17にっこり
三角形とは実にバランスが保ててる形である。
トライアングルの形を想像してみて欲しい。
そう、三角だ。しかし、途切れてる部分がある。それは、金属の振動が打ち消し合うのを防ぎ、美しい音にするためにそのような形になっているみたいだ。
叩く場所によっても音の違いがある。
つまりだ、それぞれ三辺が役割を果たしてやっとトライアングルのあの音色がでる。
スリーピースバンド
これについても同じだ。三人だからこそ美しいまとまった音が出せる。それぞれが役割を持ち、大人数の編成よりは厚みに欠けるかも知れない。だがそれでこそ鳴らせる音がある。
というようなことを二時間近く語った桜。
「あーはいはい。つまり本格的に三人体制でバンドがやりたいと」
熱く語った桜のことを簡単にまとめた響子。
でも、あっちにはあっちの事情がある。とりあえず聞いてみてからだね〜と流しておいた。
《数日後》
響子は真美さんにお礼がしたいとの名目で誘い出した。
オシャレなコテージのあるカフェに慣れてないダルゴナコーヒーを飲み、真美さんを待った。
飲みながら思い出した。そういえば桜はあまり紅茶が好きではない。
だが、アールグレイを頼んだ。
なんで頼んだか聞いてみたら、なんか名前がカッコいいから!と言って、一口飲んでいらない。と私に押し付けて来た思い出だ。
意外としっかりしてそうでバカなところがあるんだよなと思い出し笑いをしていた。
ダルゴナコーヒーが1/3ぐらいまで来たとき、真美さんが来た。
真美「ごめんなさい!子供が怪我して電話しまして」
ん?
子供?いやおかしいなんかの聞き間違いだろうと思った。
真美「親通しのケンカが始まっちゃって、参っちゃいましたよ」
笑いながら言った。
親通し?響子は色んな思考パターンを考えたが、最終的にたどり着いた質問が
響子「お子さん大丈夫でしたか?」
自分の子供が友達に傷つけられた→傷つけた親を電話で呼び出す→親通しでバトった
という仮説を作って質問をした。
すると
真美「お子さん?あー違う違う!私保育園の先生なんです。園児通しでケンカがあって、親御さんに電話したら、親御さん通しでケンカが始まっちゃって」
へぇ〜。と保育士さんって大変そうだなーと思いながら聞く。
真美「大体、私まだ結婚もしてないですし、21なので」
響子は思った。年下!?と
響子と桜は23歳である。つまりまともに就職してない二人より真美の方が大人であるなと。
なんだかしっかりしてるのはこういう修羅場をくぐり抜けているからかとガッテンした。
響子「そうなんですね〜そうとは知らずに」
急に劣等感を感じ、萎縮してしまった。
すると急に
真美「あの、突然ですがお願いがあるのです!」
そう言い立ち上がった。
真美「私をカラーリリーに入れてください!」
まさかのバンド志願者に驚いた響子であった。
ティ〇・フィナーレ!!




