表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
フェアリー•レゾナンス〜ふたなりの私達が金色の竜となり世界を救う〜  作者: 三日月舞
ライカン編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

62/66

〜不死鳥〜

〜不死鳥〜


お楽しみください


三日月舞

 マユリが空っぽのデバイスを持って肩を震わせていた。

 隣にアスカが倒れて眠っている。

 舞と結とモカがゆっくりと近づく。

 

「アッハッハハハ!マキナに全部美味しいところ持っていかれたのだよ!せっかくの一世一代の見せ場を持っていかれた気分だよ!尚且つこの私のファーストキスまで奪うという……本当に……ほんと……に…………腹が立ってしょうがないのだよ!!」

 

「マユリ?だったらどうしてそんなぐちゃぐちゃに泣いてんのさ?」

 マユリは嗚咽しながら

「今だけなのだよ!」

 マユリは天を仰ぎ箱を抱きしめて溢れる涙を止めなかった。

 全員の目から涙が溢れていた。

 

 敵だと思っていたマキナが私達をいやマユリを護るためにAIの魂が愛を知り本当の魂に昇華した。


 そこへカリンが走り込んでくる。

「大変なの!この島が爆発する!」

「なんだって?」

「まったく……泣いてる暇もないのだよ!」

 

 マユリの姿を見てカリンは銃を構えた!

 モカが慌てて止める

 

「カリン! ちょ……待って! 違うの……これはマユリさんなのよ!」

「いいや! こいつは擬態するのよ! みんな騙されないで!」

 

「カリン。正真正銘の私なのだよ!」

 みんなが頷く。

「そう……なの?マユリさん…………戻れたのね! 良かった……で!それより大変なのよ!」

「それより…………」

 マユリが少し膨れる。

 

「で?何なの?」

「島の地下に爆弾があって後……きっと後10分ぐらいで、島が全部無くなるくらいだって!」

「そんな!!」

「船?」

「船で脱出しなきゃ!」

「全部船は爆破したから使えないわ」

「軍の奴らはどうやって逃げたの?」

「潜水艦が地下水脈にあってそれで全員逃げた」

「……結?ヴァンパイアの翼で飛べない?」

「六人も無理だよ!」

「万事休す……ってやつ?」

「せっかくアスカさんも助かったのに……」

 カリンが遠くを見つめるような目で考え事をしている。

 

「カリン?どうしたの?」

 モカが聞く

「あのね、モカは聞いた事あるよね?私、小さい頃からよく飛んでいる夢を見るの。私は光る鳥になって、大空を自由に飛んでいるの……そんな夢を何度も見たの」

 カリンの瞳に確信めいた光が宿っている。

「そしてそれは今日!今!その意味がわかるの」

「私飛ぶわ!」

「舞お姉ちゃん。結お姉ちゃん。はこ……ぁマユリさん。モカ。アスカさん。私を信じて!」

 みんながカリンの背中に手のひらを当てる。

 

 祈って!

 (お願い!私に力を!お願い!お願い!)

 何も起きない…………

 時計を見る。後5分。誰一人、焦ったりしていない。

 ただじっとカリンをみていた。

 (違う、祈ってはいけないんだ。そんな力じゃない

 あの時モカの前で電流に耐えながら、私は何を思った?何を想った?)

 

 後3分。

 

 心の中に沈むように……潜るように……

 私はカリン。力なんていらない。

 ただ護りたい。

 護りたい。

 護るんだ!

 カリンの魂の奥の奥に真っ赤な焔が燃えていた。

 

 後2分。

 

 カリンはゆっくりと、自分の深淵の中へ沈んでいく……

 焔の前に立つ。

 私は護る。

 舞と結とマユリとモカが、カリンの背中に手を、当てエナジーを注ぐ。

 

 後1分。

 

 カリンが灼熱に燃える自分の中の焔を両手で掴む。

 手が焼け、

 肉が焦げる。

 

 地響きが聞こえる。

 地下で爆発が起こる!

 

 焔の声が聞こえた。

 

「護れ!」

 

 島全体から火柱が上がる。

 黒煙が全てを飲み込んでいく。

 その時!

 爆炎より早く

 爆音より速く

 爆光より疾く

 金色の翼が飛んだ。

 

 カリンの翼のチャクラが光り輝き

 

 不死鳥フェニックスが五人を背に乗せて大空に舞い上がった。

 それは死なない鳥ではない。


 何度でも《護ることを選び続ける光り輝く翼》だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

読んでくださりありがとうございました。

次回更新は明日19時です。


そしてよろしければブックマークや評価など頂けると

私自身の励みになります。

どうかよろしくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