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神蝕のOctahedron  作者: あさなぎ とわ


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第12話

X(旧Twitter)ヤッテマス

@towachi315



「――おい、キサマら、そののろまな足取りはどうした! 貴様らのその軟弱な神経を叩き直すついでに、国連軍が誇る最新鋭バイオ・スーツの装着講習を叩き込んでやる! ありがたく悲鳴を上げるがいい!」


耳をつんざくような怒号が、無機質な格納庫のコンクリート壁に反響した。 目の前で腕組みをして仁王立ちしているのは、強化外骨格の類など一切まとっていない

だが、それすら不要だと言わんばかりの引き締まった強靭な肉体と、鮮やかな褐色肌を誇る女性教官――ミンセント・バアルだ。その圧倒的なオーラと美貌の迫力だけで、数人の男子生徒がビクッと肩を震わせた。


(……これが、ボリス司令の言っていたスーツの講習か)


格納庫の一角で、僕は自分の順番を待ちながら目の前の光景を睨みつけていた。


不破が勝手に外壁をブチ抜いて脱走したせいで上層部は今も大騒ぎらしいが、そんなことにかまっていられないほど、僕たち30人の置かれた状況は切羽詰まっていた。


「いいか、ボリス司令も言っていた通り、このスーツ自体で死ぬようなマヌケな真似は起きん! 神経接続(ニューラル・リンク)の負荷で、せいぜいあとから全身が千切れるような激しい筋肉痛に襲われるだけだ! だがな――!」


バアル教官がガツンと地面を踏み鳴らし、鋭い眼光で僕たちを威圧する。


「その先にある『カタシロ』の操縦席に座った瞬間、貴様らの甘ったれた日常は地獄の底へ叩き落とされる! 骨の髄まで軍のコマとして使い物になるよう、この装着講習の段階から徹底的にしごき上げてやるから覚悟しろ!」


「ひっ……!」 近くで久慈が小さく悲鳴を上げた。周りのクラスメイトたちも、緊張と恐怖で顔面が蒼白になっている。

そんな中、僕のすぐ隣で、陸上部の結衣はすでに自分の肩をブンブンと回し、どこか楽しげに目を輝かせていた。


「ねえ響、筋肉痛くらいで済むなら案外いけるんじゃない? むしろ動かし方さえ覚えれば、あのロボットをぶっ飛ばすの楽しそうじゃない?」


「……君ね、この修羅場でよくそんな前向きになれるね……」


冷や汗を拭いながらそう呟くが、確かに結衣の言う通り、ここで弱音を吐いていても何も始まらない。 軍にいいように使われるのは癪だが、あの暴れ馬のせいでめちゃくちゃになった状況をサバイブするには、この技術を逆手に取って利用するしかないのだ。


「次は――御統、貴様だ! 前に出ろ!」


バアル教官の引き締まった指先が、僕を正確にとらえた。 周囲の視線が集まる中、僕は息を小さく吐き出し、これから始まる地獄のような適性試練へと足を踏み出したのだった。

続きが気になる方は高評価お願いシマス!!!

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