第24話 白黒の女神
「柳原さん。ねむ様を支えてくださいませ。」
「は、はい。」
「木犀さんは包帯を解くのを手伝ってください。」
「え、えぇ!?わ、分かりました!」
「静かにお願いします。」
「ひゃい。」
──ゴクリ...
誰のものかよく分からないがここにいる5人が思っていることは同じだろう。
──シュルシュル......
「ぅー......。」
「っ!?」
ねむちゃんの斜め前から支えている瑞希。...なんか顔近くない?
──シュルシュルッ...
「「「「「...。」」」」」
「(か、可愛いゐゐゐゐゐ!!!!!)」
「(綺麗だな......。)」
「(真っ白...。あぁ...顔が赤くなる...。)」
「(可愛い...。)」
「やっぱり襲っていいよね!」
「ダメです。」
「.........ちぇ。」
「......ぅぅん...?」
「おや。申し訳ございません。直ぐにお身体をお拭き致します。」
「「「「「!?」」」」」
そうこうしている内にねむちゃんが起きてしまった。やばい。これはマジでやばい。寝ているねむちゃんの身体を見た私たちを軽蔑するだろうか。
「......なんで居るの?」
「え、えぇと...。」
「マスターが心配だからと押し入ってきましたが、優しいご友人だと思います。」
「おぃぃぃぃ!!」
「い、いわにゃいでぇ...。」
「仕方ないわよ。だって心配だったんだからねぇ。」
「......そう。」
あれ?今ねむちゃん裸だよね...?気づいてないの...?
「ね、ねむちゃん。」
「ん?」
「今裸だけど...。」
「...?」
一瞬惚けたが直ぐに気づいた。
「...何?見たいの?」
「「「「「え...?」」」」」
「...お拭き致します。」
黒奈さんに濡れたタオルで拭かれながらいつもの無表情顔をこちらに向ける。
「見たいわ!」
「由利香ぁぁあ!?お前なんということを!!」
「ちょっと由利香いい加減に...!」
「わ、ゎたしは...。」
「私は看病に来たんだからみたいだなんてそんな...。」
「正直に言うと?」
「「「見たいです。」」」
もちろん私も見たい。私の他に由利香ちゃんと陽花も名乗りあげる。
「...変態。」
「「「「「ッ!」」」」」
これか!陽花が耳元で囁かれたのは!!!これは死ねる!!
あぁ...天使のような顔をしながらもどこか黒い...小悪魔なところもあるなんて...。やっぱりねむちゃんはこういうところもあるから可愛いよね!ギャップ萌えってやつ??
「...で、なんでここに来たの?」
「あ!そういえばそうだったな!」
「うん。倉野さんの水着を買いに行かないかって誘おうと思って来たんだよ。」
「ゎ...ゎたし倉野しゃんの水着姿...見たい...。」
「そうねぇ。私が選んであげるわ!」
「...。」
──────
───
「「「「お邪魔しました!」」」」
「ぉ、ぉ邪魔しましたぁ...。」
「はい。ではまた。」
やっと帰ってくれた。黒奈が見送ってくれた。
水着...水着かぁ...。そういえばスクール水着しか着たことないなぁ。その時はやけに視線を集めた気がするけどね。
夏休みは40日ある。8月のお盆に入る前に水着を買いに行こうという話になってしまった。私はただ見てるつもりだったんだけどなぁ...。
あ、今はあの事件から5日経ってるから怪我も表面上は見えなくなったけど、まだ動けない。内蔵がまだ完全に治ってないからだ。
あの時は骨もバッキバキに折れてて今にも死にそうだったんだから魔法少女とは末恐ろしいものだ。
そんなことを黒奈が作ってくれたお粥を食べながら、万が一に備えてクローゼットの中に置いていた蛇のマナストーンをどうするかを考える。
さて、どうしてくれようか...。




