ファ〇ク。
ギーギギ、ギギギ
ギーギギ、ギギギ
ギーギーギーギーギー♪
目が覚める、どこだここは…見覚えが無い。
目を横にやると、カグラが椅子に座って寝ていた。
「んぁ?…。」
ここは…保健室だ、窓から月明かりが見えている。
「あぁ…ネコと決闘したんだったな。」
「んぉ?…ウィル君!起きたの!?」
「はい、起きました。」
「良かったぁー!起きなかったらどうしようかと思ったよ!!」
「大丈夫ですよ。」
カグラが泣きながら抱きついてきた。
「皆で交代しながら看てたんだよ。」
「ありがとうございました、皆にお礼を言わないといけませんね。」
看てもらっていたのか…ありがたいな、やはり持つべきものは友達と可愛い妹だな。
「えーと…今皆はどこに?」
「もう遅いから部屋で寝てるよ」
「そうですか、じゃあ俺も部屋に戻りますかね。」
治療魔法をかけられているので、傷も無いから普通に歩ける。
窓から空を見ると、もう朝日が出ていた。
「俺はどのくらい寝てたんですか?」
「えーと、6、7時間位かな?」
「結構寝てたんですね。」
「戦って疲れてたんだよ。」
治療魔法では体の疲れはとれない。
「ネコは強敵でした、今までで一番強いかもしれません。」
「あんな糞猫どうでもいいよ。」
嫌いすぎだろ。
「ただいま。」
「あ、ウィル、カグラちゃん、お帰り。」
ブラットは起きていた、ブラットはいつも早く起きている気がする。
「ウィル、もう大丈夫?」
「大丈夫です。」
「良かった。」
時計を見ると4時になっていた。
「ずいぶん早いですね。」
「あはは、なんか目が覚めちゃってさ。」
4時は早ぇよ。
「ん? おぉ、ウィル。」
「あ、起こしてしまいましたか?」
「いや、いい。」
ガロンが起きてきた、ジョーカーはまだ寝ている。
適当に雑談していると、時計は6時を指し、ジョーカーも起きてきた。
「あぁ、6時か。」
「ちょうどいい時間に起きたね。」
『起床の時間です、歯磨きをして、各自部屋で待っていて下さい。』
「よっし、じゃあ歯磨き行くか。」
「はい。」
歯磨き歯磨き楽しいな。
「なぁウィル、お前そんな髪色だったっけ?」
「なんか加護を貰ってから銀髪になりました。」
「何でだろう?」
「さぁ?」
「まぁ別に害は無いんだしいいではないか。」
「そうですね。」
ちなみにカグラとは途中で別れた、女子が男子寮にいる事がバレたら面倒くさい事になるかもしれないからだ。
「そう言えばカグラは女友達いないのか?」
「アイ以外は見たこと無いですね。」
「……なんかいなさそうだね。」
「まぁああいう性格なのだし無理も無い。」
「なんかいろんな人から嫉妬されてるらしいですね。」
そんな話をしていると、女子寮のほうから圧力がかかって来るような気がした。
部屋に戻って雑談する。
「カグラの髪って綺麗ですよね。」
「綺麗な赤だよね。」
「でも長いし邪魔じゃないのか?」
「私は散髪したほうがいいと思うぞ。」
『食事の時間だぁ!食堂に集まれぃ!』
「俺お腹減りました。」
「あ、夜食べてないもんね。」
「じゃあ早くいこうぜ。」
食堂に行く。
俺とカグラはオムライス、ブラットはホットケーキ、ジョーカーはチキンバーガー、ガロンはサンドイッチ、アイはパンケーキだ。
いつもとかわらず女子共が見ている。
食堂は混んでいて、いろいろな声が聞こえてくる。
「ブラットはいっつも子供みたいな物食ってるよな。」
「そ、そんn「えーあんたまたおっぱいでかくなった?」
男全員が突然のおっぱいと言う単語につい反応してしまう。
「……ウィル君も男の子なんだね。」
「変態。」
「まぁ一様これでも男ですからね、あと変態じゃありません。」
「男だったらそりゃ反応するだろ、なぁブラット?」
「僕に振らないでよ…。」
「ブラットも反応していただろう。」
「うぅ…。」
俺達の会話を聞いていたのか女子共がまたキャーキャー言い出していた。
