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青白い光を抱えて、君のもとへ

 ラピスはゆっくりと指を動かそうとした。

 しかし、すぐに痛みが走り、顔をしかめる。

「……まだ、うまく動かない」

 アルトは慌てて支えた。

 触れた瞬間、ラピスの魔力が不安定に揺れているのが分かる。

「装着は……慎重にやらないと」

 義手を装着する工程は危険が伴う。

 魔力の流れが乱れれば、ラピスの身体に負担がかかる可能性がある。

 アルトの手が震えた。

「もし……ラピスの身体に負担がかかったら」

 その不安を断ち切るように、ラピスがアルトの手を軽く押さえた。

「大丈夫だ。アルトがやるなら……俺は怖くない」

 その言葉は弱々しいのに、不思議と強かった。

 アルトは義手の接続部を確認し、ラピスの肩の接続部を露出させた。

 ラピスは少し恥ずかしそうに視線をそらす。

「……頼む」

 アルトは深呼吸し、義手を構えた。

 義手がラピスの肩に近づくと、青白い光が強くなる。

 ラピスが息を呑んだ。

「……温かい……でも、痛くはない」

 アルトは慎重に位置を合わせる。

 魔力核がラピスの魔力と同期し始め、淡い脈動が義手とラピスの身体をつなぐ。

 ラピスの声は震えているが、決意があった。

「……続けてくれ」

 アルトは義手をゆっくり押し当てた。

 光が部屋を満たし、影が揺れる。

 ラピスが義手に触れたまま、青白い光がゆっくりと落ち着いていく。

 アルトは魔力核の脈動を確認した。

「……ラピスの魔力と反応してる」

 ラピスは驚いたように目を見開いた。

「これ……俺の魔力に……?」

 義手はラピスの魔力に“適合”し始めていた。

 まるでラピスの身体が義手を受け入れようとしているかのように、光が穏やかに脈打っていた。

本作をお読みいただきありがとうございます。

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