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ネラ物語〜深き森にて、禁忌を求める孤高の魔女〜  作者: 星狼
〜森の外へ〜

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過程

ネラは木の実を口に放り込んだ。

甘い味と香りが舌の上に広がる。

それは、森の奥で熟れた実の記憶を呼び起こすような、懐かしい甘さだった。


それが自分に考える力を与えてくれている。


ネラの研究室が森の力によって、大きく動き始めた。


死者蘇生には地・光・水・闇・風・火の全ての属性が使われている。

ここで問題となるのは、発見していく手順だ。

仮に自分達と同じような全ての属性を解析出来た者がいたとする。

だが、その手順はどうだ?

同じように、地・光・水・闇・風・火の順番で見つけて行くだろうか?


いや、違うはずだ。

間違いなく、過程は違うはずだ。


例えば聖職者のような者が研究をすればどうなるか?

闇属性の「執念」

無意識にそういった物を意識の外へと隔離しているはずだ。

つまり、闇属性の執念の要素の発見は最後の最後まで遅れる可能性が高い。


そして、これは自分にも該当している。

火属性の発見が最後まで遅れた事。

それは自分が火属性の意識を無意識へと隔離していた結果。


百人の人間がこの同じ結論に辿り着いた時、果たしてその過程で火属性の認識が最後になる人間は何人いるだろうか?

二十人……?

いや、そんなに多くはない。

十人……?

いや、もっと少ないはずだ。


火属性の認識は、それこそ一番か二番か早い段階で行われるはずだ。


ネラは木の実を飲み込む。

そして再び手を伸ばし、もう一粒口へと放り込む。

今度は即座に噛み締める。

考える力をより得る為に。


そして一つの結論へと辿り着く。


ーー私の火属性の認識はかなり劣っている


制御を失って爆発したのもそうだ。

あれは火属性の研究の時に起きた出来事。


自分の浅い理解の属性を組み込んだ事で、それが暴走の原因となったのだ。


ネラの手が震える。

だが、甘い木の実の味はまだ舌に残っている。

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