「やっぱり男の子はおっぱいって聞くと反応するんだね。」
「まぁ、世の男は大体そうだな。」
「…変態。」
「だから変態じゃありません。」
「…変態?」
「健全な男の子です。」
「解らねぇぇええええぇえぇぇぇえ。」
「変態じゃ無いなら何?と聞いています。」
「変態!」
「それが健全なら男の子は皆変態!と言っています。」
「さっきから変態しか言って無ぇ。」
「変態…。」
「変態に言われたく無いわ…と言っています。」
「変態じゃねぇよ。」
「変態!」
「変態のクセに言い訳するな!と言っています。」
「もういいわ!!」
ジョーカーとアイが面白い漫才を披露している。
「ジョーカーは面白いですね。」
「そうか?」
「ファ〇ク。」
「酷くね!?」
アイは意外と毒舌のようだ。
「いやこう言う時は『ピッー!!!』のほうが適切だよ。」
「適切じゃないです。」
「『ピッー!!!』?」
「知らなくていいです。」そしてそれ以上にカグラは痴女のようだ。
「何ですか、痴女なんですか、貴女は。」「痴女ですが何か?」
「…。」
自分で言うのかよ。
「自分で言うなよ。」
「いいじゃん、人がなに言おうが。」
『ゲホッ、食事、終、了の、ゴホッ、時、間、で、ヘ、ヘックチ!時間です、ズズー。』
「副会長、風邪か?」
「大変そうだね…。」
「お見舞いとか行ったほうがいいんでしょうか。」
「よっし!」
約一名、人の不幸を喜んでいる奴がいる。
「じゃあ、教室に行きましょう。」
教室に着くと、やたらに女子共がおっぱいおっぱい連呼していた、ワケわからん。
「うぅ…///」
ブラットが真っ赤だ。
「ブラット、どうしたんですか?」
「だ、だって女子が…///」
ブラットがそう言った瞬間、おっぱいコールに拍車がかかった。
「ぅ…///」
女子共は相変わらずウザい、ウザすぎる、炎魔法で燃やしてやろうか。
先生が来た。
「なんで皆おっぱいおっぱい言ってるの?」
「解りません。」
「…まぁいいわ、出席取ります、アイ・レッド・グラムさん。」
「はい。」
GTOが構わず出席を取る、それが終わり、1校時目が始まる。
「1校時目は剣の授業です。」
冒険者学校では生徒を冒険者にするために剣の授業や魔法の授業がある。
「今日はこの剣を研いで貰います。」
GTOが普通の剣を取り出す、上級生になるとソードブレイカーやカットラス等も扱うらしい。
「リオン君上手いですね。」
剣を研いでいると、先生に褒められた、剣の研ぎ方はジオンから習っているので楽勝だ。
「どうやったらそんなに上手く出来るのさ。」
「父さんに習ったんですよ。」
カグラは上手く研げなくてイライラしている。
「あぁもう!なんで鉄はこんなに弱いんだよ!」
カグラが刀身を折ってしまった、これでもう3本目だ。
1校時目が終わり、2校時目が始まる。
2校時目は算数だ。
「56+21=77、と。」
正直舐めてんのかと思うほど簡単すぎだ。
3校時~4校時目は体育だ、校庭を10周走るらしい、この学校の校庭は1周5km位で、10周走れば50km位だ。
「ハァ、ハァ、ウィル、なんか余裕そうだね。」
「え?そうですか?」
「ハァ、ハァ、ハァ、なんで、お前だけ息切れてねぇんだよ。」
「あぁ、そう言えばそうですね。」
あまり疲れてもいない。
4校時目の後は食堂で食事だ。
俺とカグラはカレー、ブラットはハンバーグ、ジョーカーはうどん、ガロンは鯖の味噌煮定食、アイはサンドイッチだ。
「ウィル君って何気に頭いいよね。」
「算数とか得意だしね。」
生前に勉強したからな。
「別の世界から来てたりしてな。」
鋭いじゃないか。
「ウィル君まさにリアルチートだよね。」
この世界にチートと言う言葉がなぜあるのか不思議だ。
「ウィル?」
「はい、大事にしてます。」
「ワーケわからん。」
「今のはウィル、私があげた指輪ちゃんと大事にしてる? と言っていました。」
