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ヨアケマエ外伝・零号震電  作者: うにシルフ
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第一六章 そして大空へPart1

「翔子ぉ、今から作業するつもりなの?」

「だって今しかやってる暇ないじゃない。昼間はずーっと試験で飛んでなきゃいけないんだから」

「だからその試験に備えて早く休んだほうがって意味で言ったのだけど…まあ聞いてないよね」

 親友(さくら)の忠告も気にせず翔子は早速もらってきた『試製震電』の図面と格闘するところだった。

 ここは成田基地に所属する女子隊員用営舎の一室で、さくらの自室である。他の基地に比べ女子隊員が多い成田基地とはいえ、男女比で言えば1割にも満たない。それでも703育成飛行隊が設立されたおかげで格段に拡張される事になった程だ。

 その構造は少し変わっていて広い1階に食堂や浴室などの共同スペースが設けられ、その屋上を基礎に見立てて平屋で703の訓練生が寝起きする南棟。2階建て(?)でその他の隊員の宿舎である北棟が建てられている。

 2つの棟の間はかなり広く、全員の洗濯物を同時に干す事もできる。この構造は(主に)年頃の女子の洗濯物を男子隊員から隠すために考えられたものだったのだが、よくよく考えたらここは航空基地。上空からは丸見えだという声があがり、「今すぐ対策をとる事はできないから、タオルなどの大物で各自隠す工夫をしてもらいたい」と司令直々に謝罪とお願いがあったらしい。まあ空からなら見えると言ってもその特権? が与えられるのはパイロット達に限られ、かつハッキリと視認できる高度というのは離着陸のために神経を集中しているため、実害はあまりなかったと思われるが。

 ちなみに南棟は4人部屋、北棟は2人部屋である。のでさくらの部屋も2人部屋で、翔子が成田基地に来た時にはいつも厄介になっている。そのさくらの部屋の半ば自分用となっている机に『試製震電』の図面を広げ、翔子は定規と鉛筆を手に取った。

「えっと今必要なのは横からの図だから…左からのやつでいいかあ」

 翔子はもらってきた図面の中から左側面図の1枚を選ぶと、じっくりとどのあたりから脚を短くできるか見極めようとする。司令は太っ腹な事に長辺が60㎝近くある大判の三面図2枚の他に、長辺が40㎝以上ある前後左右上下から『震電』を描いた図面を6枚、計8枚もくれたのだ。確かに青図に比べれば多少線が荒く細かい所が潰れかかってもいたが、歪みなどは一切なく、翔子のような素人が使うには充分立派な設計図だった。ただ小振りの物とはいえ一杯に広げれば机の大部分を占めてしまい、雑然とうずたかく積まれている資料の中で特に今必要でないものを片付けねばならなかった。がさくらが自分の机に置いて良いと言ってくれたので、上下動はせずに済んだ。ただこちらはキチンと整頓されていたので、一時的な混沌(カオス)状態を作り出してしまった事に申し訳なさは感じたが。

「ええと縮尺は1/40!? て言う事は1mが2.5㎝で1㎝が40㎝だから……ってメンドくさいっ。いっそ1/50とか1/100だったら直感的に分かりやすいのに。うっかりミスをしないよう計算尺が必要じゃない!」

 翔子は誰にもぶつけられない怒りを声を出す事で発散する。まだ就寝時間までには余裕があったが、突然の大声は近くの部屋の住人を驚かせるのに充分だったろう。もっとも幸いな事にさくらの部屋は東の角部屋で隣室も空室だったため、被害は最小限で済んだと思われるが。そんな翔子にさくらが優しく声をかける。

「小さかったらそれで作業しにくいなんて文句を言うじゃない。1/32とか1/48みたいな、よく使われるけど半端な縮尺でなかっただけ良かったと考えなきゃ。それより翔子。先にお風呂に入ってさっぱりしない? まだ大浴場が使える時間だし、その方が気分転換にもなって作業効率も上がると思うのだけど」

「ん~っ、折角のお誘いだけどパスするわ。私お風呂に入るとお休みモードになって眠くなるから、逆に効率が下がっちゃうんだよね。だからさくらは私に遠慮しないでお風呂に行ってきなよ。私はある程度メドがついたら士官風呂にでも行ってくるから安心して」

 翔子は親友の気遣いに感謝しながらもそのお誘いは丁重に断った。理由は自分でも述べた通りだが、それ以上に自分が思い浮かべている『震電』像を早く形にしたかったから、というのが本音である。

 ちなみに日本軍では女子隊員を受け入れた歴史が浅いためか、必要以上に甘いところがある。その中でも最たるものがこの空軍成田基地で、703育成飛行隊があるために女子比率が他基地に比べ高く、それ故より一層女子隊員を優遇している嫌いがある。

