表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界に転生したら蛙だった  作者: 奇天烈太郎
PR
10/15

第9話 水を操る



『水魔法』

水を操る魔法を使えるようになる。能力は熟練度に依存する。



さて、早速水魔法を使ってみたいんだが使い方がわからないぞ。

仕方ないじゃないか。

前世はただのバイトに青春を費やした男子高校生だし、今世はただの蛙だぞ。


異世界の蛙の魔物とかじゃなくて、本当にただの蛙やぞ。

田んぼとか、河川でよく見かける愛らしい蛙やぞ。

こちとら、アマガエルやぞおらぁ。

魔法の使い方なんて知るわけないやろがぁ。

あぁん?




こほん、一先ずはどうにかして使えないか考えないとな。



そうは言ったもののどうしたもんか。


スキルを取得したんだから、出来るはずなんだけどなぁ。

どうすればいいんだろう。


身体能力強化のスキルは取得した時点で使えるようになっていたから、水魔法も同じだと思う。

やり方さえ分かればすぐに使えるはずだ。


水を操る、か。


あまり深く考えたって答えが出るわけでもない。

何事も挑戦だよな。

よし、幸いにも今は雨が降ってる。


至るところに水がある。

葉っぱには水が滴り、地面には水溜まりが出来ている。


水がたくさんある場所の方が操りやすそうだし、水溜まりのある場所まで行くか。


俺は葉っぱの上から木の幹を手の指先にある吸盤のような期間を利用してぺたぺたと降りていく。


アマガエルの体って結構便利なもんだな。


アマガエルの体になったお陰で壁を垂直に移動出来るようになった。


アマガエルの手には、吸盤みたいなものがついていて壁に張り付くことができるみたいだ。


人間だったときに、何度かアマガエルが自分の家の壁に張り付いているの見たことあるが、それと同じことが出来るようになったな。



しばらく降りたところで、地面への距離が近くなったのでぴょんっと飛び降りる。


木の表面が雨の水で濡れていようがお構い無しに移動することが出来るな。


俺の手って凄いな。


改めて自分の手を見てみると、人間のころと比べると歪に感じる4本指があった。


そう言えば蛙って4本指だったな。

その事実を自分の手を見るまで忘れていた。


おお、後ろ足は5本だ。嬉しいような、どうでもいいような。




うん、水溜まりに行こう。



たくさんの水溜まりがあるが、その中でも一際大きな水溜まりがあるな。


降っている雨は、小雨程度だ。

大きい水溜まりに近づいたからって流されて溺れたりすることも無いだろう。

しかも、アマガエルって泳ぎ得意だよな。

前世の俺は別に得意ってわけじゃなかったけど。プールで25メートル泳げるぐらいだったな。

まあ、カナヅチではなかったな。



別に今泳ぐわけじゃないから、どうでもいいんだけどな。


ひとまず、今は魔法だ。


今の俺は水を操れるはずなんだ。この水魔法のスキルを取得した俺なら。


余計なことは、考えるな。


落ち着いて目の前の水に集中するんだ。

出来るはずだ。



水を操る。



今、水溜まりの中で波紋をつくっている水は、ただの水だ。

この水は俺には操れないだろう。今の俺にはこの水を操るイメージが浮かばない。



スキルを獲得したからか、なんとなくだが使い方がわかる気がする。水を支配するんだ。


操れないなら操れる水にすればいい、


水溜まりの水を自分のものにする。



目の前の水を支配するイメージを頭の中で強く思い浮かべる。

そう思い浮かべると、自分の体の中にじんわりと暖かいものを感じ始めた。


水を操るには、水を支配しなければならない。





自分の体にエネルギーみたいなものが流れている感覚がする。多分だけど、これが俺の魔力だろう。


さっき感じた暖かい感覚。これが魔力だったんだ。


俺の意思でゆっくりとだが、動かすことができた。

体の中で魔力をゆっくりと動かしていく。


そして、その魔力を右手に集めていく。


俺は、自分の右手を水面に沈める。

そこから水の中に魔力を流していく。


魔力を水に浸透させる。俺の魔力で水溜まりの水を支配して操る。


魔力を使うとかなり疲れるみたいだ。ほんの少しの間なのに、ものすごい疲労感だ。



自分の魔力で水を支配することで、水を操る。

これが水魔法で出来ることなんだな。



支配は出来たはずだ。流石に水溜まり全てを支配することは出来なかった。


あとは、動かすことが出来るかどうかだ。

体の中では、魔力を動かせたんだ。それと同じことを水でもやればいいだけなはずだ。



魔力で支配した水を動かそうとするが、なかなか上手くいかない。

自分の体の何倍もの大きさの大岩を動かそうとしている気分だ。全くもって動かせそうにない。


魔力の量が足りないのかもしれない。

もっとたくさんの魔力を込めてみよう。



自分の体から魔力を水溜まりに流していく。


かなりキツいが、先程までと違い全く無理な感じはしない。

全力でやれば、持ち上げることが、出来そうなレベルまでいくことができた。


最後のもう一押しだ。

更に自分の魔力を流していく。


やばいな、魔力が底を尽きそうだ。



でも、あと少しで出来そうなんだ。ここで辞めるわけにはいかない。


全力で水を動かすことに集中する。


少しずつ、水に変化が起き始めた。


水面が不自然に震えている。


水面が少しずつ盛り上がり、俺の体の大きさほどの球体となって浮かび上がった。



体の大きさほどと言っても、アマガエルの体のサイズなのでそこまで大きくはないがな。


本当に水を操ることができた。


すごい。

俺は魔法をつかえるようになったんだ。


その事実がとても嬉しい。

感動である。


前世は魔法とは全く縁のない生活をしてきた。

魔法なんて存在しないとすら、思っていた。だが、今俺は魔法が使えるようになったんだ。


確実に俺は、異世界への大きな1歩を踏み出せた気がした。




宜しければ評価やブクマしてくれると嬉しいです。


イエアメガエルちゃんがすきです

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[気になる点] イエアメガエルもかわいいですね! [一言] 評価とブックマークさせていただきました!
[一言] 更新待ってました!主人公が魔法を使えるようになりましたね!水魔法だからそのうち天気を変えるようになるんですかね?そんな考えが色々出てきたりします 次の更新楽しみにしてますね!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