「なんで ウィル? だけでそこまで解るんだよ。」
「通じあってる。」
「そうすか。」
『ヘクション!ズルズルー っあ食事終、了のゲホゲホッ、時、間、です。』
「これ副会長ヤバイだろ。」
「寝てたほうがいいですよ。」
「よっしゃ!」
最低だ。
授業も終わり、放課後になった時。
「カグラ・エイハ!!私と決闘をしなさい!!!」
「ん?」
カグラが決闘を申し込まれた、女子の群れでいつも中心にいる女だ。
「え?誰?」
「私はS級のランキング17位のミリス・ギ・バアルよ。」
「ブフォ!!ギって!なんで一文字なの?ダセェ!!」
なんかカグラがいきなりツボり始めた。
「ブハハハハ!!ギ!ギって!!」
「…貴女喧嘩売ってるのぉおぉ?」
そりゃそうなるよ。
「イヤ…ギが…ギが面白すぎて…ブッククッ。」
なにがそんなに面白いんだ。
「なにがそんなに面白いんですか?」
「イヤ…だってギだよ?ギ、一文字って、レッドとかホワイティは格好いいけどギは無いわぁ。」
俺がカグラと話しているとギ…ミリスが憎々しげにカグラを睨む。
「…でぇ、決闘するのぉお?しないのぉお?」
相手怒ってるよ、語尾が伸びちゃう位怒ってるよ。
「んー、どうしようかなぁ、こっちにメリット無いしなぁ?」
カグラがニヤニヤしながらミリスを見る。
「チッ、貴女が勝ったらこの杖ををあげるわ。」
ミリスは銀色の短い杖をとりだす。
「これ何?」
「淑女の杖って言う名前の杖よ、全ての属性が均等に強化されるわ、買うとすれば金札8枚はするわね。」
「8枚…解った、受けるよ。」
「じゃあ私が勝ったら…。」
「ちょっと待て、君も条件をだすのかい?」
「貴女に条件があるんだから、こちらにも条件があって当然じゃないかしら。」
「むぅ…。」
ミリスがドヤ顔で言う。
「じゃあ私が勝ったら…ウィル様を貰うわ!」
「え?俺ですか?」
「なんで?」
「決まってるじゃない、ウィル様が好きだからよ。」
「ちょっと待って下さい、別に俺はカグラの恋人でもなんでもないですよ。」
「え?そうなの?」
「はい。」
「………関係無いわ!!とにかく私が勝ったらウィル様を貰うから!!」
ミリスは出ていった。
「えー…。」
「まぁ大丈夫だよ、サクッと勝ってくるから。」
「はぁ…。」
毎度お馴染み決闘場。
またほぼ全校生徒が来ている。
「じゃ、よろしくね、ギ君。」
「…貴女絶対ぶち殺すわ。」
めっちゃ嫌われてるじゃん。
「構え!」
ミリスは銀色の杖を、カグラは拳を構える。
「始め!」
「雷の矢!!」
ミリスが矢の形をした雷を撃ってきた。
「踊る炎」
カグラは躍り狂ったような業火を繰り出す、ミリスが撃った細い矢は簡単に飲み込まれ、消される。
「え?グァァアアア!?」
炎はミリスを包み込み、燃やし尽かさんとする。
「水っ! ハァ、ハァ、ハァ」
ミリスは自分に水をぶっかけた。
「フン!思ったよりやるじゃない。」
「炎に包まれてたくせによく言うよ。」
「フッ、舐めないで、炎と水と氷と雷と風と土の矢!!!」
「うぉ、なんだ?」
ミリスは全属性の矢を撃ってきた。
「うわー、色んな色だなー。」
「その薄ら笑いもすぐに絶望の色に染めてあげるわ!達人の弓使い(マスターアーチャー)!!!」
なぜか矢の速度と勢いが強くなった、どういう事だ。
「炎と風の四重奏(ファイヤ&ウィンドカルテット)」
カグラが物凄い勢いの炎を撃つ、ミリスの矢はかき消え、ミリスが燃え上がる。
「ウアアァアァァァァ!!熱いぃ!!!」「それさっきも見たよ。」
「なんで…?」
「何が?」
「何?あれ。」「あぁ、魔法の事?4つの火に風吹かしただけだよ。」
「クソ…。」
「ま、諦めなよ、勝ち目無いからさ。」
「雷の矢(サンダーa「諦めろ。」
「クァ!?」
カグラがミリスに手刀で気絶させる。
「勝者カグラ・エイハ!!!」
