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フェアリー•レゾナンス〜ふたなりの私達が金色の竜となり世界を救う〜  作者: 三日月
世界樹侵食編

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首都クライシス〜耳打ち〜

首都クライシス〜耳打ち〜


お楽しみください♪


三日月舞

首都クライシス〜耳打ち〜




 その男は見ていた。

 あの倉木綾香——内閣総理大臣が市街地で暴動を鎮圧している所を。

 すぐさま写真を撮る。

 日本の内閣総理大臣がこんな所で何をしているのだろう?男は反倉木派の与党議員の秘書だった。

 これを報告すれば倉木派の弱みにつけ込むことができるかもしれないと思い、議員に知らせるべく国会議事堂へ急いだ。


 駐屯地に着いた。三人はその光景を見て愕然とする。

 滑走路には根が所々地面を突き破り、管制室にも根が侵食していた。

 ゲートの自衛官に言う。

 

「望月一等陸佐を呼んで!私は内閣総理大臣!倉木綾香!」

 まさか総理がここに!と言う顔で基地内無線で望月一等陸佐を呼んだ。

「それで通していただけるのかしら?」

 と優しい声で聞く。ゲートの自衛官が敬礼しボタンを押した。

「すみません!どうぞ、進んでください」

 

 隊舎の方に進んでいくと望月一等陸佐が走ってきた。

 倉木総理の前に立って敬礼する。

「望月一等陸佐です!お久しぶりです。倉木総理!こんな非常事態時にどうしたのですか?」

 

「自衛隊最高指揮官としてお願いがあって来ました」

 滑走路の方に視線を動かしてた。

「直ちに輸送機C-2をオーストラリアに向けて出発させたいのです!」

 望月一等陸佐は何も質問もせずに敬礼して答えた。

「すぐに状況確認します」

 と言うと近くの隊員に的確な指示を与える。

 

「そちらのお二人をオーストラリアにということですね」

「そう、世界を救うためよ」

 駐屯地の隊員が息を切らせ走ってくる。

「燃料供給ラインが根に侵食されています。」

「今現在輸送機は使用不可能です。」

「なんですって??」

 

 ――その時、総理が胸を押さえた。

 顔色が変わる。

「……まずいわ」

「綾香?どうしたのだい?」

「官邸の私のドッペルゲンガーが拘束されそうだわ」

 綾香がドッペルゲンガーの方に集中する。

 


「情けないわね、どうやら私への反対勢力が私を外で見たという秘書がいたらしく、官邸の私は偽物なのでは?と疑いをかけているらしい。きっと次の選挙でこれをネタに巻き返しを狙ってるのだと思う……」

 

「日本がこんな時にでも嘆かわしいものなのだよ。

 ふふふ……やっと私の出番が来たようなのだよ!」

 マユリがズイっと一歩前に出る。

「私が急ぎ官邸に戻り、事態の収拾をしてくるのだよ」

 綾香が制する

「それならばそれは私の仕事よ」

 

「倉木綾香総理には倉木綾香総理にしかできない仕事があるのだよ!この駐屯地にいる自衛隊の士気を限界を超えて覚醒させ、何とか輸送機を飛ばす!そんなことが出来るのは本物の倉木綾香だけなのだよ!」

 

「さぁその腰のサンダーロッドを私に貸すのだよ!今の総理には必要ないものだからね」

 

「わかったわ!マユリ……お願いね!私は今の状況をあなたたちが終わらせてくれた後、私は平和になった日本を立ち直さなければならない。

 だから反対勢力に弱みを見せることは出来ないの!」

「わかっているのだよ!舞!綾香を頼むのだよ!」

「マユリも気をつけてね」

 

 マユリに近づき耳元にボソボソと話す。

 マユリの顔が真っ赤になる。

 マユリの鼻息が荒くなりバイクに跨りフル加速で走っていった。

 綾香が

「今なんて言ったの?」

 舞が笑いながら

「ナイショです」

 といった。

 

 

 

読んでくださりありがとうございました。

次回更新は明日19時です。


そしてよろしければブックマークや評価など頂けると

私自身の励みになります。

どうかよろしくお願いいたします。

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