 その一例が入浴に関する事で、営舎の大浴場は単に男子用より広く綺麗なだけでなく、訓練終了後から就寝時間までの間なら好きな時に利用する事ができ、入浴を励行していたとされる陸空軍より自由度は大きい(海軍の事は敢えて言うまい)。それだけでなく「士官風呂」と呼ばれる小浴場には複数のシャワーと数人が入れるくらいの浴槽があり、士官以上であれば24時間入り放題である。ただし利用料がかかるし、時間によってはかなり湯温が下がっている上、当番にも嫌な顔をされるので、あまり変な時間に入る者はいない。もっとも女性士官の数自体が少ないので使われる機会も少なく、「無駄だったかな」「男性営舎にも欲しい」などと言う声もあがっている。

 ちなみにこの士官風呂は茂原基地にもあり、こちらは割と使われている。第1期生なら階級に関係なく利用する事が許されていたし、そもそもその第1期生は44年4月現在全員が士官に昇格していた。

「はいはい、勝手にしてよ。その代わり必ずお風呂に入る事とあんまり根を詰めすぎない事を約束してよね。夜更かしは美容と健康に悪いだけじゃなく、明日のテストにも響くんだから」

「分かってるって。あくまで脚がどれくらい短くできるか確かめてみるだけだから、そんなに遅くはならないよぉ」

 さくらの心配を他所に翔子は既に作業に入っていた。大きめな三角定規を使って推力線と平行な線を描き始めている。どうやらこれが彼女の想定する地面なのだろう。元々の地面とされている線とはかなり角度差があり、改めて翔子が考えている事が離着陸を困難にさせる事を実感させられる。が翔子は急に「だぁ~っ!」と叫び、消しゴムで折角描いた線を消しだした。いくら大きめの三角定規とはいえ、約24㎝ある図面上の『震電』の全長全てをカバーできる訳もなく、50㎝の直線定規で追加の線を描き足そうとしたら線が曲がってしまったようだ。もっともその線がキレイに描けていたとしても、プロペラのクリアランスの関係で書き直さなければならなかっただろうが。

 そこまで見るとさくらは「それじゃお風呂に行ってくるね」と部屋を出て行く。翔子はそれに生返事で答え、親友にため息をつかせたのだった。


 約1時間後の就寝時間直前にさくらは自室に戻ってきた。本当はさっと汗を流して戻ってくるつもりだったのだが、少し遅れて大浴場に入ってきた本庄准尉達と今日の事、そして明日からの事を話し込んでしまい、当番に注意されるまで脱衣所兼休憩室にてコーヒー牛乳片手に盛り上がってしまっていたのだ。

 その名残とも言うべきコーヒー牛乳を2本、翔子への差し入れとして購入してきた。1人で黙々(?)と作業している親友を放って盛り上がっていた事に対する引け目と、脳の疲労回復には甘い物が一番という思いから、自分が飲んでいた物と同じ物を選び買ってきたのだ。そして翔子はその時作業が一段落したのか、満足げな表情をして図面を目の高さに掲げ、自分の思い通りの線が描けた事を確認していた。

「ただいま。ゴメンね遅くなって。これおみやげ…って言ってもコーヒー牛乳だけど」

「おかえり~。こっちも一息ついていた所だから、甘い物はありがたいよ。それより見て見てっ、何とか思った通りの線が引けたの。これで『震電(あのこ)』も生まれ変われる。ま、脚を短くする事自体はその準備段階に過ぎないけど。軽くなった分色んな事ができそうだからね」

 そういうと翔子はさくらの方へ図面を差し出す。がさくらは着替えやコーヒー牛乳を両手に持っていたためすぐには受け取れない。のでちょっと待ってもらい荷物を置き、少し濡れていた手を拭いてからそれを受け取る。そしてその図面に目をやると、翔子の格闘の跡が見てとれた。

 線を何度も書いては消してを繰り返したため、紙に線の跡が残り、また元々印刷されていた線が薄れている所もあった。そしてどれくらい短くなったのか分かるように簡単な数値も書き込まれている。その字は乱雑に書かれていたため具体的に何㎝短くするとまでは読み取れなかったが、新たな地面として描かれた太めの濃い線により、直感的に把握する事はできた。が把握できてしまうが故に親友がやろうとしている事に不安を覚え、この機体が本当に飛び上がる事ができるのか心配になった。だからその感情を素直に顔に出し、悪いとは思いながらも尋ねずにはいられなかった。

「ねえ翔子ぉ。この機体……」

「分かるよさくらの気持ち。こんな主翼の迎え角ゼロの機体が簡単に、いやかなりムリしてでも飛び立てるか疑問に思うのは」

 不安そうな表情のさくらとは対照的に翔子の表情は少し疲れてはいるもののやりきった感を全面に出す自信たっぷりなものだった。そして机の上に置かれたコーヒー牛乳の瓶を1本取り、いそいそしくフタを開けると豪快にそれを一気に飲み干した。

