爆発は突然に
前回のお話:山門のもとに聖剣が現れ、力をとりもどした山門。反撃を始め何とかユダを追い詰めたその瞬間。謎の機械が作動し、別空間と繋がるゲートが開いてしまった。そこから宇宙船が続々と侵入し城をとりかこむのであった。
なんだ...SF映画でも見ているのか...
そう思いながら、ゲートをくぐってくる何台もの宇宙船を眺めていた。
ユダは高笑っている。いまから訪れる俺たちの運命を笑っているのかもしれない..
そんな中、数台俺たちの元に近づいてくる宇宙船が有った。
俺たちのそばまで近づき、ハッチからユダと同じようにフードをかぶった人型の生物が出てきた。
10人弱..中には女性のような者もいた。
「ずいぶんとボロボロだな。手こずったのか?」
「うるせぇなぁ...ちゃんと成功したからいいだろぉが...」
「王の前では、キチンと綺麗にしておけよ。」
「あぁ!?分かってるよぉ...」
俺には、”気”とやらは察知できないが、どいつもこいつもヤバい雰囲気を漂わせていた。
おそらく、このユダと同等の力をもっているらしい。
そして、”王”と呼ばれる者がいる...おそらく、こいつらのボスだろう。
「さて...この星への攻撃は準備を整えてからにして...さっきからチラチラ目に入るこの生物は何だ?」
「あぁ...この星の原住民だよぉ...」
「ふむ、情報では非常にか弱い種族だと聞いているが...お前がてこずる程とは...」
「アンタが弱くなったんじゃないのぉ!!??」
「あぁ...!?なんだとぉ!?」
「だって、この星の原住民なんて力を使わなくてもメカだけで殺れちゃうんでしょー?
あんたが怠けて弱くなったんじゃない」
「聞き捨てならねぇなぁ...」
その瞬間、ユダのそばにあった刀が、女の宇宙人にむかって飛んで行った。
刺さる!!
そう思ったギリギリの瞬間、刀を避ける敵
「なぁにぃーー?あたしと殺りたいのぉ??」
「あぁ!?...誰にいってんだぁ??」
その場に落ちていた金属が全て宙に浮かぶ。
金属が動き出そうとしたその瞬間
「やめんかぁ!!!!!!!」
一番、年老いている宇宙人が声を発し、ピタリと止まった
「我々がいまここで争ってどうする。バカなことに力を使うでない」
チッ!!
その瞬間、すべての金属は地面に落下した。
どうする...俺にもこいつら全員を相手にすることは無理だ...
なんとかして、この場から逃げることを考えなければ...
「さて...この者たちだが...奴隷にでもするか...」
ビクッ!!
その言葉を聞いて真琴が反応した。さっきのモニター映像をみてのことだろうが...
絶望していた次の瞬間ユダが思いもよらないことをしゃべり始めた。
「まてよぉ...こいつらの処分は俺にまかせてくれねぇか?」
「何??」
「こいつらは...俺の獲物なんだよぉ...」
「ユダ...どうするつもりだ?」
「奴隷なんかもったいねぇ...戦闘員にして俺の部下にしてやるつもりだぁ...」
「はぁ?あんたさっきからなにいっちゃんてんのぉー?
まさか、この地球人に情でもうつったんじゃないのぉ?」
「あぁ??冗談じゃねぇ...ただな、こいつら、異能の力をつかうんだよぉ...」
「はぁ!?冗談でしょー!?」
「冗談じゃねぇよぉ...炎だしたり、剣を出したり、俺たちの道錬とは違うがなぁ...」
「フム...そうか...」
そう喋った後、
歳をとった宇宙人が俺たちに近づいてきた...
あれ??まさかこれ助かるパターンのやつか?
「ならば、奴隷の話はなしだ。ここで殺すほうがよかろう」
そういって、腰にさしていた剣のような武器を取り出し、振りかざしてきた。
間一髪俺はその攻撃を剣で防いだ。
「あ...あっぶねぇ...」
「フム、反応は良いみたいじゃ」
「おぃ...!!人の話をきいてたのかぁ??そいつは俺の獲物なんだよぉ...」
「生かすというのか?そいつは無理な話だ。我々に敵対する力を持っているのであればここで殺すべきじゃ。
アンデレ!!!」
「はい。」
「一緒に殺るぞ。」
「分かりました。」
そういって、横からまた違う宇宙人がでてきた。
2m近くある大型のその宇宙人は、自分の身長ぐらいに大きい鉄の槍のようなものをもっていた。
まずい...まずいぞ...ユダの発言のおかげて助かるかなと思ったのに!
この、石頭の宇宙人め!!!
アンデレと呼ばれる宇宙人は、持っていた槍を此方に向けて投げかけてきた。
何とかとっさに回避することができた。
横から、もう一人の宇宙人が攻撃してくる。
「クソ!!これじゃジリ貧だ!!」
「粘るでない..疲れるだろうが」
「死ねと言われて死ぬ奴がいるかよ!!」
ジジイの宇宙人は物凄い剣技だった、避けるのがやっとだ。
それに加え、後方からデカイ槍がとんでくる。
気を抜くと一瞬で即死だ。
「てめぇらぁ...そいつは俺の獲物だぁ!!!!!!」
奥で黙っていたユダがいきなり叫んだ。
叫んだ瞬間に、身体から青白い煙のような、オーラのようなものが出ていた。
身体から出るオーラのようなもの、あいつらが操る道錬が関係しているのだろうか。
明らかにブチ切れてみえるユダは、漫画でよくある”火事場のクソ力”みたいなパワーップ状態に見えた。
「ユダ...やめておけ。」
「うるせぇ....ぶち殺す!!!」
そこからの動きは、目で追えなかった。一瞬にして、ジジイの宇宙人の前にユダが現れたのが最後、早すぎるスピードに追いつけなかった。
俺と戦っていたときは全然本気じゃなかったんだ...
ときどき、衝撃がはしる。恐らく、宇宙人同士がぶつかって起きているんだろう。
「真琴!!!蓮!!!今のうちだ!!走れぇぇえええ!!」
そういって、俺たちは城の外へ向かって走り出した。
「逃がさないわよぉーー♡」
女の宇宙人も後を追ってくる。
追いつかれると思った次の瞬間....
ドガァーーーーーーーーン!!!!!!!
城のそばで大きな爆発があった。
その爆発と共に、城は崩れ始めた。
「なっ!!!なんだぁ!?」
「城が!?爆発した!!」
「なんか分からんが!逃げるぞ!!」
俺たちは、その隙にその場から逃げだした。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「びっくりしたぁーなんなのぉ?お城が爆発しちゃったじゃない!」
「ルカ!!まだ間に合う。追うんだ!!」
追いかけようとしたその時...
「まて!!」
その声と同時に影から一人の男が宇宙人たちの前に姿を現した。
「おまえはぁ....」
≪次回に続く≫
猛暑ですね。被災地の方々は大丈夫でしょうか。私も少額ながら寄付させていただきました。皆さんも倒れないように水分補給はこまめにして下さい。
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