〜獣神覚醒〜
〜獣神覚醒〜
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三日月
ライカン編〜獣神覚醒〜
ティアの光の獅子が咆哮し舞の角から雷鳴が轟いた。
ティアの獅子を舞が切り裂きティアに肉薄する!
「なかなかやるようになったじゃないの」
舞に、目に見えない衝撃波が襲いかかった。
舞の身体が残像を残して移動した。
胸ポケットのマユリが悲鳴をあげた。
「こら舞!私がいるのを忘れてはいけないのだよ!」
その時、舞の角のチャクラが共鳴した!
バチバチと雷が勝手に舞の意志に関係なく放電される。
◇
結は地下へと続く階段をすごいスピードで駆け下りていた。
「モカ!カリン!もう少しだからね」
踊り場に辿り着き飛び降りたところで、舞とやっと合流出来た。
「結!何とか間に合いそうね!急ごう!」
先を急ごうとする舞。だがその背中を結がなんの躊躇もなく蹴り飛ばした。
舞がつんのめって振り返る
「ちょっと結!痛いじゃない!」
結は呆れるように舞を睨みつけた。
「あーーー腹立つわ〜」
「何がよ?」
「誰だか知らないけど舞に変装したってことは私が舞を偽物と間違えるかもって思ったから舞に変装したんだよね?」
「…………」
「それが一番頭にきてるのよ!」
「間違えることはありえないってこと?」
「当たり前じゃない私たちが紡いできた時間を舐めないで!」
結は吐き捨てるように叫んだ。
「ふーん……それが愛ってこと?」
「は?そんな文字や言葉には変わらないものよ!」
「おもしろいわ!観察させてもらう」
ジジジ……と舞の輪郭が歪む
中からマユリの姿をしたマキナが出てきた。
「お前!」
結がエナジーライフルを構える。
キュインと音が鳴りエナジーモードへ
「撃てば?あの小娘の弾ぐらいなら平気だけど貴女なら私を殺せるかもよ!」
ゆっくり接近していく――
「マユリの身体だもんね……ほら……」
構えた銃口に額が当たっている。
銃口が震える。
「貴女と舞とマユリの関係も私には理解出来ないのよ!」
「絆なんて理解出来ないでしょうね」
「嫉妬に狂ってヴァンパイアの化け物になったあんたに言う資格あるの?絆が聞いて呆れるわ!」
結は怒りでブルブルと震える。
「まぁあれも愛か?「貴女と舞とマユリの関係も私には理解出来ないのよ!」
「絆なんて理解出来ないでしょうね」
「嫉妬に狂ってヴァンパイアの化け物になったあんたに言う資格あるの?絆が聞いて呆れるわ!」
結は怒りでブルブルと震える。
結はライフルを引きマキナに蹴りを放つ!
マキナが避ける。
結の牙が伸びた。
追って蹴る。
結の蹴りがマキナの演算速度を超えて、頬を掠める。
「スピードが上がった?面白い!」
その時、結の牙のチャクラが共鳴した!
結の牙が青白く光り、その目が銀色に輝く。
「この共鳴!——モカ!」
◇
白衣の男は驚いていた。この電流を流されて悲鳴を上げずに耐えることが出来るなんてありえない。
カリンの首に筋が浮き出ている。
息が出来ない……少しでも息を吐いたら悲鳴になるのがわかっている。
カリンの鼻から血が流れた。
モカは耐えていた。
カリンの選択――
カリンの覚悟――
カリンの意地――
怒りに呑まれるな!
怒りに染まるな!
怒りを抑えろ!
カリンの意識が限界を超え薄くなっていく……最後の力を振り絞り目を見開いて叫ぶ!
「モカ!モカなら大丈夫!怒りに呑まれるな!」
――モカは自分の魂の中に潜った。
モカは自分の中の奥底に横たわる獣に命令した。
「おい!私は決めたぞ!お前の真のチカラをよこせよ!」
「持ってるんだろ全て護れるチカラ?」
「カリンの選択!覚悟!意地!全部私が護る!」
「もういいから怒りになど飲まれないからさっさとこい!」
一瞬静寂が落ちた。
――獣がゆっくりと立ち上がり呼応した
「待っていたぞ!」
「応っ!」
「汝の名は?」
「私はモカ!」
「モカ!我と共に!」
「こい!!」
モカの七つのチャクラがすごいエネルギーで回り始める。
そして尾に集約されモカの《尾のチャクラ》開く。
モカの身体が獣人になっていく。
身体が大きくなり筋肉が盛り上がり、鼻と口が前にメキメキと突き出し凶暴な歯が並ぶ。毛の生えた尾がさらに伸び、全身の体毛が伸びて、漆黒の爪が鋭く尖る。
喉を立てて咆哮する
「あおおおおおおおおおん」
大気が震えた。
ライカンスロープ……獣神が立っていた。
しかしその目だけはモカのままだった。
優しい眼差しは失ってはいない。
カリンがその目を見て安心したように気絶した。
「カリン!」
モカを拘束している象でも引きちぎれそうにない鎖を引きちぎろうと力を込める!
ギギギギ、、鎖が悲鳴をあげた。
白衣が我に返り数値を見て歓喜した。
「これが尾のチャクラ!!これが真の覚醒のエナジー!」
レバースイッチをガチャリと入れた。
公開実験の広場に設置された大型のモニターに地下の様子が映されていた。
全員がモニターに釘付けで、驚きと歓喜の声を上げている。
「おおお!!」
「ライカンスロープ!!」
アスカは真下の地下から獣の咆哮が聞こえたような気がした。
アスカからはモニターが見えないが、確かに下に何か居るのがわかる。
恐怖が全身を支配し、震え涙を流していた。
「あああカ……こんなのやめて……誰か助けて!」
何かが動作し始めた。
地下から何かが上がってくる。
力の奔流……
拘束台を通してアスカの身体に力が入っていく
「怖い!!あああ!!やめて……やめてぇ」
拘束している手枷を引きちぎろうと力がこもるが筋肉がついて行かずプチプチと断裂していく音がするが、筋肉は断裂したその瞬間に、より強くなり再生する――アスカの全身が骨が筋肉が破壊再生を繰り返していた。
――モカは繋がれた鎖やケーブルからチャクラのエネルギーを吸い取られていく……
しかし吸い取られる以上のエナジーが溢れる。
白衣は目を見開いた。
「こんな……ありえない……」
太い鎖が――
音を立てて砕けた。
獣神ライカンスロープが咆哮する
「あああああおおおおおおおおおおん!」
魂の解放、自由への歓喜に聞こえた。
舞とティアが距離を置く。
結とマキナが距離をとる。
ティアの口角が上がる。
目を細め、世界中に聞かせるような大きな声で叫んだ!
「牙!」
「角!」
「尾!」
「三柱が成った!」
舞が叫ぶ
「モカ!」
マキナが笑いながらますます距離をとり離れた。
「時間稼ぎもここまでね」
結は共振の方角へ駆け出した
「モカ!」
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