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20/21

『風鈴』三句

隣の部屋でちりんとしているくらいが丁度良い、と思う。


<1>

短冊(たんざく)を

替(か)えたばかりは

立(た)ち座(すわ)り


【解説】

生まれたときには在った様な、緑青を噴いた鐸。

その短冊を交換した。

苦心して調整した甲斐があって、今はいい感じに。



<2>

風鈴(ふうりん)に

合(あ)わせ朝顔(あさがお)

蔓(つる)を揺(ゆ)らして


【解説】

風鈴と朝顔は、ふたりで夏風の来訪を告げる。



<3>

風鈴(ふうりん)の

音(おと)を寄(よ)る辺(べ)に

盆(ぼん)は暮(く)れ


【解説】

提灯はもう破けてしまって、

修繕できる店もなくなってしまった。

盆に帰り来る者があるのなら、

この古い風鈴の音を辿って来てほしい。


読んでいただき、ありがとうございました。

別サイトの企画での作品でした。


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