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番外:独白、リヨンの。

 アイツの心には、いつだって寂しさがあった。


 ドリさんもピンクさんも、他の仲間も、ひょっとしたらアイツ自身も気が付いてなかったかもしれない。

 でも、私は気づいた。気が付いてしまった。


 私やミラと、屈託なく笑った次の瞬間。いや、瞬間ともいえないような本当に短い時間。

 アイツの視線が誰かを求めて動くことに。


 まるで、迷子が母親を探すみたい。


 いつも、じゃない。ごく、たまに。

 私たちが本当に楽しい時間を過ごしている。その時。


 幸せなその空間に、アイツはいるはずのない誰かを探している。

 そんな時は、大きな背中が、痛みや寂しさを必死に堪えているように見えて、堪らなくなる。


 ……、ほっとけないよ。


 だから、私はアイツに触れる。

 ためらいを振り切って、後ろから。大きな肩に乗ってみたりする。

 大きくて、ひんやりと冷たくて、そのうえどこか頑なな。


 アイツの寂しさに、少しだけでも私の温度が伝わればいい。

 そんな風に考えながら。


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