青白い光を抱えて、君のもとへ
ラピスはゆっくりと指を動かそうとした。
しかし、すぐに痛みが走り、顔をしかめる。
「……まだ、うまく動かない」
アルトは慌てて支えた。
触れた瞬間、ラピスの魔力が不安定に揺れているのが分かる。
「装着は……慎重にやらないと」
義手を装着する工程は危険が伴う。
魔力の流れが乱れれば、ラピスの身体に負担がかかる可能性がある。
アルトの手が震えた。
「もし……ラピスの身体に負担がかかったら」
その不安を断ち切るように、ラピスがアルトの手を軽く押さえた。
「大丈夫だ。アルトがやるなら……俺は怖くない」
その言葉は弱々しいのに、不思議と強かった。
◇
アルトは義手の接続部を確認し、ラピスの肩の接続部を露出させた。
ラピスは少し恥ずかしそうに視線をそらす。
「……頼む」
アルトは深呼吸し、義手を構えた。
義手がラピスの肩に近づくと、青白い光が強くなる。
ラピスが息を呑んだ。
「……温かい……でも、痛くはない」
アルトは慎重に位置を合わせる。
魔力核がラピスの魔力と同期し始め、淡い脈動が義手とラピスの身体をつなぐ。
ラピスの声は震えているが、決意があった。
「……続けてくれ」
アルトは義手をゆっくり押し当てた。
光が部屋を満たし、影が揺れる。
◇
ラピスが義手に触れたまま、青白い光がゆっくりと落ち着いていく。
アルトは魔力核の脈動を確認した。
「……ラピスの魔力と反応してる」
ラピスは驚いたように目を見開いた。
「これ……俺の魔力に……?」
義手はラピスの魔力に“適合”し始めていた。
まるでラピスの身体が義手を受け入れようとしているかのように、光が穏やかに脈打っていた。
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