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HIghschoolDreamLive!~RAINBOWS編~  作者: 美翔桜湖
22/33

第22話 出来なくなっちゃう!?

ソロ曲、どんな感じにしよう……

悠里はここ最近、ずっと考えていました。


先週の土曜日(と日曜日)、瑠奈さんと実莉さんと一緒にグループ曲は作ったの。グループ曲“rainy Rain”の方は少しずつ練習を始めてるんだけど(ちなみにダンスは殊乃さんが考えてくれました)、ソロ曲の作曲が進まなくて……


大体、八人分って結構疲れるんですよね……殊乃さんがまだどうなるかはわかんないけど、確定メンバーの分はさっさと作らなきゃ……



なんて考えながら、悠里はこの一週間、作曲に学業に練習にと忙しくしていました。明日明後日はまた休日。しっかり練習時間が取れるから、大まかでも形にしておかなきゃ。


なんて思っていた金曜日。事件は起きたのです。


「え?転入生?」


朝練の時、チセさんに急に言われた転入生の話に、驚いて準備運動を止めてしまう悠里たち(因みに殊乃さんは陸上部の朝練に出席しています)。代表で聞き返した瑠奈さんの言葉に、チセさんは「はい」と頷きました。


「これほぼ確です。教頭先生に聞いたんで。今日の朝、全校朝会やるらしいです」


この時は、へー、くらいにしか思っていませんでした。まあ、私立の高校で転入生っていうのは、なかなか珍しいんじゃないかな、とか、一学期始まりに転入してこなかったの?とか、少しの疑問はあったけれど、そこまで気に留めていなかったんです。


そして、なんとなくの気分で出た全校朝会。校長先生が噂の転入生の話をしたあと、いよいよ転入生が壇上に来て。


「……えっ………」


……驚いたのは悠里だけではない、と思います。

だって……転入生は。


綺麗な金色の髪、制服のスカートからスラリと伸びた長い足。日本人とはまるで違った美しいスタイルのその人は……


「初めまして、アガーフィヤ・アレクサンドロヴナ・カレリナと申します。東京の英才大学附属高等学校から来ました。よろしくお願いします」


World Word Wondersのリーダーでありセンター、アガーシャだったのです。


「カレリナさんは風邪をひいてしまって、始業式には間に合いませんでしたが、今日からこの学校で皆さんと一緒に勉強をします。クラスは二年C組です。皆さん、仲良くしてください」


先生の言ってることも、もう、どうでもいい。

このままだと、悠里たち……アイドル出来なくなっちゃうよ!?


放課後、そんな悠里の嫌な予感は的中しちゃいました。


悠里たち一年生が三人揃って瑠奈さんたちの教室に行くと、教室内は異様な雰囲気に包まれていました。

窓側にいたのは、ジャージに着替えてすらいない瑠奈さんと、瑠奈さんの周りに立つ颯姫さん、実莉さん、チセさん、鈴蘭さん。その向かい、ドアに背を向けて立つアガーシャは、悠里たちの目の前で、こう言ったのです。


「あなた達がこの空が丘女学院のアイドルなのよね?少し話をしたいの……いえ、お願いがあるの」


シンと静まり返る部室に、アガーシャの真剣な声が響きます。


「この学校で先にアイドル活動を始めたのはあなたたちだっていうことは承知しているわ。でも、私も、アイドル活動をしたい…ハイドラに出たいの。だから、私と、勝負をして貰えませ

んか!?」


そうして、頭を下げたのです。高校生アイドルのトップの女の子が、まだエントリーすらしていないグループに。


アガーシャは、本気なんですね。高校生アイドルの活動に。

でも……本気かどうかで言ったら、悠里たちだって負けないはず。勝負、受けるよね?そう思って瑠奈さんを見ると……


瑠奈さんは、ただ黙って俯いていたのでした。

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