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五話 無
また、あの暗闇に戻ってきた。
なんか安心した。
ここは傷つくことはない。
苦しみを味わうこともない。
もう、転生したくない。
星にでもなりたい。
そう願っているとまたあの感覚が帰ってきた。
おかしいなぁ。
なんかまた熱くなってきた。
目を開ける。
なんでまた俺は砂漠にいるの?
なんでだよ。
いやだ。
いやだ。
いやだ。
またあいつらに殺される。
もしかしてもうこの生活から離れられない?
ふざけるな。
『あはは、あははは。』
もう笑うしかない。
意味がわからないから。
あはは、あはははは、あはははははは、あはははははは、はは。
もう無理だ。
また喉の渇きが帰ってきた。
苦しい。苦しいよ。
助けてくれよ。
重い体を起こす。
もういいよ、早く水を。
歩き出す。
目的は水だけ。
自分が苦しまないように。
歩こう。
砂嵐がまた見える。
あれは仲間じゃない。
クズどもだ。
気にしないでおこう。
あ、サボテンだ。
食べるなよ、ラクダ。
あー、食べるのかよ。
あー、痛いなー。
喉は潤った。
あー、やることない。
きっと彼には重すぎたのだ。
もう彼は。




