ホラーは爆発だ!
「見つけたぞーー!」
「きゃ?!」
昼休みになるといきなり肩を掴まれる。
「恋野恋!」
「あ!倉木君!」
「恋野!俺との勝負忘れたとは言わせねーぞ!!」
「え、あ、うん。でも、テストまだ先だよね?」
「うるせぇ!今すぐ勝負だ!!どっちがうまく漫画を描けるか勝負だ!俺をちびっていったこと後悔させてやる!!」
「そ、それはごめんて……」
「許さねぇー!」
「ほぇーー!」
恋は思わず間抜けな声をだして驚いていた。そして2人で漫画を描く勝負をする。放課後までに2ページ描く事になった。放課後になる。
「な、なんとか描けたぁ……。」
「恋野!!」
倉木が教室に駆けつける。
「倉木君!」
「できただろうな!」
「うん!」
「じゃあいっせーのっでで見せるぞ!」
「「いっせいのーで!」」
そこには何もかもぐちゃぐちゃな絵があった。
「…………倉木君?これは……」
「どうだ!俺の最高傑作!!」
「えーと、その、ぐちゃぐちゃ……」
「な、なんだと?!このホラーちっくな感じがわからないのか?!」
「え、だってこれ……ぐちゃぐちゃ……」
「うるせぇ!!お前のは……!」
「倉木君……?」
倉木は恋の漫画をまじまじとみる。
「……」
「……」
沈黙が続いた。
「お前、これ……」
「え?」
「すげぇーじゃねーか!」
「え?!」
「このキャラの線!すっごく味がある!」
「ええ?!」
「俺のとは天と地だ……」
「そ、そんなことは……倉木君のだっててその……爆発してるよね。」
「それ褒めてねーじゃん!?」
「えーと!ストーリーはいいんじゃないかな?!たぶん!」
なんとなくで読んだが、倉木の漫画はストーリーは怖かった。
「……うるせぇ。お前さ。」
「?」
「絵、うまいよな。」
「へ?!」
思わず赤面した。
「俺にだってわかる。俺の絵とお前の絵じゃ、天と地だ。」
「倉木君、倉木君だって練習すればきっと……」
「……お前……」
「?」
「なんでもない。気にするな。また勝負しようぜ?」
「うん!」
窓外は夕日が沈みかけていた。
「俺こっちなんだ。」
「私もこっちだよ。」
「なんだよ。じゃあ一緒に帰るか。」
「うん!」
一緒に帰っていると道に不良グループがいた。1人が声をかけてくる。
「おい、お前。」
「なんだよ。」
「お前この前俺にぶつかったやつじゃねーか!」
「はぁ?覚えてねーけど?」
「いや、このちびさ加減はわすれねーよ?」
「ああ?」
倉木が不良を睨む。
「倉木君、早く行こう。」
恋はなんとか逃げようと倉木の手を引いた。
「かわいい子連れてるじゃねーか?」
「あ!」
不良は恋の肩に手を置いた。
「触るな!」
倉木が手を振り払う。
「ああ?やんのか!」
「いい度胸じゃねーか!」と言って他の不良も混じってくる。
「倉木君!」
「恋野、下がってろ!」
「だめ!」
恋がなんとか逃げようと倉木の手を強く引くが倉木は下がらない。
「おら!」
不良が殴ってくる。
「ふっ!」
倉木がそれを避けた。
「倉木君!」
「!」
「この女がどうなってもきいのか?ああ?」
恋が他の不良に囚われる。
「恋野!」
「おら、さっさと謝れよ!」
不良がすごむ。
「……」
「倉木君!」
恋はなんと逃げようとするがうまくいかなかった。
「……すまなかった。」
倉木は謝った。
「最初っからそうしてりゃあよかったんだよ!」
不良の拳が倉木に襲いかかる。倉木はなんとかそれを避けた。そして、不良達に突進して恋を救い、恋の手をとっても走った。
「倉木君!」
「まてこらっ!」
「まてやー!」
不良達が追いかけてくる。なんとか不良を巻いて逃げた。公園に逃げ込んだ。公園のベンチに2人は座る。
「倉木君……はあはあ……」
「はあはあ、悪い。巻き込んだ。」
「大丈夫だよ。」
「何が大丈夫だよ。すまないな。」
「倉木君、喧嘩はもうしないでね?」
「わかってらぁ!それより怪我とかしてないか?」
「大丈夫だよ。」
「……そっか。」
「倉木君こそ大丈夫?」
「俺はなんともない。」
「倉木君喧嘩っ早いから心配だよ。」
「……俺の心配とかしなくていいから。」
「そういう訳にはいかないよ!」
「恋野……」
「?」
「今日は悪かったな。」
「え?」
「いきなり勝負だー!とか言って無理言ってさ。」
「ううん!楽しかったよ!」
「そっか。」
「うん!」
この後2人は無事に家に帰れた。




