表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/12

第壱章 3話

ああ、さすがに気づくか…。


「あのねえ、フロラがぁ、つくったのぉ。

かってにぃ、つかっちゃったけどぉ、おぼえたかったのぉ…

えっとねぇ、『文字』。」


少し幼い言葉遣いで、お母さんに尋ねる。


私ってば頭キレる〜。ヒュ〜ッ!


「そうだったのね…。

それならいいわ、お母さんが暇なときに教えてあげましょう」


「やったー!ありがとー!」


基本ローマ字から大丈夫そう(ローマ字って何だっけ?)だけど、私は教わることにした。


そして…あれから一年経ちました。


お母さんに教えてもらって、簡単な文字の読み書きができるようになった

よ!キャー!フロラちゃん天才ー!


それに、この国の言語はあれだけだったから、十分(ちょっぴり。ていうかリアのほうが倍くらい)本を読めるようになった。


…「エマ、確か明後日はお前の誕生日だったよなぁ。でも、絶対家事とかさぼんじゃねえよ。分かってるよな?」


昨日、毒父が言ってた言葉である。


リアは、昨日物陰でこっそりと私に、


「おとーさんピリピリするこえ…

やさしくないから、リアきらぁ〜い」


って言ってきてたな。


いつもお世話になってるお母さん…誕生日なら何かあげたいな。

(本音を言うと、適当に好感度を上げときたいからだけど。)

何を渡したら喜ぶかなぁ…。

そうだ!せっかく字が書けるようになったから、手紙を書こう。


「でもナイフで書くのもなぁ…こわいなぁ…」


そこで私は…インクを作ることにした。


私すごすぎないか!?

インクを手を汚さないで(手を真っ黒にして)、

数分(数時間)で作れるなんて!


作り方はややこしいので省略する(めんどくさいだけ)が、

模様を彫ってデザインした木札に、インクでメッセージを書こうと思う。


さっそく実行しようとしたその時、どこからか視線を感じた。


…リアだ。

キャー!?

スーパーアイドルフロラちゃんの秘密の計画(?)を覗き見するなんてぇ、、

リアの変態〜!


『ママー。おねーちゃんが、へんなことしてるー』


リアのテレパシーを感じて、慌てて隠す。


「フロラ、何してるの〜?」


入ってきたお母さんに、私は慌てて道具を隠し、


「ナ、なにも、シ、してないヨ?」


と上手にごまかす。


「そう…?ならいいのだけど…。

リアが『変なことしてる』って言ってた気がしたのに…不思議ねぇ。」


そう呟くと、お母さんは部屋を出ていく。


…ふぅ、一安心。

私ってもしかして、ごまかしの天才?(^з^)-☆キラッ


「リア、つみきをあげるから、今からやることは秘密ね」


私はそう言い、リアに、この前作った木のつみきを渡す。


リアは素直にうなずいた。


「リアね、おかーさんのおたんじょうびに、おはなわたす〜」


「お花?そんなの渡すの?センス無さすぎでしょwバカなのw」

お姉ちゃんはね…お手紙かくんだ♡ いいでしょ?」


「おてがみ?じゃあ、いっしょにわたそうよ!」


「えー?特別だよ?」


その手紙の文面。※現代語訳

「おかあさんへ

いつもおせわとかしてくれてありがとう。これからも、いっしょにがんばってください」


これでいいかな!

(…まぁ、99%くらいリアに書いてもらったけど)。

そして、みんなからは見えない場所にこの板をおいた。


★★★


…さあ、誕生日当日…


「「お母さんいつもありがとう!」」


リアと一緒に渡すと、お母さんは一瞬驚いた後、


「とても嬉しいわ、ありがとう!」


と笑顔を返してくれた。


ふっふっふ、そうでしょぉ?

感謝しなさいよねー!


そう思っていると、ガチャリとドアが開く音がした。


「エマ、とっとと酒出せ!ってフロラとリアがいるのかよ。」


毒父…改める必要もないが、メルド・ブラン。父親だ。


っていうか、誕生日なら休ませてあげればいいのにな…。

あ、でも、お母さんが働こうが休もうが私としてはどうってことないし、いいか。


「お、おかえりなさい。」


「……」


「…えっと…あの、何か…」


「…その板、何だよ。」

低い声だった。お母さんは怯えながら説明をしようとするが、


「あのねおとーさん!

これ、ふたりでつくったんだよ!じをかいたのはリアだけど…。

あ、おねーちゃんも、1もじくらいは、かいたよ?

すごいでしょー!」


と、それより先に、リアがうれしそうに説明をした。


一言多かったので、頭をこづいたけど、リアはけっこう石頭だったので、私のかわいいかわいいおひじ(?)が痛くなっただけだった。


「…ふーん。あー、少し寒いな…」


不機嫌そうにそう言うと、メルドはお母さんから板をぶんどって暖炉へと投げ捨てた。


…え、まってありえないんだけど。え、だよね?ひどすぎない?


「な、なんで?なんでそんなひどいことするの?」


リアとおねえちゃんがいっしょうけんめいかいたおてがみ…


ざっけんな…


リアの瞳が一瞬変わったのにも気付かず、私は、


(手紙を燃やすなんて…。クレイジーだな!個性的で芸術的だな!

フロラ、そういうの好きヨ♡)


と、心の中でつぶやく。


そんなこと、知るよしもないメルドは、


「こんな奴らに木を与えたらゴミになるだけだ!

エマ、怠けんな、俺も忙しいんだから!もっと働いて俺に楽をさせろ!

そういや、酒をとっとと出しやがれ…」


言い終える前に、私の何かがプツリッと切れてしまった。


「ぶふっ、ふ、ふ、ふざけないで…www」


私は吹き出しながらそう言った。


「お前…何だと!?」


「だ、だって、ぶふふふ、お、お父さん面白すぎ…。

こ、こうでもしないと、お腹が破裂しそうだったんだもんっ!」


するとそれに便乗してか、リアは思いきり跳ぶと回し蹴りを腹に決めた。あれからすっかり伸びた金髪が、きれいに宙に舞う。


(あらぁ、なんて文章力があるんでしょう、私!)


「…なんでそんな事するの?何様のつもり?」


…あ、しょうがないか、知能がないからね…www」


正直に言おう。このときのリアはとても怖かった。

てかおしっこ漏らしそうだったんだよぉぉ(;ω;)


「…しつけが必要だな。」


そう言うと、メルドは書斎へと歩いていく。


その間に私は普段使ってるナイフをケースごと腰につけて、ポケットの食料を入れた。(リアにやってもらった。)


そんなことをしている間に、メルドはこっちへやってきた。


しかも、手にムチを持っている…!


「しつけ直してやるよ。」


ぎゃああああああっ!やめてぇえ!

やだやだやだ!こんなとこで死ぬとかやだ!


頑張るぞ!!


応援、コメントよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
結構ヤバい雰囲気なのに、フロラちゃんのポジティブすぎる考え方でめちゃくちゃ面白い!リアがなんかすごそう…?
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