第25話 すごく…大きいです…
──フワァ...
宙に浮いているのは直径50cmもある蛇から取れた緑色のマナストーン。これだけあれば色々出来そうだよね...。
「...なにかするの?」
「ん。とりあえずネックレス。」
「あ、小さな玉を作るんだね!」
「いや、チェーンも全部これで創る。」
「えぇ!?あ、そうか.....《夢》で創れるのか。」
「ん。」
《夢》は本当に万能だ。
──スパンッ!
球の端っこを切り取る。それをまずは小さく球を切り出し、繋がるように棒状に切り出す。それをちぎれないように少しだけ太めにチェーン状になるよう切り出した。
「うわあ...全部緑色じゃん...。」
「...。」
「ま、まぁ効果は凄まじいと思うよ?」
「ん。」
事実、このネックレスからは凄いマナを感じる。このマナを何かに使えないものか...。
「じゃあ魔法に変えればいいんじゃない?」
「...?」
「んーと...そうそう!例えば防御魔法に変化させたりとか?」
「どうやるの?」
「それはねむの《夢》でなんとかなるでしょ。」
「そんな適当な...。」
「まぁまぁ。とりあえずやってみて!」
「......ん。」
《夢》で攻撃されると自動で防御してくれるシステムをこのネックレスに付与。それを現実化させる。
──ガクッ...!!
「ぅ...。マナが...。」
「大丈夫?」
「ん。」
今のでマナが3分の1消し飛んだ。これでも相当総マナ量は増えたんだけどな...。
で、残りの石はどうしようか...。
─────
──
考えに考えた結果、半分を何日か掛けて食べる事にして、残りをとっておく事にした。
「早速1口...」
──ぱくっ......バギギギバギギギ...!!
石を簡単に砕ける程に強くなった歯はそっとやちょっとじゃ欠ける事はない。流石は魔法少女である。
「ん!美味しい!」
「僕も1口いい?」
「ん。」
「ありがと!はむっ!キュゥゥゥうみゃぁぁいっ!!」
2人して蕩けた顔をしているのが良く分かる。だって美味しいんだもん。1番美味しいS級だしね。
そうして、ヤミと話をしながら間食として石を食べ続けたのであった。
──────
───
あれから2週間。とっくに体は完治しており、あの島でまた狩りを再開したのだ。
そして、暇な時には口に石を放り込むという生活を送っていた結果、何とも奇妙なことが出来るようになったのだ。
「しゅるるるる?」
「マスター。この蛇可愛いですね。」
「ん。」
石全体の3分の1を食べた辺りでなんか体がムズムズして、マナを発散させると、そのマナが集結し、細長い生き物になっていく。そして現れた生物はなんと、私が倒したS級魔獣の蛇......の幼体。
「しゅら?」
...まぁ...幼体とは言ったが、それでもアナコンダよりは大きいのだけれども。
ヤミ曰く、これは召喚獣と言われるものらしく、何時でも召喚できるそうだ。
で、この子は魔法が使えるそうで、水魔法で作り出した水球を空中に浮かべてその中で身体を洗っているのを見た。...戦闘中は使われなかったから知らなかったけど。その後は黒奈が持ってきたタオルにくるまるまでオチだ。
この召喚はS級しか出来ないらしい。まぁ、A級以下は沢山倒してきたけどこのようなことは無かったからね。
召喚すると私のマナから出てきて、戻すと私に帰ってくる。倒されても大丈夫らしいけど、無闇に出さないので試してない。尤も、試すつもりはないけどね。
最近、この辺りで話題になっているのは政府が姿の見えない魔法少女を探しているといったもの。当初はそこまで広まっていなかったのだが、皆が皆、知るようになっていた。その姿の見えない魔法少女って一体ダレノコトダロウナー。
まぁ冗談は置いておいて、当分は目立たないようにしないとなぁ...。
「.........ふわぁ......。」
そんな事を考えながら眠りにつく。
明日は何故か勝手に決められた水着を買いに行く日だ。




