別に好きでも嫌いでもないですが…。
サタンの設定ちょっと無理やり過ぎたかな…。
朝、起きる、今日は休日だ、朝ご飯を食べてから靴を履き、散歩する。
「どこいこうかな……。」
行くあてが無いまま、適当に歩く、どこに行こうか考えている間に、誰も居ない野原のような所に来てしまった、戻らなきゃ、と思っていたら。
「おーい、お前。」
誰かに呼ばれた、見ると、銀髪で杖を持った少女がこちらを見ている、いや、目を瞑っているから違うな。
「なんでしょうか。」
「お前、赤は好きか?」
いきなり変な質問をされた、いや、別に変じゃないが。
「赤って、赤色の事ですか?」
「そうだ、赤色だ。」
少女は相変わらず目を瞑っている、もしかしたら目が見えないのかもしれない、なのに色の事を聞くのはおかしくないか?
「別に好きでも嫌いでもないですが…。」「そうか…、俺は大好きだ、特に血のような赤黒い色がな…。」
「そうですか…。」
なんだこの厨二病野郎は、野郎じゃないけど。
「お前、俺の事をどう思う?正直に言え。」
「正直にですか?」
「おう。」
「なんだこの厨二病野郎は、野郎じゃないけど、と思いました。」
「チュウニ…?よく解らんがお前は正直だな。」
「はぁ、ありがとうございます。」
「正直者は好きだぞ、お前の顔が見てみたい。」
「あの…デリケートな部分で悪いんですがやっぱり目が見えないんですか?」
「いや、基本何も見えないが赤色だけは見える、色覚障害って奴らしい。」
「そうですか…、だから赤が好きなんですか?」
「…………まぁ、そうだな。」
「…なぜここにいるんですか?」
話題が暗くなってしまったので話題転換する。
「それはこっちの台詞なんだが…、ただの散歩だ。」
「俺もです。」
「おぉそうか、お前、暇か?」
「はい、暇です。」
なんだろう、なにかしてくれるのだろうか。
「俺も暇だ、じゃあ…、お前の“赤”を見せてくれ。」
「は?うぉっ!?」
いきなり殴りかかってきた、俺は上体を反らし回避した。
「いきなl「そりゃ!」
「ふあっ!?」
少女は一回転して脇腹に蹴りを入れようとしたが、しゃがんで回避。
「ほうほう、やはりそうか。」
「いきなり何をするんですか!?」
「いや、“赤”を見せてくれって言っただろ。」
「俺は承諾してないんですが!?」
「えー、どうせ暇だろ?」
「暇ですけど!何なんですか!貴女は!」「俺か、私はニト…サタンだ。」
「名前じゃなくて!」
「俺が名乗ったんだから次はお前が名乗れ。」
「あぁ、はい、ウィル・ホワイティ・リオンです、じゃなくて!」
「ウィルか、いい名前だな。」
「はぁ、ありがとうございます…。」「とりあえず“赤”見せろ!」
「いい加減にしろやぁぁあああああぁ!!!」
「うぉっぶっ!?」
「あ。」
ぶん殴ってしまった、サタンが空を飛ぶ。
「あぁ!!大丈夫ですか!?」
「大丈夫大丈夫。」
「ファッ!?」
サタンはピンピンしていた、こいつも化け物か。
「化け物ですか。」
「化け物だが?」
「そうですか…。」
「頼むよ、ちょっと戦ってくれるだけでいいから。」
「えー?」
「ちょっとだけ、ちょっとだけでいいから!」
「……解りました、ならちょっとだけ。」「よっしゃ!」
サタンはガッツポーズをする、あれ?なんだろう、可愛い。
「じゃいくぞ。」
「はい。」
そう言ってサタンは剣を抜く、俺は氷で刀を作る。
「ふっ!」
「グッ!」
サタンの踏み込みが風を巻き上げる、速い、残像が見えた、俺は刀で受け止めるが、足が土にめり込む。
「ハッ!」
「むっ!?」
俺は刀で弾き返す、サタンはクルクル回り、地面に着地。
「ほう。」
「炎と水と氷と雷と風と土の弾丸!!!」
渾身の弾丸。
「フッ。」
サタンはフッと笑って剣で俺の弾丸を両断する。
「なかなかの威力だな。」
「そうですか、炎と水と氷と雷と風と土の弾丸の雨!!!」
「なに!?」
弾丸の雨がサタンを襲う、最初の10弾位は剣で斬っていたが、だんだん間に合わなくなり、直撃。
「グォォオオオオオォォォォオ!!!」
サタンの剣が弾かれ、弾丸が直撃する。
弾丸の雨が上がる。
ヤバい、ちょっとやり過ぎたかも。
「思ったよりはるかに強かったな。」
「!?」
後ろにボロボロで全裸のサタンがいた、いつの間に。
「もっと強いのも撃てるのか?」
「はい、撃てますが…。」
「ほうほう、撃ってみろ!」
「あの…服着て下さい。」
「? あ///」
サタンは消えた、しばらくすると、服を着て戻って来た。
「待たせたな!」
「はい。」
「今度のは丈夫だから破けんぞ!」
「じゃあ早くやりましょう。」
「よし!行く、ぞ!!!」
サタンが斬りかかって来た。
「よっ、ほっ、はっ。」
「ええい!チョコマカと!」
連続で斬りかかるが、避け続ける。
と言うか目が見えないのによく斬れるな。
「よっ!」
「は?何だ?」
俺は氷で鋏を作り、サタンの剣を挟む、そしてそのまま…
「よいしょー!」
「えっ?」
鋏で挟んで刀身を、折る!
