第28話 消える魔法少女
「柳原さん。」
「はい?」
「今、なんと言いましたか...?」
「え?だから見たことない魔法少女がこの魔獣を倒したんですよ。」
「...これはもしかしたら例の魔法少女かも...。」
「例のってまさか!」
「消える魔法少女...。派遣した魔法少女よりも早く魔獣を討伐し、既にいなくなっているという魔法少女のことですよ。」
「やっぱり!」
「見た目はどんな感じでしたか?」
「えーと...。白髪で黒のコートを着てて...美人だったよ?......でもどこかで見たような感じがするんですよね...。」
「なるほどなるほど?どんな能力だったんですか?」
「黒いナイフで攻撃してましたね。」
「え?」
「無数の黒いナイフを浮かせて攻撃してたんですよ。」
「念力系の魔法少女なんですかね?」
「うーんどうだろう...?」
「でもなんで最後に消えたんでしょうか...?」
柳原さんに話を聞くと興味深い情報が沢山出てきた。
「...あの蝶は精神攻撃系を遮断する結界を張ることができる。」
「小林さん!」
「やぁ。元気かい?」
「はい。」
「そりゃ良かったよ。」
「それよりもあの蝶ってそんなことが出来たんですね。」
「そ。だから今回、あの魔法少女は姿を現したんだと僕は思うよ。」
「どういう事です?」
「...あの魔法少女が精神攻撃系魔法少女だということさ。」
「「!?」」
「いつもは周りに精神攻撃を仕掛けて自分の姿を誤魔化していたが今回姿を誤魔化すことは出来なくなったっていう訳。」
「な、なるほど...。」
「じゃ、じゃあA級魔法少女のあの子達なら捕まえられるんじゃないですか!?」
「確かに千智さんの言う通り精神攻撃系をブロックする魔法少女達なら姿を見ることは出来ると思うけどその後はどうするの?」
「...。」
「A級魔獣を瞬殺した魔法少女だよ?僕は無理だと思うけどねぇ。」
「...。」
「ま、まぁその辺で...。」
「そうだね。」
確かにそうだ。A級魔獣を瞬殺なんて柳原さん達5人と同じS級魔法少女じゃないと出来ない芸当だ。いくらA級を集めても捕まえるなど出来るはずもないのだ。
これはいい情報だ。上に報告しよう。
そうして私達は省に戻った。
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「ふーむ...。ならばS級達に手伝ってもらおう。」
「!」
「彼女たちなら捕まえてくれるだろう。」
「...はい。伝達します。」
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「えぇ!?あの魔法少女を捕まえろって!?」
「そうなの...。」
「ど、どうしょぅ...。」
「どうしようもなにも捕まえるしかないでしょうに...。」
「じゃあ作戦考えよっか!」
「沙羅ってポジティブだな?」
「そうだね...。」
「えぇーいいじゃん!さ!早く考えて!」
「わーったよ!」
「はいはい...。」
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──
「じゃあ次の魔獣が来たらA級の子と一緒に向かって探すってことでいい?」
「あぁ。」
「いいと思うわ。」
「賛成...。」
「私も異論は無いわ。」
作戦を考えついたところで私達は家路についたのだった。




