第壱章 5話
私達はどのように生活していけばいいのか…それも、メルドにバレないようにしなければならないのだ。
…ま、なんとかなるよね、私かわいいしー!
「とりあえず私は、あらためて、たき火を起こすね。
リアは休んでていいよ☆」
その代わり、家から持ってきたお菓子は全部私のものね☆」
私はカッコよくそう言い、その場に立つ。
あ、まだ全然たき火残ってるし…。恥ずっ…
そのとき、リアが私の服の裾をつかんで咳いた。
「おねえちゃん…なんか、おとがきこえる」
「え?嘘?」
「ほんとだよ!
ぎゅっ、ぎゅっ…って、ゆきをふむあしおと。いっぱいる」
するとそこで馬車の音も聞こえてきて、私はやっと確信した。
寒い冬の日だ、遭難者の可能性もある。
…だが、私は嫌な予感がした。
馬車の遭難者なんて…。
でもまぁ、多様性っていうし???馬車の遭難者でもいいよね!
「お嬢さん、ここで何をしているんだい?」
知らない男性が3人ほど、どうくつの中に入ってきた。
「…みてのとおり、ここで、せいかつをしているの。
もんだいでもある?」
リアがむっとした顔で言う。
私というと、リアの背中に隠れて、立って寝たふりをしていた。
「いや〜君たちみたいな小さい女の子が…可哀想じゃない?
だから、俺たちが住む場所をあげるよ」
うわ、絶対ついてっちゃ駄目なやつだぁ…
防犯ブザー、防犯ブザー…って、この世界にはないだとっ!?
私はリアの背中から顔を出して応戦する。
「ダ、ダイジョブデス。コウシタイカラコウシテルンデス。
ケッコウデス。コケッコケッコ、コケコッコー…ケッコウデス。」
私ってば、語彙力ありすぎだろ、天才かよ!
…これで、去ってくれると良いのだが、現実はそうもいかない。
「じゃあこの先、どうする気なんだい?
こっちに来れば、すこし働くだけで衣食住は保証するんだよ〜」
そいつがそう言うと、後ろにいた一人が近づいてきて私の腕をつかんだ。
「ぎゃーっ!触るな!このフロラ様のお腕様だぞ!?」
もっと敬意を持って扱いなさいよ、名前すらないモブ共めぇ!!」
私はそう叫ぶと思いっきり腕を振り払う。
キャーッ!かっこいい〜!
「チッ。お前ら、こいつを拘束しろ!」
あ、これやばいな。
そう思ったときにはもう囲まれていて、全く刃が立たずに拘束されてしまった。
しかしその瞬間、男たちのうちの一人がぶっ飛んだ。
嫌な予感がした…そう、リアである。
「や、やめろよ!」
だが、リアも少し時間が経つと拘束された。
やっぱり、こいつらは良い奴らではないらしい。
…人さらいだ。それも、商業的に利用しようとする最悪の…。
ところで商業的ってなんだっけ?
そんな事を考えているうちに、馬車に乗せられてしまった。
「うぅ…やだぁっ!」
リアは顔をゆがめてわめいている。
「こ、こいつ…抵抗するな!」
「やぁっ…やだぁーっ!」
そう叫んだかと思うと、リアの姿がぱっと消えてしまった。
「!?どこへ行ったんだ!」
「何かの魔法を使って逃げられたか…?」
「いや、でもあんな小さな子供…。」
男たちはごちゃごちゃ言ってたけど、リアのことは諦めたらしく、私だけを荷台に乗せた。
リア…あいつ…まじで許さん、自分だけ逃げるとか!
覚えてろよ!
★★★
「ついたから降りろ。それと、今日からお前は0027番だ。」
…0027番?
私は馬車から降ろされて、牢屋のような所へ連れていかれた。
「0027番、ここ11牢がお前の部屋だ。」
…暗いな。ちょっと(すごく)怖い。
入ってしばらくすると、隅に置かれたベッドで誰かが動く音がして、私は思わずビクッとした。
…でも、出てきたのは私と同じくらいの少女だった。
「あぁ〜また新入り野郎かぁ。」
なっ…
フロラ様に向かって、なんという口の利き方をするんだ…
「あなたは…誰?」
疑問に思って尋ねる。
探究心をいつも心に置くフロラちゃん!すてき!
…と、ところで、探究心ってなんだっけ?
「あたしは0037。…あんたは?」
「あたしはフロランタン…じゃない、フロラちゃんよ♡」
てか、なんで、私は0027って番号でぇ、そっちより小さいのおぉ?
私、あなたのあとに来たのにさぁーーー???
「…単純に…売られたか捨てられたか、だよ。
確か、前の0027番は、奴隷として売られたらしい」
えー!
なら、7777とかがよかった!ラッキーセブンっ!
ラッキーセブンがだめなら、8341(優しい)104(天使)910(キュート)1031(天才)でしょ!
私がそう言ったとき、
「0027、0037、なまけてないでさっさと出てこい!」
と、おっさんの声が聞こえた。
それと同時に、私達の手首に縄がつけられた。
「はいはい…分かりましたよ。」
0037は投げやりに言う。
なんでそんな暗いのぉ?
このフロラちゃんはいつもポジティブなのにぃ?
★★★
移動する途中で、私だけ狭い別室に連れて行かれた。
「これを着ろ」
差し出されたのはワンピース。でも生地は丈夫そうで、ぼろぼろなことを除けば軍隊で着ているような感じだ。
元の服は捨てられた。
これが制服みたいなものなのかな?
…てか捨てんな!他人の服!自分のことしか考えてないとか良くなっ!
せめて雑巾にでもして使っとけよ。
SDGsだよ、SDGs!
…SDGsって、凄い(s)です(d)神(GODのG)フロラは三人称単数(s)っていうのの略にしたほうが良いと思うな…
※Sustainable Development Goals、持続可能な開発目標の略