「え…?え…?」
サタンは訳が解らないと言う顔をしている。
「どういう事だ!?」
「氷で鋏を作って、剣を挟んで折りました。」
「……成る程。」
サタンは少し考えて、笑う。
「よくも俺の愛剣を折ってくれたな。」
「あっ、すみません…。」
「まぁいいけど。」
いいのかよ。
「まぁ500年位の付き合いだったしな。」 「え?500年!?」
「たった500年だ。」
もしかしたら長寿の種族なのかもな。
「まぁいいそんなこと、は!」
サタンが目に見えない程速いブローを連続で撃つ。
「氷の壁!!!」
氷の壁でガードする。
「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァァァアアアアアァァ!!!」
どこぞの吸血鬼か。
壁にひびが入ってきた、ヤバいヤバい。
「オラァ!!!」
「グハァ!」
どこぞの不良のレッテルを貼られている不良か。
殴られた、腹を、肋骨が何本か折れる音がした。
「ぐっ…。」
治療魔法をかけて地面に着地。
「やっと一発入れたぞ。」
「あれを連続で食らったらマジで死にますね。」
「だろうな!」
自信満々だ、これは本気でやるしかないな。
「氷の牢獄!!!」
「なんだ?」
サタンを氷で囲む。
「ハッ!!!」
「うぉ!火?」
牢獄の中に炎を作り出す、いつか使った手だ。
「スゥ―――」
サタンは思い切り息を吸い。
「フゥ―――――!!!」
思い切り吐く!
「なん……だと……。」
どこの阿修羅のカブトだ、元ネタが解らない人は…いやそんな事言っている場合じゃない。
「こんだけか?」
「炎と水と氷と雷と風と土の弾丸の嵐!!!」「うわぁ。」
氷の牢獄の中で弾丸の嵐がサタンに吹き荒れる。
「竜盾 黒竜の盾!」
サタンが手を掲げると、黒いドラゴンの顔のような盾が現れ、弾丸の嵐と氷の牢獄を吹き飛ばした。
「なんですかそれ。」
「ん?これか?これは竜盾シリーズって言ってな、竜をなんやかんやで盾にしてなんやかんやでその竜の特性の効果を出せるんだ。」
「あんまりよく解りませんが、たとえばどんなのがあるんですか?」
「そうだな、さっきのは黒竜の盾で、周囲に衝撃波を…って戦いを中断させるな!」「はぁ、すみません。」
「と言うかお前、これ欲しいのか?」
「はい、めっちゃ欲しいです。」
「そうか…じゃあ俺に勝ったらこれをやろう。」
「え?いいんですか?」
「あぁ、いいぞ。」
よっしゃ、ガチで行くぜ。
「ふっ!!!」
「ふぉ、いぃ!?」
いきなり殴りかかってきた、速い、今までとは比べ物にならない、なんとか左に避けたが、当たったら死ぬかもしれない。
「そらぁ!」
「ウグァ!?」
殴った右腕で、そのまま肘で脇腹をやられた。
「くそ…。」「まだまだ!」
横に飛んでいる俺に、サタンは走って追い付き、
「ハァッ!」
「ガッ!」
顔面をかかと落とし蹴り!
そこで俺の意識は途絶えた。
―――
――
―
目が覚める、頭が柔らかい何かの上にある、視線を上に向けると、サタンの顔があった、これは膝枕か。
「サタンさん。」
「おぉ、起きたか。」
「はい、もう暗いので帰らないといけません。」
「…そうか、残念だな、土産にこれをやろう。」
サタンは3つのカードのような物を渡した。
「なんですか?これ?」
「竜盾だ。」
「え?いいんですか?」
「あぁ、土産だ。」
「…じゃあありがたく貰います。」
「ああ、じゃあな、また来いよ。」
「はい、さようなら。」
「さよなら。」
俺は学校に戻る、サタンは強かった、勝てる気がしないな。
「あぁ、なんか疲れたな。」
俺は心地よい疲労感と共に、帰路に着く。
トカゲとサタンがやったやつの元ネタを知らない人は、ワンパンマンを読んでみてください、2巻です。




