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フェアリー•レゾナンス〜ふたなりの私達が金色の竜となり世界を救う〜  作者: 三日月舞
The First Mission

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17/62

COMPLETE

COMPLETE〜お楽しみください


三日月舞

The First Mission〜COMPLETE〜

「結……助かったよ」

 舞がゆっくり警戒しながら鉄格子に近づく。

「舞、お礼はいいよ!少女達は?」

 舞は鉄格子の中を見た。

 

 明らかに未成年の五人の女の子が肩を寄せ合い震えていた。

 舞は声をかけるよりも先に男たちの死体を引きずり集めシートをかけた。

「未成年が見るような光景じゃないからね」

「そうだね……」と結が頷いた。

 

 ゆっくりと鉄格子に近づき。

 ナイフを構え

 一閃!

 鉄格子が切れてガラガラと落ちた。

 少女達が一斉に舞を見上げた。

 

「私は舞!助けに来たよ。もう大丈夫」

 まず名乗り安心させてから一人一人簡易的にケアをする。怪我をしたり乱暴されたような形跡はなかった。

 (売り物は大事に……ということか)

 怒りが湧く。

 

 視覚共有モニター越しに結も五人に異常がないことを確認する。

「舞?まだ細かい敵はいるから脱出コース送るわ!搬送ヘリももうそちらに向かっているからポイントは右舷後方甲板!」

 舞が何か違和感を感じる

「待って!何か変だ!」

 舞の第六感が警鐘を鳴らす。

「結!搬送ヘリはキャンセル!罠よ!!ヘリ離脱!」

 言った瞬間右舷後方甲板が爆発した!

 ギリギリでヘリは巻き込まれず離脱出来た。

 やっぱり……敵が逃げ出し始めてる。

「結!すぐに高速艇飛ばして来て!」

「近くの左舷側面ハッチまで誘導お願い!」

 

 結は聞きながらもう高速艇をマックススピードで走らせ始めていた。

 凄い水しぶきをふきあげながら高速艇が疾走する。

「奴ら船ごと証拠隠滅するつもりなのね!」

 

 舞は五人を誘導する。一人消耗して歩けない少女をお姫様抱っこで抱えている。

 左舷側面ハッチにたどり着くがハッチ自体が固く溶接されて開かなくなっていた。

 

 船が右舷甲板の方から誘爆を始めていた。

 舞は抱えている少女を床に下ろす。

 ナイフを抜刀してありったけのエナジーを込めると 淡い燐光が刃にまとう。舞の体からもエナジー溢れてくる。気合いとともにハッチに何度も切りつけると鉄のハッチが切れていく。

 ナイフは刃こぼれ一つしない。

 切りながら脳裏にマユリのドヤ顔が浮かぶ。

 (確かによく切れるわね)

 ニヤリと笑い最後は蹴りでハッチを海側に落とす。

 

 ハッチから身を乗り出した。

 無線で結を呼ぼうとした瞬間。

 もう外に結の高速艇が止まってすぐさま降りれるようにロープまで設置されているのが見えた。

 

「舞!急いでその子達を!」

 

 その時少女の中から声が上がる。

「もう一人捕まってたはずです……今まで気が付かなかったの……そういえば直前に兵士宿舎に連れていかれた女性がいました!」

 

「結!ここはお願い!」

 舞は五人の高速艇への移動を結に委ねると元来た道を駆け出した。誘爆が広がってきている、エンジンルームまで来たら大爆発を起こすだろう。モニターに兵宿舎までの最短ルートがナビされた。

 

 「舞!五人はもう大丈夫!一旦船を安全圏まで持っていくわ舞も急いで!」

 

 兵宿舎に着いた舞はドアを蹴破って少女を探す。

「どこ?どこにいるの?」

 焦りが舞の背中に汗となっていた。

 部屋が多い……額に汗が滲む。

「舞!生体反応!奥から二つ目!!」

「ありがとう!」

 奥から二つ目の部屋のドアを蹴り破る!

「いた!」

 すぐに駆け寄り、首に手を当て脈をとる。

 生きてる!

 大学生のようだった。身体中にアザがあり、乱暴されたような後も――

 もしかしたら幼い少女を守るため自ら兵士の慰みものに……この地獄を一人で耐え抜いたのだ。

 

 舞の心に炎のような怒りが……

 氷のような悲しみが……

 それらが混ざって巨大な竜巻のようにエナジーが溢れた。額がムズムズとする。

 

 舞は女性を抱えて部屋を出て外部通路に向かう。

 もう高速艇は接近させられない。

 舞は瞬時に判断して上に向かった。

 操舵室のまだ上へ……レーダーマストの上部に左腕のアーマーからアンカーを打ち込み、内蔵モーターで一気にマストの上まで。

 船が炎に包まれている。もう限界か?

 

 舞は女性を自分の体にロープで固定し大きく息を吸い込む。

 空に向かって飛び出した!

「結!頼んだわよ!」

 瞬間轟音がして船が大爆発した!

 

 すごい熱気から女性を守りながら舞はウェーブスーツを爆発の上昇気流にのせた。

 

 背後の爆炎が舞のシルエットを大きな翼のように浮かび上がらせた。爆発からは逃れたがウェーブスーツの揚力はなくなり海に落下してしまいそうだった。

懸命にバランスをとる。

 

 その時高速艇が並走して結がこっちよ!と笑う

 舞は高速艇に着陸する。

 

 走る高速艇の後ろで貨物船が最後の大爆発を起こし、海底深く沈んでいく。

 

「ふぅぅぅ」

 舞が深く息を吐く。

 結と目を合わせ、ニヤリと笑いハイタッチする。

 

「帰ったら約束通りパフェご馳走しないとね」

「ふふ一番高いやつ注文されそうだね」

「First Mission Complete!!」

 

「Mission clearだね」

読んでくださりありがとうございました♪


次回更新は明日19時です

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