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フェアリー•レゾナンス〜ふたなりの私達が金色の竜となり世界を救う〜  作者: 三日月舞
ツインビル編

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絆〜お楽しみくださいヽ(´∇`)ノ


三日月舞

ツインビル編〜絆〜

 砂漠でのカンパニーとの激闘の後

 結は撃たれた肩の治療のため、アンドロギュノス医療班、通称《三人娘》のところに訪れていた。

  

 サナが結の身体の刻まれたアザやキズを見て絶句する。

「結さん――こんな……」

 

「大丈夫……痛みはないよ。あなた達のおかげよ」

 

「本当にむちゃばかりするんですね……私達のために」

 リナとミナが肩にエナジーを送り治癒魔法を施しながら感謝する。


 

「あなた達がいるから私もがんばれるのよ。みんなそう……自分の出来ることを精一杯していくことがこの世界を正していくことになると信じているわ」

 

 結は三人を見つめ、そう話すと部屋を後にした。


 


 舞はマユリとカフェで約束のスイーツを食べていた。

「結の方は大丈夫なのかな?」

 マユリがケーキを頬張りながら聞く

「今、医療班の方に行って直にここに来るわ」

 舞が口を大きく空けてシュークリームを押し込んだ……


「しかし今回の砂漠の罠はカンパニーが仕組んだことだったなんて、厄介な相手に狙われたのだよ」

 舞の口の周りにカスタードクリームがべったりと付いている。


 マユリは指でクリームを指差し、呆れたように

「いっぱいついてるのだよ!」

 舞が舌で自分の口の周りを舐める。


「しかしカンパニーもこんなシュークリームをだらしなく食べる女に負けたなんて屈辱だろうな」

「それとこれとは関係ないでしょ」

 と笑った。


 ――入口を見て笑顔で声を上げる。

「あ!結、こっち」

 結が合流した。

「肩の具合はどう?」

「ありがとう、あの三人のおかげで痛みはないわ」

「今度あの三人もこのスイーツ天国に連れてきてあげないとなのだよ」

「楽しそうね」


 そして、改めてスイーツを注文してたらふく食べて英気を養った。

 

 

 

 1ヶ月後、新しい任務が課せられた。

ミッションシートを読む二人の顔が険しくなる。

 

 高層ビルの一室で、捕らえられたふたなり達が凌辱されている――

しかもそれを上流階級の人間達が見世物として楽しみ、さらには自らも参加しているという。

まるで悪魔の儀式のような計画が進んでいるとリークが入った。

 

 そして結と舞が派遣されることになった。――

 

二人は凄惨な記述が並ぶミッションシートから視線を外し、込み上げる吐き気と怒りを堪えながら装備点検に没頭していた。

  

「ミッションだけど本当にそんなことがあるのなら許せないよね」

「うん。本当に許せない」

 

 装備の点検に力が入る。

 そこにマユリがやってきた。

 

「舞、結!息災そうでなによりだよ!」

「結?肩はどうだい?」

「ありがとう。もう100%よ」

 グルグルと回す

「良かったのだよ」

 3人はハグで気持ちを伝え合う。

 

「武器の調子はどうだい?」

「マユリ本当に助かってるよ」

「少し武器を預かっていくのだよ、ミッションに出るまでに、またLABOに寄ってくれないか?スイーツが用意してあるのだよ。まぁついでにCOCOONに入ってもらい色々検査もしてもらうことになるけどね」

 

 要件を伝えると、2人の装備を持ってLABOに消えていった。

「ちゃんと整備と改修もしておくから忘れないで来ておくれよ」

 

 日課のトレーニングをクリアするとシャワーを浴びた……念入りに体を洗う。

 

 舞は濡れた体のまま鏡の前に立ち自問する。

 

 そもそもふたなりとは何なのだろうか?

 私に両親の記憶はない。

 育ての親はいたがその親も数年前に亡くなっている。

 思い出そうとすると決まって頭の奥が激しく痛んだ。

 

 私が生まれたということは、母は普通の女性だったはずだ。

 鬼の遺伝因子、両親のどちらかが鬼だったのか?


 私はどうしてふたなりとして生まれたのだろう?

 

 ふたなりは子を成せないという。


 しかしエナジーという不思議なチカラを持っていて、そのせいで涙を流す者も多い――


 けれども、その涙を、誰かを護るチカラに変えることも出来るはずだ。

 

 ティアやマユリなら何か知っているのか?

 

 考えがまとまらず舞は両手で自分の頬をパチン!と叩いた。

 鋭い痛みが舞の脳をクリアにさせた。

 鏡の中の自分と、静かに目が合う。

 

 「ふぅ……私はこの手の届く範囲の人を護る!それだけだ!」

 と気合いを入れ直した。

 

 LABOの前で結と待ち合わせていた。

 さっきの自問自答で真っ先に護るべき対象として結の顔が浮かんだせいで結を見ると少し舞の顔が紅く染まった。

「どうしたの?舞」

「ううん、なんでもない。」

 

 二人でLABOに入った。

 マユリは既に待っていて舞の目を見つめ

「少し迷いが解消されたみたいだね」

 と優しい顔で言った。

 

「じゃ先にまたCOCOONに入ってくれるかい?」

 と促した。

 COCOONにも慣れてきて、すぐに服を脱ぎシートに収まる。ハッチが降りて音が消えた。

 また夢を見ているような感覚で記憶を探られているような――

 マユリはすごいスピードでキーボードを叩く。

 モニターに出る数値を見て少し目を見開いた。

「この間より爆発的にエナジーの許容量が増えてるね」

 チームリーダーの美由紀もモニターを見ながら、どういうことですか?と聞く。

 

「こないだまでは二人のエナジーはガラスコップに注がれているような状況で壊れてもコップの水以上は濡れないけど今の二人はその《器》がバケツ以上ってことなのだよ!もしバケツが壊れたら……桁違いのエナジー暴走ってことだね。さしずめ制御棒のない核燃料ってところなのだよ」

 

「――こちらの方も何か考えないとですね」

 

 スタッフに声をかける。

「君たち!二人のミッションまであと三日!寝られないとおもってくれたまえよ!」

 とスタッフに宣言した。

 

「一番頑張るのはいつも局長ですよね?」

 

「私達も気持ちは同じです!」

 と団結心は強かった。

 LABOの明かりは、その日消えることはなかった。

 

読んでくださりありがとうございました。

次回更新は明日19時です。


そしてよろしければブックマークや評価など頂けると

私自身の励みになります。

どうかよろしくお願いいたします。

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