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第壱話 7話

なんちゃって、ウソー♡改革なんてめんどくさいこと、やだよーだ!


私は、そっと自分の両手を握りしめた。

トーネルさんの腹にアンパンチを打ち込んでやろうと思ったのだ。


「おい。聞いてないだろ」


「え?あ…はい。すみませんでした」


でも、トーネルさんの話もちゃんと耳に入っていたよ?


…孤児院かぁ。同じ境遇の子も多いはずだけど、この世界の孤児院はただ生活するためだけの施設で苦しいと聞いている…。

でも騎士団は…かっこよさそうだし、なんか楽しそうだなー。


…なら、私は、


「第二騎士団で働かせてください!!」


この選択をした。


(孤児院は、なんか知らんけど、嫌だった。

食事の時間とか決まってたら、お菓子食べられないかもだし。)


「そうか。…良いのか?」


「はい。」


「なら今から移動するが…馬車が足りんな」


彼らは私が騎士団を選ぶとは思わず、私の馬車を用意していなかったらしい。


ふふん。

楽な方を選ぶとかじゃないから。子供を舐めるなよ〜っ。

うっわぁ〜っ!フロラちゃんったらぁ、かっこいい〜!


それにしても、自転車があったらいいのにな…

…って、この世界であるわけないか。


そこで、一人の男性が入ってきて、こう言った。


「あの…坊っちゃんが、ここの馬を盗んで行ってしまいました。

なので空きが一つできましたよ。」


「そ、そうか…じゃあ、まぁ…それに乗るか。」


いや、どんだけやんちゃなんだよその人。

…そういえば、あいつも、誰かのバイクやチャリをかっぱらって帰ってきたことあったな。

もしかしたら、あいつだったりして…

なんて、そんなわけないよね。

フロラちゃん…過去のことも含めて考察できる♪すごい♪


「…よし、じゃあ君…名前と年齢は?」


「私は…フロラ・ブランです。

年齢は…労働所に連れてこられた時は確か7歳だったと思うけど…

今は分かんないです。」


「そうか。ならおよそ…9歳といったところだろう。

ではフロラ、馬車に乗ってくれ。」


「はぁ〜いっ!」


優しい私は指示に従ってあげて、馬車に乗った。

でも、外の景色を見ながら行きたかったから、わがままを言って、御者の隣の席に座らせてもらうことにした。


そして何と、御者は時属性の女性だった。


…あれ?この国、意外と男女平等?

と思ったけれど、どうやら人手不足が原因のようである。

人手とヒトデ…紛らわしい。


彼女は、少しなめらかななまりのある口調で言ってくれた。


「フロラちゃん、辛かったわね。もう大丈夫よ、安心して」


「はい…ありがとうございます。」


彼女が説明以外で話しかけてきたのはそれだけだったけれど、何年ぶりだろうか、ほんのりと心が温かくなった。

…ん?心があったかい…?胸焼けってこと?


やがて朝日が登る頃には、本部についた。

ここまで来る途中に、私は御者さん(ジゼルさんというらしい)から、第二騎士団についての説明をしてもらった。

第二騎士団は、主に犯罪の取り締まり(トリシマリ…?)をやっている。

第二皇子の指示によって動く組織だそうだ。


今回の計画も、第二皇子によるものらしい。


この世界では奴隷はOKだから、労働所などの取り締まりをする必要はない。

でも、第二王子の気まぐれで、そういう組織も取り締まっている、とのことである。


うっわー、フロラちゃん、物知りーっ!


「今回は少人数での作戦だったから、あなたを知らない人が大半だったけれど…トーネルさんは、


『許可を出すまで絶対にそいつらの前に出るな』


とのこと。必ず守りなさい。」


とジゼルさんから強く念を押されたため、私は理由を聞く間もなくうなずくことになった。



…それにしても第二騎士団、すごい建物だなぁ。

まぁ、私がデザインしたらかなわないけどねぇ〜♪


外観は、周りの建物とさして変わらないデザインのレンガ壁。

でも中は洋風の屋敷のようで、とても綺麗だ。


仕事内容は確か…料理と洗濯、掃除だったはずだ。


シンデレラかよ!


でもここは結構広いし、人も多いよな…って、


・広範囲の掃除で腰の骨折るんじゃ!?

・食費どうしてるんだってくらいの食事作んなきゃ!???

・ってことは洗濯も絶対一人じゃ出来ないよぉ!!??!?


「はぁ…ほんっと誰か手伝ってくれないかな。」


マジで。


…しかし、一応私は住まわせてもらっている身だから、すぐに洗濯物に取り組んだ。

それに、たくさん労働していた(?)から慣れている。


あ〜っ!フロラちゃんえら〜いっ!働き者だぁ〜!


するとそこで、昼休みを知らせる鐘が鳴り響いた。


ああ、掃除はサボ…じゃない、一億年後に後回しだ。

早く昼食の準備をしなきゃ…。


さて、ここにある材料は…。


・ファルペス(じゃがいもっぽい。)

・ゼンドン(ニンジンに似てる?)

・ライシャという鳥(鶏っぽい)の骨付き肉

・メイの実(ほぼトマトです。)


メイの実…メイ…サ○キ…ト○ロ…とろろ??


まぁとりあえず、適当なやつを作りましょう。


〜♡フロラちゃんクッキングタイム♡〜

お家でも参考にしてみてね☆


ファルペスはじゃがいも、ゼンドンはにんじん、ライシャは鶏肉、メイの実はトマトで簡単に代用できるよ☆


①. ファルペスとゼンドンを適当にぐちゃぐちゃにします。

②. ライシャの肉を適当に火であぶります。真っ黒になるまであぶるのがポイントだよ☆

③. メイの実に向かって、「あなたト○ロっていうのね!」とさけびます。そしたら実を「聖なる拳で」適当につぶします。

④. これらをすべて足で適当にフミフミして混ぜます。

⑤. お皿に適当にのせて、完成ー!


こうして完成した昼食はかなりの量で大変だったけど、食堂をのぞいてみると、どうやら好評だったようで、頑張ったかいがあった。


…まぁ、本当は、


「うわっ!まずっ!ゴ○ブリでも入ってるのか!?」

「うっぷ、お、おろろえええeee%&♡#♨︎★!」

「団長のほうが100倍ましだわっ!」


って感じでした。


やれやれ、貧乏舌のやつらには、フロラ様のお料理の素晴らしさがわからないのね☆


…。


…それにしても、トーネルさんって料理下手なのか?

あ、私が作るのがずば抜けておいしいだけか〜(^-^☆)キラッ

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― 新着の感想 ―
そっかぁ、この世界って別世界だから食べ物も違うのか、と改めて違う世界なんだ、と思い知らされた!フロラちゃん…?料理がだいぶお上手なようで…? …貧乏舌のやつらさん、お大事に。来世では最初からフロラ…
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