第壱章 9話
そこに立っていたのは、山吹色の瞳の少年…晄だった。
「はっ。ブリーアン。私を倒せるとでも?」
そういえばそうだな。
「やってみなきゃ…分からねぇだろうがぁ!」
…って晄、うるさいな。コエデカイナ。
なんて思ってると、不思議と自分の体に何かが巡っているのを感じた。
そして…トーネルの稲妻に似たようなものも感じた。
これを操作すれば…。
…手を銃口の形にして…どんぐりが出るようにと強く思い…
発射されるように想像した。
すると、どんぐりがドーネル…じゃない、トンネル…じゃない、トーネルの
頭にクリティカルヒットしたのが見えて…
テレビのようにぱちっと視界が途切れた。
どうやら、また意識が飛んだらしい。
すぐ意識がとぶ、可憐&純粋&繊細な美少女フロラの運命やいかに…っ!
★★★
「…終わったかもしれねぇ」
私が、何故か自分の部屋のベッドで寝ていたら、横のイスで晄がそう言った。
「どうかしたの?」
「っ!起きたのか。あ、夕食に関しては俺が作っておいた」
「へぇ…ありがとう。お礼言ってあげたフロラちゃんに感謝しなさいよね。
…それで、終わったってどゆこと?」
「あぁ、いや。父さんに怒られそうだから帰れねぇって話。」
「へー。」
「だから…ここに泊めてくれないか。」
「いいけど、一秒百円ね。
…っていうか、私なんで寝てたんだろ。」
疑問を言うと、彼はニッと得意げな笑みを浮かべる。
普通にキモかっ…((殴
「魔覚醒。魔力が覚醒することだ…それが、起きたんだよ。
つまり、魔法が使えるようになった。」
魔法…か。改めて、自分が転生したことを実感させられた。
てか、魔法美少女フロラちゃん!?
やだぁ、かっこかわいい!(-ロ☆)ドヤッ
そんな中、ドアがガチャリと開いた。
「「あ。」」
二人でハモったときに、入ってきたのは、トーネルさんだった。
「おはよう諸君ら。試験合格、を言い渡す」
…は?え?
「あぁ…だから、みr…フロラに魔法を使ったってことなのか。」
「てかどうしていきなり試験始めるんだよ」
的確な指摘ありがとう、晄。
「お前が来て、話してるところを聞いた。
別のタイミングでやろうとしてたが、丁度いいと思えたんでな。」
要は抜き打ちだ
ほぅ、抜き打ちテスト…ってなんでこの世界でも受けないといけないんだよ!
フロラぁ、テストだいっきらーーーい!
「…で、魔法に関しては?9歳にやるとかおかしいだろ。」
「あー…まぁ…
そのおかげで魔覚醒出来たのだから、モンダイナイだろう。」
わーお、カタコトですねぇ…。
そういえばなんの試験だったんだろう…。ま、いっか。
☆☆☆
その夜。
トーネル団長は一人、部屋で深刻そうな顔をしていた。
「フロラ…その奥まで覚醒させることはできなかった、か…。
いったい誰がこんなことを…。」
壱章 完
次は弐章
今回はいつもの半分くらいしかないですが、すみません!!
ま、でも前に2倍の量だったから…
弐章も応援してください!




