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漫画の王子様☆  作者: ユキア


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7/12

明るい心

 恋が学校に登校するといきなり声をかけられる。


「恋野ー!」


「明石君!どうしたの?」


「悪いんたけど追試のテスト勉強手伝ってくれないかな?どこが悪いのか全然分からなくて……」


「はい、いいですよ。」


「ありがとう!じゃあ放課後に!」


「はい。」


 その日は何事も問題なく、放課後になった。


「恋野!」


「明石君!」


「図書館に行こう!」


「はい!」

 図書館につくと人は少なかった。


「それで、かえってきた答案見せてくれる?」


「これ、なんだけど……」


「?!」


 それは漫画とは程遠いコマ割りのぐちゃぐちゃな漫画だった。


「これは……」


「俺コマ割り苦手なんだ。頭で考えた事をうまく割りふれなくて……」


「ここをこうしたらどうでかな?」


「へ?」


「こうです!」


「あー!すごい!漫画になってる!」


「はい。あまり気負わずに楽に考えてみてください。」


「それができなくて……」


「大丈夫!明石君ならできますよ!」


 そうして2人はしばらくコマ割りを勉強した。



「できた……」

 完成したのは綺麗にコマ割りされた漫画だった。

「やりました!すごいです!」


「ありがとう!」


「とっても読みやすいよ!」


「恋野のおかげだよ!恋野!」


「はい?」


「恋野の漫画も見せてくれよ!」


「え、私の?」



「おう!」


 恋は嫌がりながらも渋々出した。



「これが、恋野の漫画?!すごい!」


「いえ、私なんてまだまだ……」


「そんな事ないよ!女の子が男の子のこと好きなの伝わってくる!」


「ほ、本当ですか?!」


「ああ!」


「とくにここのページ!このページの貴方のことが好きでした!って言う所!ここがすっごくこの主人公っぽくていいよ!」


「えへへ。」


「恋野……うわっ!」


 明石は急に立つとバランスを崩して恋野へと倒れる。


「きゃ?!」


「いたた……」

「いた……?!」


 恋の上に明石が乗る形になってしまった。


「恋野?!ごめん!」


「だ、大丈夫だよ!」


 急いで明石は退ける。


「恋野ごめんな!」


「いえ。」


「でもさ、なんかやる気出てきた!恋野のおかげだよ!」


「ありがとうございます!」


「お礼言うのは俺の方だって!」



「いえ、明石君のおかげで私もやる気でてきましたから。」


「よっしゃ!この調子でやってやるぜ!!」


「明石君、図書館ではお静かに」


「あ……」


 そして、2人はコマ割りの勉強を終えてそれぞれ帰路についた。


「明石君、追試ではいい点取れるといいけど……」



 追試結果の日


「恋野!」


「明石君!どうでしたか!?」


「……見てくれ!!」

 明石が、追試結果の紙を見せる。


「?!」


「合格!」


「そう!合格だ!!」


「おめでとう!」


「恋野のおかげだよ!ありがとう!」


「いいえ、明石君の実力だよ!」


「あははっ!ありがとう!」


 明るい顔で明石は笑った。恋もその結果に安堵した。


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