逃走
『これなら!』
そう思って俺は石ころで爆弾を作った。
そしてもう一つ石ころを拾って洋服が変化した鎧の隙間に挟み込んだ。
その後俺はこう言った。
「さあ、忠告だ!道を開けろ。さもないとぶっ飛ぶぞ!」
「貴様がいくら爆破しようと、その剣を持ったままだと動けない。そして貴様がどれだけ我々を倒そうと貴様を捕らえる!おとなしくしろ!」
「はぁ…じゃあ…ぶっ飛べ!!」
俺は地面に爆弾に変えた石ころを投げた。その後急いで魔剣を持った。
「防御!」
そう叫んだ。
一方、看守達はきょとんどしていた。
なぜこちらに爆弾を投げないのか?
そんな顔だ。
それもそのはず、俺は一言も"看守"をぶっ飛ばすなんて言っていないのだから。
『ヘヘ、かかったね!』
声しか聞こえないはずのバーンのいたずらな顔が見える気がした。
その瞬間大きな音とともに最大級の爆風が起こった。
そう。ぶっ飛ぶのは"俺"だったのだ。
魔剣で防御と唱えたのは魔剣を板にして魔剣と一緒に吹っ飛ぶのが目的だったのだ。
予想通り俺と魔剣は空高くまで吹っ飛んだ。
『ねえねえこれからどうするの?このままだったら落っこちてペチャンコだよ!』
『大丈夫、今回は爆風のみだったけどその爆風が発生する方向まで指定した。だからこれは俺が多分この国の入り口だと思った方向にぶっ飛んでる。はず。』
そして魔剣をサーフボードのようにして飛んだ。
魔剣が重たいためとんでもない速度で落下し始めた。
『落ちるーーーー!!!!』
『大丈夫!ここまでは予想済みだったから!!』
魔剣から手を離した。
そこでさっき鎧に挟み込んだ石ころを取り出した。
『これでさっきみたいに爆発で落下の勢いを相殺する!』
そう思っていた時だった。てから石ころが離れた。
『あ…』
「あ…」
『どうすんの剣崎くん!!石ころ落ちたんだど!』
「こうなったら……」
『!? 何か策があるの?』
「……魔剣を地面に突き立てる。」
『………え?それってつまり。』
「………強行突破だ!!!!」
『ええええええぇ!!!』
俺は急いで魔剣を持った
「ブラスターオン!!」
体に力が入る。
『待って待って剣崎くん!こんな場所で必殺技なんて撃ったらここら辺ごと消えて君も動けなくなるよ!その間に君になにかあったら…』
「確かに…でもどうするの?」
『……防御して、うまく地面に魔剣を刺す』
「それしかないのか…よし!やろう!」
『ホントに!?ほぼ飛び降り自殺と同じだよ?』
「だって君が言ったんだ。君は俺の喜び担当何だろ?つまり、それは俺にとって面白い!ってことだ。やろう!」
『……まったく。君は……………
どこまで最高なんだー!』
「いこう!!」
剣の先を真下に向けた
そして体から力が抜けた
おそらくブラスターによる強化が切れたのだろう
一気に落下の速度が速まった
体が魔剣に引っ張られる
「まずい!手が離れそうだ!」
『がんばれ!』
「うおおおおおおおおおおお!!!!!!」
「バン!」という音とともに地面に何かが刺さった
『剣崎くん!大丈夫!?』
「………。」
『剣崎くん!?』
「………ハハ、ハハハハハハ!?なんだこの最高の気分!生きてるって感じがする!嬉しい!」
『フフ、ハハハハハハハハ!やっぱり君は面白い!ありがとういま最高に楽しいよ!』
「あーー疲れたー」
『なんか剣崎くん変わったね!何かが吹っ切れた感じ?いずれにせよ君らしくてとてもいいよ!さぁ脱出を急ごう!』
「うん!」
こうして俺はこの国を脱走した。
一度も振り返らずに。
魔剣を引きずったことにも気づかずに…
「国王様!先ほどの剣を持った死刑囚が牢ごと爆発させて脱獄しました!」
「なに!爆発とはどうゆうことだ!」
「原因はまだ解明中です!」
「そんなことはどうでもいい!とっととあの脱獄犯を捕まえるのだ!見つけ次第殺して構わん!」
「は!」
「国王様!申し上げます!先ほどの脱獄犯の爆発により他の牢の塔も破壊され、様々な囚人が脱獄しました!ほとんどは確保して処刑しましたが、一人だけ見つかりません!」
「何をしているのだ!この無能共が!その残りの一人はどこのどいつだ!!」
「それが……あの【仮面の悪魔】なんです……」
その場の空気が凍りついた。
「あの化け物が脱獄したのか!!!」
「申し訳ございません!!」
「もういい!貴様は処刑だ!」
「そんな……」
「おい!そこのお前!国家ギルドを呼べ!彼らに追跡させる!」
「!!!……承知いたしました…」
「フフフ…脱獄犯共が逃げられると思うなよ…」
国王は不敵な笑みを浮かべた。
「………この地面に付いたあとは……たどってみるか……」
「さぁ、これからどうやっていこうか。多分あの国の奴らがおってくるだろうし…」
『君か力をつければなんとかなるかも〜』
「どうやって?」
『私達の力を借りるのはどう?』
「どうゆうこと?」
『君が私達の封印を解く。そして私達が君の助けになる力を上げる。こんな感じだよ!』
「なるほど。そうすれば……ってそういえばなんで君達は封印されてるの?」
『それはそこにたどり着くまでに色々説明するよ
とりあえず今は逃げよう!』
「そうだね。でも魔剣が重たくて速く移動できないんだよね〜」
『……それ自分の右腕なんだから自分好みに収納できないの?』
「まさか~『戻れ』なんていって消えるわけないじゃん〜」
そう言った瞬間だった
魔剣がパッと消えた
「え?何処に行った?」
俺はとても混乱した
『ほら。できるんじゃん!試しに『出てこい』なんて言ってご覧よ。』
俺は言われた通りに『出てこい』と言った
出た。出てきた。目の前にポン!と魔剣が出てきた
「本当に出てきた…」
『ね!言ったでしょ?』
「…………」
『剣崎くん?』
「こんなことが出来るなら最初から知っときたかったよーー」
俺は勇者になるにはまだまだ時間がかかりそうだ