『ワアアァアアアアアァァァァァァァアアア!!!』
「…なんか思ったより弱かったなぁ。」
カグラが残念そうに呟く。
「ウィル君、ご飯食べよう。」
「はい。」
食堂のいつもの席で食べる。
俺とカグラはステーキ、ブラットはハンバーグ、ジョーカーはカツ丼、ガロンは焼き肉定食、アイは唐揚げ定食だ、なんか皆肉肉しい。
「そろそろいいですね。」
「美味しそう。」
なんかここら辺だけ肉の匂いが漂っている。
「カグラ楽勝でしたね。」
「うん、あいつ口だけだったよ。」
「あいつの名前なんだっけ?」
「え~と確か…ギ、ギ…?」
「ギしか思い出せないぞ。」
「ギリス・ギ・ギギイル?」
「ギル?」
「ギンギス・ギ・ギーン?」
「そんな感じだったっけ…?」
「あ!ギルス・ギ・バギルだ!」
「ミリス・ギ・バアルよ!失礼ね!」
ギリ…ミリスがいた。
「あれ?なんでいるの?ギ君。」
「そのギ君って呼び方止めて、ぶち殺すわよ?」
「出来なかったじゃん。」
「で、なんでギ…バアルさんはここにいるんですか?」
「……戦利品を渡しにきたのよ。」
「あ、あの杖?別にいらないよ。」
「いや、約束したもの、負けたからにはしっかり払わないといけないわ。」
そう言って、ミリスは銀色の杖を渡した。
「…まぁくれるって言うんなら貰うけど。」
「その杖の名前は淑女の杖よ。」
「大丈夫?」
「は?何が?」
「今のはそんな細くて短い杖で大丈夫なの?と聞きました。」
「どういう事よ…。」
「面倒くさいから気にしなくてもいいよ。」
「?まぁいいわ、その杖は馬車が何台載っても大丈夫よ、リオン様のと似ててね。」
「え?俺のですか?あとなんで様付けなんですか?」
「リオン様の杖も同じぐらいの耐久性はあるわよ、あとリオン様が神々し過ぎてとても呼び捨てなんて出来ない。」
「そ、そうですか…。」
タメ口は良いのか?
「多分リオン様の杖は淑女の杖よりも性能はいいわよ。」
「そうなんですか?」
「ギィ、お前なんでそんなに解るんだよ。」
「……ギ家は代々そう言う武具を作ってきたのよ。」
「プギャッ!!ギ家って…ギ、ケ…ククッ!」
「…ぶん殴りたくなるわね。」
「えーと、ギ、ギ、バアルさん?」
「貴方はブラット君ね?」
「はい、バアルさん、シャツが後ろ前です。」
「え?あ。」
やっと気づいた、あまりに触れないのでわざとかと思っていた。
「…早く言ってよ。」
「いや、わざとかと。」
「なわけないでしょ!」
意外と抜けているようだ。
「ちなみにリオン様、貴方の杖の名前はなんですか?」
「名前?そう言えば無いですね。」
「え?無いの?」
「はい。」
「…その杖掘り出し物ってレベルじゃ無いわよ。」
「え?」
「………実は杖は名前をつければ威力が強くなるの。」
「え?本当!?」
「聞いたことないぞ!?」
「本当は秘密なんだけど、まぁいいわ。」「じゃあ名前つけますか。」
「はい!『ピッーー!!』がいいと思う!」
「却下。」
「氷神丸は?」
「微妙ですね。」
「じゃあヒエヒエの杖とか。」
「それはダサイよ。」
「アイス・グリモはどうだ?」
「格好いいけどなんか違う気が…。」
「じゃあ氷神の杖なんてどうかしら。」
「いいですが、ゴッドはちょっと…。」
他にも、氷の支配者
魔法の棒
氷人の手
等、いろんな候補があがる。
「あ!“氷の結晶”とかどうかな、ウィル。」
「おぉ!氷の結晶!いいですね、そうしましょう!」
「解りやすいしな!」
「じゃあこの杖の名前は氷の結晶です!」
杖の名前が決まった、氷の結晶だ、うん、いい名前だ。
今まで出てきた人の学年やらなんやら。
フブキ・ハルカゼ 7年 女
メロウ・セイレン 6年 女
アイをイジメていた三人
カサイ・ハイル 7年 女
ハインツ・シェル 6年 女
ドゥーヘル・サイ 6年 女
アイス・クアトロ 4年 男
キング・ブラック・ドラゴンロード 3年 男




