番外編小話その一
短いけど思い付いたので書いてみました。
ナイと暮らして六年が過ぎた。なんだかんだと言いながら私と一緒にいてくれる今は幸せだ。王子であった時よりも楽に暮らせていると思う。
「おとうさーん、今日は遊んでくれるよね!」
「えー!違う僕と遊ぶんだぞ!」
「ちがう、わたちよ!」
「ぶぅぶぅうー!」
私の側に沢山の子供達がいる、もちろん全員私の子供だ。家族が欲しいとナイに頼み生んでもらった。私はナイが好きだがどう思っているのか聞いたことはない。怖いのかも知れないが聞かなくても態度で嫌だと言われたことはないのでそれで良いかと思っている。
「おとうさん!早く〜来て。」
「あ!おかあさん!」
「ナシ!洗濯物を片付けろと言っただろうが!責任をとると言ったのは嘘か!」
ナイが怒っている!大変だ、お腹に子供がいるのに良くない。
「分かった私が悪かった、だから興奮しないでくれお腹の子に障る。」
約束を破ったせいだからしょうがない。罰は受けよう。
「わー!おかあさん、私も手伝うからおとうさんを許してあげて。」
「僕もてつだう〜!」
「わたちもちゅる〜」
「ぶうっー!」
「お父さんを甘やかさない!」
ははは、本当に幸せだ愛されてるのが分かる。子供達の笑顔とナイがいればこの先ずっと笑っていられる人生を送れそうだ。




