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神蝕のOctahedron  作者: あさなぎ とわ


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第13話

X(旧Twitter)ヤッテマス

@towachi315



「――くっ……! はぁ、はぁっ……!」


金属製の装着台からよろめき出るようにして、僕はその場に膝をついた。 肌に密着するアンダーウェアのようなバイオ・スーツが、青白い微弱な光を放ちながらピタリと身体のラインに馴染んでいく。命に関わるような拒絶反応こそ起きなかったが、脳の深部を直接グリグリとかき回されるような、奇妙な悪寒と気だるさが全身を駆け巡っていた。


「ほう、初めての接続にしては意識を保っているな、御統。その様子なら、脳が焼き切れて廃人になる心配はなさそうだ」


数歩離れた場所から、褐色肌を引き締めたバアル教官が腕を組み、冷ややかな、しかしどこか値踏みするような目を向けてきた。 スーツ未着用のままですら圧倒的な存在感を放つ彼女の前に立つと、自分の無力さが嫌でも突きつけられる。


「……上出来、と言いたいところだが、感傷に浸っている暇はないぞ」


バアル教官が顎でシャープに前方を示した。 そこには、無機質なコンクリートの格納庫の壁際に鎮座する、数体の巨体が待ち構えていた。――人型生体戦闘兵器「カタシロ」。 分厚い装甲と無機質なセンサーアイを備えたその姿は、兵器というよりも、乗る者の墓穴になりかねない巨大な鉄の棺桶そのものだった。


「次は、あの『カタシロ』のコックピットへの直結テストだ。今お前が着ているバイオ・スーツの神経回路を、そのまま機体のメインフレームに同期させる。……いいか、自分の手足のように動かせると思ったら大間違いだぞ。機体が受けた衝撃の何割かは、そのままお前の神経にフィードバックされる。半端な覚悟で乗れば、脳が耐えきれずに意識を飛ばすことになるからな」


脅しではなく、本気だ。 背筋に冷たいものが走るのを覚えながら、僕は自分の掌をぎゅっと握りしめた。


(……不破があんな派手に暴れ回っている以上、僕たちがのんびり訓練を許される時間は長くない。ボリス司令の駒として使われるとしても、ここで生き残るための力は、何が何でも掴み取っておく必要がある)


「――響、大丈夫?」


振り返ると、すでにスーツを纏った結衣が、不安げにこちらを見上げていた。だが、その瞳には恐怖ではなく、未知の機械に対する好奇心と、前を向く強い光が宿っている。 彼女もまた、この地獄の訓練を自分の足で乗り越えようとしているのだ。


「ああ、問題ないさ。……行こう、結衣」


僕は深く息を吸い込み、カタシロのそびえ立つハッチへと歩き出した。 異世界の戦場で生き残るための、過酷な実戦訓練の幕が、今まさに上がろうとしていた。


続きが気になる方は高評価お願いシマス!!!

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