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異世界に転生したら蛙だった  作者: 奇天烈太郎
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第10話 魔力の消費

水魔法スキルを取得して魔法を使えるようになった。

そして、現在進行形で魔法を使っている。


今、俺の目の前に水の塊が浮いている。これは、俺が魔法で浮かせているのだ。


このスキルがあれば、魔法で水が操れるようになるみたいだ。


だが、あんまり長いこと浮かせることは出来ないみたいだな。


この水の玉を浮かせていると、かなり疲れる。


浮かせている間は、常にMPを消費し続けるみたいだ。レベルが上がってMPが増えたから、直ぐにMPが0になることはなかったが、そろそろ限界だ。


この水の玉を維持するのがしんどくなってきた。




あ、もう無理だ。



水の玉が、水しぶきをあげて水溜まりへと戻っていった。

水から魔力が抜けて普通の水になっている。


あぁ、疲れた。


水溜まりのすぐ側でぺたんとへたり込んでしまう。


魔法ってこんなにつかれるんだな。


熟練度が上がればもっと楽に使えるようになるのかな。そうだといいな。


MPが無くなったからだと思うが、体がかなり怠い。

しばらく動けそうにないわ。

MPって自然に回復するのかな。回復するまで動けそうにないんだけど。どうしよ。


今、何かが襲ってきたらやばいぞ。


体が動けないから、どうぞお食べくださいって感じになってる。

動かないといけないんだけど、その気力すら湧いてこない。


何も来ないことを祈るしかない。


少しでもMPが回復したら、動けるようになるのか、完全に回復したら動けるようになるんだろうか。


それまで何も来ないといいが。


俺を食べそうな動物ってなんだろうな。

鳥とかかなぁ。あと、蛇も食べそうだな。蛇に睨まれた蛙っていうもんな。


鳥も蛇も、蛙を食べるところが容易に想像できてしまう。


しかも、脅威はそれだけじゃないだろうな。ここは、地球じゃないんだ。

俺は今異世界にいる。


魔法だってあるんだ。この世界には、ファンタジー世界の住人だと思っていた存在だっているだろう。


魔物と呼ばれる存在が。



俺はまだ見た事がないが、きっといるだろう。

そういえば、俺って異世界に転生してから虫しか見てないな。

そいつら全部食べたしな。



この世界にきてから、1度も知的生命体と呼べるものに出会っていない。


そもそも、この世界に人間っているんだろうか。



いなかったらどうしよ。


蛙の神様に転生させられた世界だもんな。今のところ、蛙の食べられる生き物しかいないし。


蛙の楽園とかだったら最悪なんだけど。蛙による蛙のための蛙の世界とか、元人間からしたら地獄なんだが。

有りうる事なのが、恐ろしい。


頼むから人間いてくれよ。




まあ、今の俺が人間に会っても踏み潰されるか、子供の遊び道具になって終わりだろうな。

そもそも、小さすぎて気付かれないかも知れない。


まだ異世界生活初日なのに、人が恋しい。



取り敢えず、今は強くなることが先決だな。

強くなれば踏み潰されることもないだろう。


今は動けないんだし、レベルアップしたステータスでも確認するか。




__________

名前:なし

種族:アマガエル

レベル:8

HP:33

MP:0/17

SP:6


スキル

鑑定

気配感知

飽食

水魔法

身体能力強化

天候予知


ユニークスキル

蛙の神の加護

蛙の系譜

__________



スキルが結構増えたな。まだ一日目なのに。

レベルが上がって、HPもMPも増えてる。 

MPは今、0になってるけどな。


確実に成長してきてるぞ。

虫を食べるだけでこんなにレベルが上がるのは有難いな。

レベルを上げる経験値を得るのに1番効率が良いのは、命を奪うことだって言ってたからな。


俺の食事は、そのままそれに直結するから、レベルが上がるんだろう。生きた虫を食べてるもんな。


しかし、あんなに沢山虫を食べたのにレベル8までにしかならなかった。



最初はすぐにレベルが上がったんだが、レベルが上がるにつれて段々とレベルが上がりづらくなっていった。


そこら辺はゲームと同じらしい。


青虫を食べるたびに、経験値獲得の声は聴こえてきたから、経験値がもらえなくなったわけではないだろう。


__________

MP:2/17

__________



おお、MPが回復してきるな。



体も少しずつ動けるようになってきた。



よし、この調子でいけば、すぐに回復して動けるようになりそうだ。


動けなくなったときはどうなることかと思ったが、どうにかなりそうだ。

取り敢えずは、一安心だな。

異世界に転生してすぐ死ぬなんてことにはならないで済みそうだ。



「キュウ」




あら、随分と可愛らしい声が聞こえてきたぞ。



まあ今の俺からしたら、全然かわいくないんだけどね。うん、冷や汗がダラダラ出てくる。


ゆっくりと声の方向に視線を向けると、すぐそばの木の影から白いうさぎがこっちを見ていた。


人間だった頃なら、山の中でうさぎと出会ったら喜んだろうが。

今は全然嬉しくない。


今の、俺が蛙なのも理由の1つなんだが、それよりも気になるのは、今すぐそばから俺を見ているうさぎの頭には1本の角が生えていることだ。


人を串刺しに出来そうな鋭さである。



え、うさぎって草食だよね?



誤字脱字などありましたら、報告してくれるとありがたいです。

プロローグを加筆修正しました。


宜しければ評価やブクマしてくれると嬉しいです。感想もとても嬉しいです!

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