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フェアリー•レゾナンス〜ふたなりの私達が金色の竜となり世界を救う〜  作者: 三日月舞
ライカン編

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〜爆弾〜

〜爆弾〜

お楽しみください


三日月舞

ライカン編〜爆弾〜




 カリンはアスカが暴走しみんなが止めようとしている様子を離れた場所から見ていた。

「私にも力があれば…………」

 握った拳の手のひらに爪が食い込むほど握りしめる。

 

 逃げていく責任者であったロメオ大佐が部下に命令していた。

「実験は完全に失敗だ!基地……いやこの島ごと消すのだ!地下のあれを起爆させるのだ!」

 

 カリンは耳を疑った……(この島ごと消す?地下?)

 みんなに知らせる?

 ……いやそんな時間は無い。

「私が止めるんだ!」

 カリンは地下に向かって走り出した。


 

 

「大変なことってなによ?」

 舞がアスカを見ながら言う。

 アスカは明らかにエナジーが溢れどんどんそれが加速していっているように見える。

 

「アスカは普通の女性だった……そこに八番目のチャクラのあのエナジーを注ぎ込まれたのだよ!小さなコップにプールの水が注がれると言ってもおかしくないのだよ!」

 

 箱のマユリが一瞬何かを思いついたように言葉が止まる。――――

 

 少し声のトーンが落ち着いて話が続く。

 

「おそらく人の因果を狂わすことでふたなり化したのだろう。それによって彼女のエナジーの器……つまりコップはどんどん大きくなりもう限界が近くなってるのだよ」

 

「コップが割れたら?」

「原子炉1つがメルトダウンしたのと同じ規模のエネルギーが放出されるのだよ。この島だけでなくおそらく近隣の島がこの世から消えるほどの……」

「止めれるの?」

 

「…………確実では無いが……手がないということではないのだよ」

 

「だったらそれを教えてよ!」

 

「…………………一人の普通の人間の魂だけでは収まりきれぬエナジーをもう一人別の人間……ふたなりの魂で……コップごと包んでしまえばもしかすると……」

 

「私がやるわ!」

 

「きっと魂は元には戻れず、あの溢れた暴走エナジーと共に消滅するのだぞ?」

 

「それでみんなを救えるのなら構わない!」

 

「舞!ダメよ!あなたがそんな……」

 結の目から涙が溢れる。

 結はわかっていた。

 舞の決意は決して揺るがないことを……舞……あなたいつも……自分ばっかり……

 

「舞?いい場面なのだが舞には無理なのだよ!」

 

「何言ってんのよ!無理でもやるの!」

 

「少し進んでアスカに近づいてみるのだよ」

 舞はゆっくりとアスカに近づく。

 バチッっと透明な壁に叩きつけられたように弾かれ近づけない。

 

「どうしてよ?!何?この障壁?」

 

「もう生者ではあの中に入ることは出来ないのだよ!」

 

「魂は入れても生ある肉体は異物として弾かれる」

 

「人は心や体内に異物が入ると出そうとするだろう?それと同じなのだよ……今舞は接近して異物とみなされ、くしゃみで弾かれたということなのだよ」

 

「そんな冗談全く面白くもないわ!さっさとどうすればいいのか言いなさいよ!マユリ天才なんでしょ?」

 

 舞の言葉がうわずってくる。

 聞きたくない答えを舞は薄々と察していた。それを打ち消すように言葉を荒ぶらせる。

 

「マユリがいい案を出してくれるはずだよね!よし!私頑張るから!さ!どういう方法があるの?言って!」

 

「……………………」

 

「なんで黙ってるのよ!アホマユリ!!」

 

「…………………………」

 

「バカ!」ほとんど聞き取れないような小声だった。

 

「生者は入れないと言ったのだよ……」

 

「つまりこれが可能なのは……箱マユリ様!この私だけなのだよ!」

 

 舞の目からボロボロと涙がこぼれる

「嫌……」

 舞が首を振る

「そんなの嫌よ……」


「結……舞を頼んだのだよ」

 結の目からもボロボロと涙が溢れる。

 

「もう……あんたたち馬鹿で似すぎてて呆れちゃうわ」

 

 アスカがもうじっと立ったまま動かない。

 周りのエナジーが渦を巻き竜巻のように立ち上ってアスカの中に引き込まれていく。

 

 アスカの身体が光り始める。

「メルトダウンが近い急ぐのだよ!デバイスをアスカの近くに!」


 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

読んでくださりありがとうございました。

次回更新は明日19時です。


そしてよろしければブックマークや評価など頂けると

私自身の励みになります。

どうかよろしくお願いいたします。

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