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俺のスキルが《冷蔵庫》なんだが。〜異世界転生したけど、スキル名が微妙です〜  作者: 村人B
三章 藤野 玄人、世界の真実を知りました。戦いたくはないです。
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48話 藤野 玄人、観光しました。②

「どうっ?驚いた?」


「あ、うん……」


 驚いたなんてもんじゃないわ。がっつり都会じゃねえか。


「あ、きみきみ」


 後ろから王様が話しかけてきた。さっきから影がうすい気がする。


「あそこにあるお店。オレンジの。あそこでケータイ買えるよ」


「あっ、ありがとうございます」


 よし。後で行こう。


「じゃあ、今日は好きに見てくるといい。日が暮れたら、ここに集合だ」


 そうか、じゃあ行ってこようかな。


「あっ、じゃあまた私が案内してあげるわ!」


 こうして、キャルロットによる2度目の異世界観光ツアーが幕を開けた。




「じゃあ、まずはこっちから!」


 連れていかれたのは、巨大な銅像がある広場だった。


「ん?これって……」


 アメリカにあるやつだよな。確か……


「そうだ!自由の女神!」


「え、玄人、この像のこと知ってるの?」


「ああ。知ってるもなにも、俺のいた世界にあったものだよ……って、そういえば、ここにいる人はほぼみんな地球から来てるんだよな。そうなると、俺が知ってるものも多いのかも」


 これ、別に異世界ツアーじゃないな。大体が地球にあるものっぽいし。


「むぅ……じゃあ、二つ目にしてとっておきの所に連れて行ってあげるわ」


 おお、それは楽しみだな。




 次に連れていかれたのは、デパートだった。


「……これ、デンキじゃないか」


「こ、これもあるのね……なら、次よ!」


 それから、水族館やホームセンター、東京にあるツリーに似た建物などに連れていかれたが、なに一つとして知らないものはなかった。ホームセンターに行くとは思わなかったけど。


「むむむ……もう、ネタ切れ……」


 少し休もうということで、ベンチに座る。


「ちょ、ちょっと待っててね?この辺りにまだ何かなかったか、思い出すから……」


 そう言うと、キャルロットは「考える人」の様なポーズをとって「んむむむむ……」と悩み始めた。


 悩んでいる姿はあまり見たくなかったので、俺はトントン、と肩を叩いた。


「はは。ありがとな、キャルロット。でも、そろそろ日が暮れそうだし戻ろうか」


 俺が言うと、キャルロットは「ごめんね……」と、しょんぼりしていた。


 そして、ベンチをたち、振り返ったところで、とある建物が目に入った。


「……?どうしたの、玄人?」


「……キャルロット、映画観ない?」


「ふぇ?別にいいけど……私と一緒でいいの?っていうか、時間は?」


「いや、キャルロットと一緒だからいいんだよ。キャルロットはこっちの世界にしか居ないし、それが元の世界とは違うところかな」


 キャルロットの問いに対して、俺はそう答えた。


 うーん、我ながらクサいセリフだ!クサすぎて鳥肌立ってきた……


「まぁ……時間は、どうにかなるでしょ」




 俺たちが観たのは、ラブコメアニメの劇場版だった。どうやらキャルロットはその作品が好きだったようで、「わぁぁ!」と、楽しそうに観ていた。俺も本編は知らなかったけど、楽しく観れた。


「じゃ、行こうか」


「ええ!……その、玄人」


「ん?どうした?」


「……ありがとね」


 これにて、キャルロットによる第二回異世界観光ツアーは終わった。

ここまで読んでいただきありがとうございます。

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