第壱章 4話
ま、まあ、足が震えてるのは、武者震いだからね?ふっ、ふふ…。
「…お姉ちゃん、下がってて。」
そのとき、リアがそうつぶやくと、一歩前に出た。
おぉリア、犠牲になってくれてありがとう☆
…あ、口がすべっ…
「大丈夫だから。お願いね。」
ちょっ、リア、バカなのw
大人に勝てるわけ無いじゃんwww
「はぁぁぁぁぁぁぁ!」
何かが上がってムチをはじいた…
って、リアの蹴り!?
「…お父さん…小さい女の子とか弱い立場の人を怖がらせて、何がしたいのよ。恥ずかしいとか思わないの…?」
あ、あれ?勝手に口が…。
「うえーんうえーんおとうさんこわいなーリアないちゃう〜
うえぇぇぇぇぇん」
…多分、演技する気ゼロだよな、リア、すっごい棒読み…
「家族じゃないの?な、なk、仲間じゃ…じ、じじじっじゃあどうして私達は、ここで一緒にいるのく、暮らしているの?」
あ、転生したから…
誰かの喜びは、全員の笑顔になって、誰かの辛さは全員で分かち合える。
え、私辛くなりたくないんだけどd…
まあ、そうやって助け合うためだって、私はそれが常識だと思ってた。でも、あなたは違うんだね。私とおんなじだ!
かぞく…ご、ごほん!家族を、便利な奴隷としか思ってない…って私、まじで芥川超えたっぽくない?ねぇ、すごくないっすかぁ?いっひひひひっひっ?(壊れた)」
「おねーちゃんのいうとおり、おとうさんってさいてい!
けしカス…いやだよ!いや、くらべられるけしカスがかわいそう!
さっさと、おかーさんとおねーちゃんにあやまってよ!」
…あやめるよ?
かぞくというものは…おたがいにきずつけあうようなものじゃないんだよ。
でも…でも…あなたはちがうじゃない。
…あ…うえええんおとうさんこわーい…うわーこわいよー」
あのう、さっきのリアの「謝る」が「殺める」に聞こえたのは気のせいでしょうか…。
とはいえ、そんな事を考えるのはめんどくさいので、私は食料を用意して(リアに用意してもらった)、
お母さんに話しかける。
「お母さん、逃げよ。こんなところにいたくないじゃん?
フロラ、特別に、一緒に連れてってあげちゃうよぉ?」
「だ、駄目よ…今逃げたら、今逃げたら次あった時…っ」
「…ひどい。こんなになるまでトラウマをうえつけて…」
「えーいいじゃんめんどくさい早く逃げようよぉぉぉ!」
前からこうだったのかな?ま、私には関係ないしぃ?
「…お母さん、いいからはやく逃げよ…」
「おねえちゃん!あぶない!」
リアが叫んだときには、メルドのムチが目の前にあった。
私は思わず目をつぶる。
バチンッ!
…あれ、何故か痛みを感じない。
まさか、私の普段からの心美しき行いによる、神の護衛!?
恐る恐る目を開けると、そこには、手に赤い線がついて…
いや、手にムチの当たった痕がついているリアがいた。
「あーもうムリ!もうムリー!www」
リア、かっこつけといてケガしてんのw マジワロタw
これ以上は腹筋崩壊するってぇ!マジ早く逃げよw」
と、私は笑いながら、リアを引っ張って走り出す。
「お…おかあさぁん!」
「リアうるさぁい。お母さんはどうでもいいから、置いてくよ☆
ふふ…弱い妹を守ろうとするお姉ちゃんフロラとか…
素敵すぎだろ♡きゃー♡」
私はそう言いながら、玄関を開けた。
ガチャリ
という音とともに、私達は白銀の雪景色へと飛び出していった。
いちめん真っ白な中、遠くへ、遠くへと走る。
あまりの寒さに手足がかじかむが、あの家に戻るよりはマシだ。
見知らぬ道をあてもなくひたすら駆けていくのは怖かった。
途中で何度も転びそうになったが、リアに助け起こしてもらった。
リアは走りながらずっとつぶやいていた。
「リアたちのせいで、ひどいめにあってないかな…
おかあさんは、おとうさんにひどいこといわれて、こころをこわしていないかな…」
と。
まぁ?たしかに心配かもしれないけど?
めんどくさいからどうでもいいよね。
★★★
…どれだけ走っただろう。
すっかり上がった息は真っ白で、雪景色へと溶けていく。
喉はからからで痛いし、手足はかじかんで何も感じない…
リアはまだ大丈夫なようだが、私は限界に近い。
火打ち石…は、リアが家から持ってきていたな。
あとは木の枝を拾って、私だけでもいいから、どこか雪をしのげる場所を探したい。
まぁ、ぶっちゃけ、リアがどうなろうが、私には関係のないことだ。
浅い洞窟とかあるかなぁ?
と考えていると、リアが叫んだ。
「あ、あそこどうくつだ!ひだねでもさがしてみる?
そこに、まつぼっくりみたいなのがあるけど…」
リアが指さしているのは、いくらか先にあるどうくつ。
「いや私も気づいてたし!リアより先に気づいてたし!」
「あーはいはい。」
そう言いつつ、リアは自分の手に包帯を巻いている。
さっきのムチのケガを手当てしているのだろう。
ん?…さっきの一撃、だいぶ痛そうだったけど、やけに傷が浅いな…
まあ、気のせいか。どうでもいいし。
その後、簡単に焚き火を起こしてから一睡した。
…数時間寝たら、外は晴れていた。
白銀の世界が、朝日に照らされてきらきらと輝く。少し眩しいが、とてもきれいで、前世では絶対見れなかっただろう…。
ちなみにこの「白銀の〜輝く。」は、前世で読んだ本の一部。
きゃーっ!フロラちゃん、記憶力って何?スッゴ〜い!
「リア…朝だよ〜」
眠気と戦いながら、私はそう言ってリアをゆさぶる。
「あーあ…おはよー。おねえちゃん、ここどこぉ?」
「ここはどうくつだよ。昨日のこと、覚えてるでしょ?」
「…ぶっ。あははーひっかかった〜。リアはずっとおきてたよ。おねーちゃんのいびきがうるさすぎた。」
「あぁ!?尊敬すべきお姉さまを引っ掛けるとは…
あ、まぁ、心広いお姉さまは許してあげます。」
でも、ここからが問題である。
今日は奮発して3話だけでなく、4話も出してみました!!
コメントや反応があって嬉しかったので♡
これからもフロラちゃんをよろしく〜ッ!




