毛玉大砲
「構え!」
俺は杖を構えるが、ネコは普通に立っていた、構えとか無いみたいだ。
「ウィル君と闘えるなんて嬉しいニャ。」「それは光栄です。」
「始め!」
「氷の壁!!!」
「チッ!」
それは一瞬だった、審判が合図を出した瞬間、ネコが踏み込んで目の前に来た、俺はとっさに氷の壁を作って防いだ。
「さすがウィル君ニャね。」
「ありがとうございます。」
俺はバーンの時と似た作戦を実行する事にした。
「氷の壁!!!」
ネコの周りに四枚の氷の壁を作り出し、退路を塞ぐ。
「ニャ?」
「水の大地!!!」
「水?」
地面に水を流し、そのまま溺れさせる作戦だ。
「ニャ!!!」
「ファ!?」
なんとネコは俺の氷の壁を素手でぶっ壊して上がって来た。
「氷の大地!!!」
「ニャー?」
俺は水から頭だけ出していたネコを凍らした。
「炎の防壁!」
「なん…だと……?」
ネコは燃え盛る円上の炎を出して自分がいた所を溶かした。
「炎と水と氷と雷と風と土の弾丸!!!」
「ニ゛ャ!?ゴハッ!?」
俺の弾丸をもろにうけたネコは、結界の天井までぶっ飛んでいった。
「ゲホッガッホッ、ニャー。」
ネコは落ちながら大量の地をまいた後、自分に治療魔法をかけて着地した。
「さすがウィル君、なかなかやるニャ。」「ありがとうございます。」
「ニャッ!!」
ネコはあちこちに飛び回り、凄い速さで、残像が少しだけ見える。
「ニャハハハハ!!もらったニャ!!!」「舐めないで下さい。」
「ニ゛ャァア!?」
俺は、迫ってくるネコの腕を掴んで、背負い投げをする、上の方に、そして空中で身動きがとれないネコに向かって。
「炎と水と氷と雷と風と土の弾丸!!!」
全力で撃つ!
「ニャハハハ!!面白いけど、残念だったニャア!!!」
ネコが空中で横に移動し、弾丸を避ける、よく見ると、彼女の手に瓦礫があった、決闘場の壁の瓦礫だ、おそらくあれを踏み台にしたのだろう。
「甘いニャ!」
ネコが瓦礫を踏み台にしてこちらに踏み込んで来る、物凄い速さだ、ひょっとして風魔法より速いんじゃないだろうか。
「氷の弾丸!!!」
「そんなもの!ニャッ?」
ネコは氷の弾丸を弾いたが、もう一発撃った弾丸に気づかず、まともに食らってしまった、いつか使ったブラインドだ。
「ニャ!?」
「そりゃ!!!」
「ニ゛ッヤァ!?」
そして隙が出来たネコに氷で作った刀で斬り込む、もちろん刃の方だ。
「炎と水と氷と雷と風と土の弾丸!!!」
「ニャッグ!?」
至近距離で渾身の弾丸を放つ、ネコにダメージを与えつつ、俺は衝撃波で後ろに飛ぶ。
「ニ゛ャア゛ァアア゛ギニ…。」
「炎と水と氷と雷と風と土の弾丸の雨!!!」「ニ゛ュァアッア゛アアァア!!!」
ネコに治療魔法は使わせないように、弾丸の雨を降らせる。
「炎と水と氷の防壁(ファイヤ&ウォーター&アイスガード)!!!」
ネコが防壁で俺の弾丸の雨を防ぐ、防いでるうちに治療魔法を使ったようだ。
「さすがニャ、ウィル君。」
「ありがとうございます。」
「やっぱり惚れそうニャ。」
「遠慮しときます。」
「ニャハハ、相変わらずニャ。」
ネコは素敵な笑顔を見せる。
「じゃ、我輩の、最大を、ぶつけるニャ。」
「え?」
「ニ゛ャアア゛ァ゛ァァア゛ァア゛ア゛アア゛!!!」
ネコが叫び出した。
「ニ゛ャア!!!」
なんか充填完了したようだ。
「くらうニャ、我輩の全力、毛玉大砲!!!」
「え?」
なんか黒いもさもさした物を口から吐いて来た。
「炎と水と氷と雷と風と土の弾丸!!!」
俺は撃ち合いをする事にした。
「うぉ!?」
弾丸と毛玉がぶつかった瞬間、物凄い衝撃波が襲って来た。
「う、おおおぉぉおおおおぉぉぉぉおおお!!!」
「無駄ニャ、正直それは我輩でも止められる自信が無いニャ。」
この毛玉、思ったより威力が高い、気を抜いたら押しかえされそうだ。
「せりゃゃやややゃやややややゃゃゃゃややあああ!!!」
クソ、どんどん押し返されて行く。
「…………クソッ!!!」
俺は毛玉は諦めて、弾丸を消す。
「ニャッ!?」
俺は全ての属性の剣を二つ作り、毛玉から抜け出す。
毛玉はそのまま進み、結界を壊したが、壊した後には威力は死んでいて、客に被害は無かった。
「そりゃあ!!!」
「ニャ!!!」
俺の剣をネコの爪が防ぐ、ネコはさっきの毛玉でパワーを失っているのか、若干押されぎみだ。
「セイ!!!」
「ニ゛ャァア゛!!!」
俺はネコのがら空きの横腹に蹴りをいれる。
「ア゛ァアァア゛ァアア゛ア゛ニ゛ャ!!!」
俺の剣がネコを切り刻む。
「炎と水と氷と雷と風と土の弾丸の雨!!!」
「ギニャアアァ゛アァアア゛ァ゛ア゛アアア!!!」
「炎と水と氷の障壁(ファイヤ&ウォーター&アイスガード)!!!」
「炎と水と氷と雷と風と土の弾丸の嵐!!!」
俺はネコの障壁に弾丸の嵐を浴びせる、ネコの障壁にヒビができ始める。
「ニャ!?」
障壁が壊れ、弾丸の嵐がネコに吹き荒れる。
「ア゛ア゛ァァァ゛ア゛ァア゛!!!」
嵐が収まる。
「ハッ!!!」
「ニ゛ャ!」
刀の峰でネコの首筋を撃ち、気絶させる。
「フゥ、勝った。」
「勝者は、ウィル・ホワイティ・リオン!!!」
観客が沸いた。
「まだ、ニャ。」
ネコはまだ気絶していなかった。
「毛玉…大、砲」
小さなもさもさを吐いて、今度こそネコは気絶した。
再度観客が沸いた。
「あー、疲れ、た。」
一瞬視界がぐるっと回り、俺は気絶した。
冒険者学校全校生徒の魔法成績上位10名(100点満点)
1位 ウィル・ホワイティ・リオン(100点)
2位 バーン・ノヴァ(97点)
2位 ブラット・アクア(97点)
4位 キング・ブラック・ドラゴンロード(95点)
5位 フブキ・ハルカゼ(93点)
6位 ダイヤモンド・クリスタル(88点)
7位 アイ・レッド・グラム(87点)
8位 アイス・クアトロ(85点)
8位 ジョーカー・エース(85点)
10位 メロウ・セイレン(82点)




