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神蝕のOctahedron  作者: あさなぎ とわ


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第18話

X(旧Twitter)ヤッテマス

@towachi315


シャッターの向こうから吹き荒れる砂塵を切り裂くように、十数機の量産型カタシロ「アラハバキ」が次々と出撃していく。 神経接続の重みと慣れない機体の挙動に、無線からはクラスメイトたちの悲鳴や怒号が入り乱れていた。


「くそっ、機体が勝手に持ってかれる……! 重っ!」


「足が! うまく前に出ないぞ……っ!」


僕───御統響も、アラハバキの武骨な腕を必死に操りながら、荒涼とした戦場へと踏み出した。 目の前に広がるのは、白煙と爆発の炎が渦巻く地獄のような光景だ。敵性部隊の影が砂煙の向こうから容赦なく迫り来る。パニックに陥った前線は、すでに瓦解しかけていた。


(このままじゃ、まともに戦う前に各個撃破される……!)


そう絶望しかけたその時だった。

ゴォォォンッ!! と、背後の格納庫からひときわ重い地鳴りが響き渡った。


「――いつまでガキの使いをさせられているのやら。これだから素人は見ていて虫唾が走る」


通信回線に割り込んできたのは、紛れもないミンセント・バアル教官の声だった。 ただし、その声には先ほどまでの教練における冷徹さだけでなく、殺気立った戦場の空気を愉しむような、狂気じみた余裕が混じっていた。


ドォンッ! と凄まじい加速音を響かせ、アラハバキの群れを追い抜くように、一際洗練された深紅の巨体が頭上を飛び越えていく。

量産型のアラハバキとは一目で違う、チューンナップされた専用カスタム機――バアル教官の専用カタシロ『ヤマト』だ。 機体各部に刻まれた高出力のバーニアが真紅の尾を引いて爆音を轟かせ、敵の放った砲撃を紙一重でかわしながら、最前線のど真ん中へと文字通り「突き進んで」見せた。


『お前たちの乗っているアラハバキはただの鉄屑じゃない! 脳の神経を繋いでいる以上、お前たちの身体の一部だ。ビビって足を止めた奴から順にスクラップの山行きだからな、ミスマル、クジ!』



『ヤマト』のコックピットから放たれるバアルの叱咤は、通信越しでありながら直接脳髄を揺さぶるような強制力を持っていた。 さらに、『ヤマト』は圧倒的な機動力を活かし、パニックを起こして敵の集中砲火を受けかけていたクジの機体の死角へ瞬時に滑り込み、大剣の柄で敵機を豪快に叩き伏せてみせる。


『そこの情けない眼鏡! 撃たれたくなかったら、私機の後ろの死角に張り付け! ミスマル、カタギリ! 左右の翼を広げ、私が切り開いた隙間に続け!!』


「っ……! 了解です!」

バアルの圧倒的な背中、そして紅き専用機『ヤマト』が切り裂いた敵陣の裂け目を視認した瞬間、不思議と恐怖の霧が晴れていく感覚があった。 ただの「使い捨ての棺桶」だったアラハバキが、彼女の先導によって、ようやく自分の「手足」として機能し始める。


「行くぞ、結衣! バアル教官に遅れを取るな!」


『うん、ついていくよ響!』


紅き教官の先導を道標に、僕たちは初めての本物の戦場へと本格的に踏み出したのだった。


続きが気になる方は高評価お願いシマス!!!

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