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漫画の王子様☆  作者: ユキア


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9/12

ホラーは爆発だ!

「見つけたぞーー!」


「きゃ?!」


 昼休みになるといきなり肩を掴まれる。


「恋野恋!」


「あ!倉木君!」


「恋野!俺との勝負忘れたとは言わせねーぞ!!」



「え、あ、うん。でも、テストまだ先だよね?」



「うるせぇ!今すぐ勝負だ!!どっちがうまく漫画を描けるか勝負だ!俺をちびっていったこと後悔させてやる!!」



「そ、それはごめんて……」



「許さねぇー!」


「ほぇーー!」


 恋は思わず間抜けな声をだして驚いていた。そして2人で漫画を描く勝負をする。放課後までに2ページ描く事になった。放課後になる。


「な、なんとか描けたぁ……。」


「恋野!!」

 倉木が教室に駆けつける。

「倉木君!」



「できただろうな!」


「うん!」


「じゃあいっせーのっでで見せるぞ!」



「「いっせいのーで!」」


 そこには何もかもぐちゃぐちゃな絵があった。



「…………倉木君?これは……」


「どうだ!俺の最高傑作!!」


「えーと、その、ぐちゃぐちゃ……」


「な、なんだと?!このホラーちっくな感じがわからないのか?!」


「え、だってこれ……ぐちゃぐちゃ……」


「うるせぇ!!お前のは……!」


「倉木君……?」


 倉木は恋の漫画をまじまじとみる。


「……」


「……」


 沈黙が続いた。


「お前、これ……」


「え?」


「すげぇーじゃねーか!」


「え?!」


「このキャラの線!すっごく味がある!」



「ええ?!」


「俺のとは天と地だ……」


「そ、そんなことは……倉木君のだっててその……爆発してるよね。」


「それ褒めてねーじゃん!?」



「えーと!ストーリーはいいんじゃないかな?!たぶん!」


 なんとなくで読んだが、倉木の漫画はストーリーは怖かった。


「……うるせぇ。お前さ。」



「?」


「絵、うまいよな。」


「へ?!」


 思わず赤面した。


「俺にだってわかる。俺の絵とお前の絵じゃ、天と地だ。」



「倉木君、倉木君だって練習すればきっと……」



「……お前……」


「?」


「なんでもない。気にするな。また勝負しようぜ?」


「うん!」


 窓外は夕日が沈みかけていた。


「俺こっちなんだ。」


「私もこっちだよ。」


「なんだよ。じゃあ一緒に帰るか。」


「うん!」


 一緒に帰っていると道に不良グループがいた。1人が声をかけてくる。



「おい、お前。」



「なんだよ。」


「お前この前俺にぶつかったやつじゃねーか!」



「はぁ?覚えてねーけど?」


「いや、このちびさ加減はわすれねーよ?」


「ああ?」

 倉木が不良を睨む。

「倉木君、早く行こう。」


 恋はなんとか逃げようと倉木の手を引いた。


「かわいい子連れてるじゃねーか?」


「あ!」


 不良は恋の肩に手を置いた。


「触るな!」


 倉木が手を振り払う。


「ああ?やんのか!」


「いい度胸じゃねーか!」と言って他の不良も混じってくる。


「倉木君!」


「恋野、下がってろ!」


「だめ!」


 恋がなんとか逃げようと倉木の手を強く引くが倉木は下がらない。



「おら!」


 不良が殴ってくる。


「ふっ!」


 倉木がそれを避けた。


「倉木君!」


「!」


「この女がどうなってもきいのか?ああ?」


 恋が他の不良に囚われる。


「恋野!」



「おら、さっさと謝れよ!」


 不良がすごむ。


「……」


「倉木君!」


 恋はなんと逃げようとするがうまくいかなかった。


「……すまなかった。」

 倉木は謝った。


「最初っからそうしてりゃあよかったんだよ!」


 不良の拳が倉木に襲いかかる。倉木はなんとかそれを避けた。そして、不良達に突進して恋を救い、恋の手をとっても走った。



「倉木君!」


「まてこらっ!」

「まてやー!」


 不良達が追いかけてくる。なんとか不良を巻いて逃げた。公園に逃げ込んだ。公園のベンチに2人は座る。



「倉木君……はあはあ……」


「はあはあ、悪い。巻き込んだ。」



「大丈夫だよ。」



「何が大丈夫だよ。すまないな。」


「倉木君、喧嘩はもうしないでね?」


「わかってらぁ!それより怪我とかしてないか?」


「大丈夫だよ。」


「……そっか。」


「倉木君こそ大丈夫?」


「俺はなんともない。」


「倉木君喧嘩っ早いから心配だよ。」



「……俺の心配とかしなくていいから。」


「そういう訳にはいかないよ!」



「恋野……」


「?」


「今日は悪かったな。」


「え?」


「いきなり勝負だー!とか言って無理言ってさ。」


「ううん!楽しかったよ!」



「そっか。」


「うん!」


 この後2人は無事に家に帰れた。


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