「~~っんっ、ぱはぁ~♪ やっぱり一仕事終えた後の冷たいコーヒー牛乳は格別だね。惜しむらくはお風呂上がりでない事だけど…それはさておき、あの図面に関してはさくらが気に病む事なんて全くないんだよ。だってあれは素人の私がこんな風にすればできると思って勝手に線を描き足しただけのものなんだから。誰も取り合ってくれないかも知れないし、参考意見として見てくれるだけかも知れない。いずれにせよ私にできるのはここまで。さくらにできる事は私やあの図面から距離をとって、冷静な目で評価してくれる事。それだけでもすっごく嬉しいんだから、ねっ」

 そう言いきると空になったコーヒー牛乳の瓶を顔の脇に掲げ、片目をつぶって親友を安心させようとする。とそこまではカッコ良かったのだが、コーヒー牛乳の残りの一滴(ひとしずく)まで味わってやろうと瓶を逆さに持ち、下品な音を立てながらすする姿は妙齢の女性が他人に見せて、いやたとえ1人でもやっていいものではない。その姿を見たらさくらは呆れるのを通り越して、思わず吹き出すように笑ってしまった。

「そこまでしなくても折角もう1本買ってきてあるんだから、そっちを飲めばいいのに」

「あえ? もう1本はさくらの分じゃないの?」

 舌を瓶から離すと翔子は真顔で尋ねた。瓶にこびり付いた液体まで吸い出す勢いだったから少し赤みが差していたが、表情だけ見たらとてもそんなはしたない事をしていたとは思えない。それ程自然に2本あるのだから1本は親友(さくら)の分と当然のように思っていたのだ。それこそ乾杯もせずに飲みきってしまった事を反省している程に。そんな親友(しょうこ)の言葉が嬉しく、そして彼女らしいと思ったさくらは最大級の微笑みと共に言い放つ。

「おみやげって言ったよ? それに私だってお風呂で2本飲んだから、翔子にも2本買ってきたのよ。お風呂で丁度本庄さん西さんと一緒になってね。そこでお喋りしながら2本も飲んじゃったから、翔子にも2本買ってきた訳」

 まあ半分は嘘である。彼女は1本しか飲んでいなかった。だから2本目は1人で頑張っていた親友への純粋な差し入れだった。だが自分も同じだけ飲んだと言わなければ翔子は1本しか受け取らないだろうし、場合によっては「半分ずつ飲も♪」と言ってくるかも知れない。それが分かっているからこそさくらはあらかじめ嘘を用意しておいたし、両准尉とも口裏を合わせてある。ので万が一明朝確認されてもバレないはずだ。純粋で優しい相手を労うのは意外と苦労する。翔子との付き合いでさくらが学んだ事の1つである。

「それじゃあ遠慮なくもらっちゃうね」

 翔子はさくらの優しい嘘に気付く様子もなく、2本目のコーヒー牛乳も一気に飲み干した。今度は先程ほどははしたない事はせず、茶道のように最後の一口を音を立ててすすっただけだった。

 コーヒー牛乳を飲み終わると翔子は上着を脱いで自分の寝床に潜り込む。さくらに「お風呂は?」と尋ねられても「明日の朝イチではいるからいい」と答えて、本格的就寝モードへ移行してしまう。既に大浴場の利用時間は終わっているが、士官風呂なら少なくとも12時くらいまでならさほど嫌な顔も文句を言われる事もなく利用できるはずだ。が、「今入ったらコーヒー牛乳が無限ループになっちゃう」と、強引に話を打ち切った。一見さくらの事を気遣ったいい話のように思えるが、単に今から入浴する事が面倒くさかっただけだろうと付き合いの長さからさくらは察する。

 翔子は優秀なパイロットであると同時に、実家の家業でその技術を身につけた整備士(エンジニア)でもある。そのためか多少油や埃まみれであってもあまり気にせず歩き回ったり平気で眠ったりできる(キレイ好きな整備士の方には申し訳ないが)。最前線にいる軍人だったら有用な資質ではあるが、女子力という面からすれば最低ランクの行動だろう。

 そう言えば歯も磨いてないのでは? とも思いはしたが、さくらはそのまま寝かせてあげる事にした。今日は岩和田少佐のおかげで精神的にも疲れただろうし、明日も肉体を酷使する飛行試験が待っている。それに──まだ狸寝入りの段階だろうが、可愛い寝顔と寝息を見せられたらなんか許してしまいたくなったさくらなのであった。


