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ナシの独白
私は旅に出た。一年間もナイの世話になりながら、何の言葉も残さず心残りを解消するために神殿に向かっていた。あの時の神官に、聞いたら分かるのだろうか?
「大神官様お久し振りでございます」
「…お、王子さま、生きてらしたのですね!良かった。」
「本当に?国も血のつななる物全てを失くした私が?」
「…それは仕方ありません!神の言葉を亡き者にしたのだから王子の罪ではありません!」
「私は生きていいのだろうか?」
「王子自ら命を断てば残りの民全て命を失うでしょう。」
「そうなのか?」
「はい、罪なき民が許されたのは王子が生きて居られたからです。神殿と他の国の王族の方々だけが知っておられます。」
「どうして?何故だ!」
「神託が降りたのです。神の言葉に従わない物にどんな末路が訪れるのかを示すに、二度とこんな事を起こさないために。」
「……」
「自由に生きなさい、それが神が王子に望む事です」
「大神官様ありがとうございます」
今迄、国の為に生きてきた。今度は自分の好きなように生きてみよう。もう一度ナイに会いたい!そばに居てもいいだろうか?いや、自分の思うままに生きると決めたのだから嫌がられても側に居てやる!
待ってろナイ!離れないからな拾ったのだから最後まで面倒見て貰おう!。




