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ネラ物語〜深き森にて、禁忌を求める孤高の魔女〜  作者: 星狼
〜森の外へ〜

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39/45

沈黙

早く彼と本当の話がしたい。

そう願う。

だが、ウルフは口を開かない。

笑みを浮かべ一階を眺めている。


アルクも同じように一階席を眺めている。

鮮やかな羽が、薄暗い照明の下で微かにきらめく。


メイニヤックに視線を移す。

彼と目が合う。

彼は真っ直ぐに、ただこちらを見つめている。


だが、恐らくメイニヤックは口を聞く事は出来ないのだろう。

今まで、彼が口を開いた所は見た事がない。


ーー気まずい。


少しずつ、少しずつだが、森が崩れていく。

葉は枯れ落ち、泉は枯れ、静けさは騒ぎへと変わっていっている。


ーーこれが街か。


ネラは静かにそう感じた。

胸の奥の、白い炎が小さく縮こまる。

それは、森の奥で守られていた灯火が、初めて外の風に晒された瞬間だった。


だが、突如、風が吹く。

柔らかな風。

森の風。


風に乗り、森の香りがネラの元へと届く。

反射的にその香りの方へと視線が動く。


小さくメイニヤックが吠えた。

低く、短く、しかし優しい声。

だがネラの視線は戻らない。

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