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神蝕のOctahedron  作者: あさなぎ とわ


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第9話

X(旧Twitter)ヤッテマス

@towachi315



「――って、うじうじしてても始まらないっしょ!」


重い装甲扉が完全に閉ざされた地下牢に、パッと空気を明るくするような元気な声が響いた。 腕を組んで豪快に笑っているのは、陸上部の片桐結衣だ。彼女は自分の肩を軽く叩きながら、不安で縮こまっているクラスメイトたちを見回した。


「スーツ自体は安全なんでしょ? カタシロってロボットはちょっとヤバそうだけどさ、要は動かし方さえ覚えれば、あのデカブツを乗りこなして走り回れるってことじゃん! なんかそれ、ちょっとワクワクしない?」


「わ、ワクワクって……片桐、正気かよ……?」 近くで怯えていた男子が引きつった声をあげるが、結衣は「正気だし!」とケラケラ笑い飛ばした。


もちろん、彼女だって内心で恐怖がないわけがない。だけど、ここで全員がメソメソしていても状況がよくなるわけじゃないし、何より日頃から厳しい練習を乗り越えてきた根性が、彼女を前向きにさせていた。


ふと視線をやると、少し離れたところで響がクラスメイトたちから離れ、難しい顔で腕組みをしていた。


「ねえ、響」 結衣はスタスタと響に歩み寄り、その背中をパーンと勢いよく叩いた。


「っ……! なんだい結衣、急にそんな力いっぱい叩かなくても……」


「だって響、また一人で難しい顔して脳みそフル回転させてるでしょ? 見ててこっちまで胃が痛くなりそうだよ」


響は少しだけ目を見張り、それからいつもの気取った苦笑いを浮かべた。


「……そんなに顔に出やすいかい? ……まあ、座して死を待つつもりはないさ。あんなスクラップの棺桶に乗らされるなら、どうせなら上手いこと利用してやる方法を考えてるのさ」


その言葉を聞いて、結衣はパッと満面の笑みを咲かせた。


「そうこなくっちゃ! よし、走る系の機動とか肉体労働系は全部私に任せなさいって! どんな戦場だろうと、私が先頭に立ってブッ飛ばしてあげるからさ!」


眩しいほどの前向きさと底抜けの明るさに、響は思わずふっと肩の力を抜いた。

(……まったく、この底抜けの明るさに何度救われることか)



クラスの30人を率いて、この地獄の戦場をどう生き残るか。 絶望的な地下牢の中でも、結衣の太陽のような笑顔が、澱んだ空気を吹き飛ばしていくのだった。

続きが気になる方は高評価お願いシマス!!!

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