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第五十一章 白を踏む者

すみません。投稿し忘れました。

同じ朝。


同じ雪。


だが、歩く意味は違う。


若者は、白を踏む。


足は沈む。


音はない。


雪は、すべてを吸い込む。


彼は、空を見ない。


足元を見る。


一歩。


また一歩。


止める。


その言葉だけが、残っている。


怒りは、ない。


興奮も、ない。


ただ、

戻らぬという感覚だけがある。


刃は、懐にある。


冷たさは、もう感じない。


重さも、意識しない。


持つことが、自然になった。


彼は知っている。


この道は、戻らない。


だが、

戻るために来たのではない。


遠くに、江戸の気配。


城の方向。


象徴のいる場所。


彼は、まだ名を知らない。


だが、

その存在を知っている。


止める。


その一点だけで、

歩き続ける。


雪は、降っていない。


だが、

白はすべてを覆っている。


足跡は残る。


だが、

すぐに消える。


彼の歩みも、

やがて消えるかもしれない。


それでも、

踏む。

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