 翌朝翔子は宣言通りひとっ風呂浴びると営舎内の食堂で朝食をとり、勤務時間が始まる前にさくらと共に司令室を訪れて、時任司令に昨夜描き上げた『試製震電』の修正図と各寸法や注意点などをまとめた意見書を提出した。その内容に司令は昨日のさくらと同じような反応をしたが、

「立花、お前さんの考えは分かった。とりあえずコピーをとったらすぐに航技研に提出してみるから、お前は今日と明日、余計な事に気を取られずに『試製震電』7号機の試験に専念しろ」

 と割と好感触で受け取ってくれた。

 司令には司令の考えがあっての事だろうが、素直に受け取ってもらえた事に自分の仕事が認められたような気がして、何だか自然と嬉しくなる翔子。喜びの中司令室から退出しようとすると、思い出したかのように司令が声をかけてくる。

「あっとそう言えば、今日航技研から改修4号機が来るんだっけか。そっちの方の試験も頼めるか?」

「命令とあれば従いますけど、今度来る子は改修機ですよね。だったら自分より長い時間乗っている571の人の方がいいんじゃないですかね。4号機にどんな改修が施されたかは分からないですけど、両機の違いが現時点ではっきり分かる人の方が適任だと思いますよ」

「それもそうだな。なら最後の最後で乗ってみて感想を聞かせてくれ」

 翔子に正論で返され少しバツの悪い司令であったが、翔子の意見を聞いてみたいのは事実である。下手な(技量という意味ではない)ベテランパイロットより翔子の方を信用しているというのも何だが、それくらい彼女は司令に絶対的信頼感を抱かせるだけの仕事をやってきたのだ。

 が部外者(・・・)を必要以上に可愛がれば当然直々の部下は面白くないだろうし、特に翔子は女性だからそういう関係(・・・・・・)だと疑われても仕方ない。しかしこの成田基地所属の者達は皆一様に素性がいいのか、そういう下世話な噂は全く聞こえてこない。それでも面白くないと感じている者がいない訳ではないだろうから、一応一定の距離をとっておいた方が良いとは思うのだが…その辺の匙加減に悩む司令であった。

 そんな(本人からしたら過分な)期待を受けている翔子は「分かりました」と元気よく返事をすると司令室を飛び出し、『震電』の待つ試験隊詰所へと駆けだした。さくらもついて行こうとするが常識が邪魔をして室内で走る事はできず、早足ではあるもののどんどん距離が離されていった。

 そして後に残された格好の司令が再び『試製震電』の左側面図を手に取り、しげしげと細部まで目をやる。

「しかしまあ、ここまで大胆に手を加えるか。航技研の奴らが見たらどう思うか……いや案外普通に受け入れられるかもな。あいつらだって変わり者だし。何よりジェットとセットで考える事ができる」

 司令はしみじみと独り言で感想を言うと司令付当番兵を呼び、図面と意見書を十数部ずつ複写するよう指示を出す。数部は手元に残し、昨日「食事会」に参加した者達にも見せるつもりだが、残りの半数以上は航技研に提出し、翔子の考えが通りやすくなるよう影ながら支援するつもりでいた。図面が1部しかなければ一度に見る事ができる人数はせいぜい数人だが、複数枚あればそれだけ多くの者が同時に目にする事ができる。そうなれば賛同者も見つかりやすくなるだろう。そう考えての必要以上のコピーだった。


Part2へ続く──


本来ならこの一六章で完結のはずでした(もしくは長めになりそうなら小分けにして一七章で完結)。

ですが書き始めてみたら思った以上に長くなりそうな予感が……少なくとも1章文の長さとしては今までで一番長いものとなる感じを受けたのです。

文章が長いだけなら読者の皆様も読んでいただけるでしょうが、書き手側からすれば次章の投稿(この場合は第一六章の投稿)がかなり遅れる事を意味しています。

あまり期間をおいてしまうと読者の皆様から忘れられそうで、それが怖くて…その結果短くてもこまめに投稿して、完結までもっていこうと考えたのです。そのため今回の投稿分は第一六章のPart1という事になり、次回は第一六章のPart2となります。

Partいくつまでなるかは分かりませんが、その積み重ねで『零号震電』は一六章で完結という形をとりたいと思います。そして、目標としては8月末を締め切りと定め、努力していくつもりです。

もっとも遅筆なものですから、締め切りが守れなくてもご容赦いただきたいと思います。

今回長くなったと最初に書きましたが、自分としては今までより端折ってでも短くまとめてみようと考えながら書いてみました。それでも書きたい事を詰め込むのを完全にはやめられず、結局長文となってしまったのです。だから小分けにする方針にしました。構成力が足りない証拠ですね(それ以上に文章力の問題が…)。

今後も精進していきますので、皆様もお付き合いのほどよろしくお願いします。

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