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勇者は何度でも蘇る。魔王は玉座の間から出られない。  作者: 竜太郎


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四つの焚火跡

斥候ネインは東の森で四人分の寝床を見つけた。火は消え、踏み固められた土に獣の血が落ちている。剣の男たちのものかもしれないが、革靴の大きさだけで断定はできない。


猟師ファロは血の匂いを確かめ、近くに倒れた角獣の跡があると教えた。争いがあったのなら、少なくとも人間同士ではない。ネインは矢じりの破片を拾い、以前目撃した弓の少年の弓と比べる資料にした。


森の境界線を越えると斥候の足は止まる。追跡を続けられる人間の猟師を雇う案が出たが、ネインは危険を告げずに頼むことを拒んだ。相手が引き受けるかどうかを決めるだけの情報が必要だった。


番小屋ではファロが破れた地図を広げた。四人がどちらへ進んだかを示す確かな印は少ない。二人は焚火跡の絵だけ残し、夜の森へ無理に入らなかった。


焚火跡の周りには灰を埋めた浅い穴があった。森に火を残さぬための処置にも見える。ファロは手つきの丁寧さを認めたが、それだけで寝ていた者の性格を決めることはしなかった。旅の者は火を隠すため同じことをするかもしれない。

弓の矢じりには、北の市場でも売られる一般的な刻みがあった。ネインは見つけた場所だけ紙に写し、剣の男の仲間のものと記さなかった。彼が報告を終えて眠るころ、砦の若い兵は木の床を磨いていた。遠い四人の痕跡より、明日の見張りで滑らぬ床が必要だった。


森の地面には、獣の骨を土へ埋めた跡もあった。ファロは肉を奪った者の仕業とも、森を汚さぬ旅人の心遣いとも考えられると話した。どちらであるか決めるのは早い。ネインは骨の位置だけ地図へ落とし、ひとまず森の巡回を通常どおり続けた。

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