第壱章 2話
ぼちぼち更新していきますのでよろしくお願いいたします!
ちなみに、現在、9章まであります!!頑張ってこちらに書き写していきたいと思います!
「そうかしら。…さぁ、どれがいい?」
「えっと…私は…花がいいです。」
理由?まぁ、こう言うのは花が無難だと思ったから。
炎は火事になりそうだし、水は洪水になりそうだし、土は地震になりそうだし、風は台風になりそうだ。氷は寒いし、雷は怖いし、光は眩しいし、愛は重そうだし、夢は眠そうだし、時はややこしそうだし、闇はやばそうだ。
それに属性の種類が多すぎて覚えられないけど…ゆいいつ思い出したのは花だった。
「そう…わかったわ。ちなみに、属性は瞳の色で分かるわよ。
本当にごくまれに、複数の属性を持って生まれる人もいるらしいわ。」
「は、はい…」
「よろしくお願いするわ。頑張って。」
どこからともなく風が吹き、彼女の絹のような黒髪がなびく。
うらやましいので、ちぎって売り払いたくなったが、私は偉いので、我慢してやったのだ。私ってやっぱりかっこいいなぁ。
そして彼女は青色の瞳を輝かせ、叫んだ。
「我が周りに満ちる、魔力よ…今、輪廻転生、雫の魔術を望む。
Reincarnation in another world!」
この人水属性なのかな…? ま、どうでもいいんだけど。
そう思った時にはもう、目の前は真っ暗だった。
☆☆☆
Isekaiensi sitara saiaku dattanode nihonkokukennpoude kaikaku shitai
☆☆☆
…そして、気づくと木の天井が見えて、赤ちゃんの泣き声と、
「フロラ、リア、おはよう。」
という、女性の声が聞こえた。
ぼんやりとしていた視界がだんだん冴えてくると、こちらを覗き込んでいる青い瞳の女性…お母さんの優しそうな顔が見えた。
どうやら、定番のような異世界に転生したようだ。
フロラ…か。
真新しい世界と自分に、何だかわくわくする。
そこで、コンコンとノックの音が聞こえた。
「ブランさーん!お届けものです〜。」
「はいはーい」
郵便配達かな?
お母さんは、私より少し小さい赤ちゃん…
リアを抱いてあやしながら、玄関へ向かっていった。
私の年齢は…身体の大きさからして、二歳くらいのようだ。
リアは…少し身体が小さいけれど、同い年っぽい。双子かな。まさかライバル…!?
まぁ、お姉ちゃんで新社会人レベルの私には勝てないだろうがな!
は〜はっはっ〜!
「…ま、ま?」
試しに出してみた声は高く、舌足らずだ。
「ああ、ごめんねフロラ。今行くわ〜」
お母さんが慌ててこちらに来てくれる。
リアが、きょとんとした顔でこちらを見る。
瞳は一見水色だけど、角度によっていろんな色に見える。
何属性なんだろう?
頭に薄く生えている髪は、繊細な金色だ。
私は…茶色かぁ。うーん、平凡だしダサいなー。異世界だというから、もっと綺麗な色を期待していたんだけど…
「…おねーちゃん、えーっとぉ、あのね、はやくぅ…えっとぉ…ごはん、たべなきゃ、だめぇ…。」
えっ?今、リア、口を動かさずに喋ってた…。
この世界って、テレパシーが使えるの…!?はぁ…初日から苦労しそうです。
私は、これから世界を変えなければならないけど…今わまだ、身の回りのことから覚えることにしよう。
…生まれ変わってから、約4年後。私は六歳になった。
めんどくさいが、そろそろ、改革のために動き出さないとならない。
女神様は大日本帝国のようだと言っていたけど、実際に見てみないと分からないので、外に出て確かめたいのだが、問題が色々ある。
まず外に出してもらえないので、社会の様子がとんと分からぬ…
それどころかこの国の文字や歴史さえ知らない…
だし女神様、何でこんな貧しい家に転生させたんだろう?
こんな身分じゃあ国を動かすどころか、仕組みさえわかんないよ…。
てか普通に、もっとおいしいもの食べたいし、かわいい服着たいよぉ!
ちなみに、テレパシー(?)は、リアしか使えないようだ。
いっそ、自分で靴をはいて勝手にでかけようか。
家にある本を勝手に読もうか…。
「あ、そういえば文字は違うって言ってたっけ…」
そう考えると、文字を覚えるのが最優先だ。
…よし、毒父の書斎に行ってみようっ!
MISSION〜文字を覚えよ!〜
1.毒父がでかけてて、かつお母さんが寝てる間に書斎に入る。
2.事前に作った木札に文字を書く。
木札をどうやって用意するかって?それは、家の薪置場にある薪を、板状に切るだけ。でも、けっこう大変。
そして、今はちょうど薪置場でそれをやっている。
一応、前世でも木材を削って色々と作っていた時があったから…。
でも転生して以来やってないし、身体も変わってるから問題大ありだけど…コツは覚えているから、多分出来るだろう。
ザクッ!
おお、思ったより綺麗に切れた。指が。
ま、まぁ、切れ味はいいみたいだし、一太刀でザクザク切れるから、案外早く終わりそうだな!
よーし、この調子でどんどん作っちゃおう!
ザクッ、ザクッ…
じかに伝わってくる手応えが気持ちいい。
1回だけ(40回くらい)手を切りそうになったけれど、やはり体が覚えているのか、1時間(10時間)くらいで上手にできました〜。
私てんさーい!(≧▽≦)ヤッタ
「はぁ…これで大丈夫かな?」
とりあえず、文字数がわからないから、ざっと30枚(15枚)作った。
この板、お母さんと父にバレたらやばいけど…まぁ隠しておけば大丈夫だろう。
ていうか、読者にも、ミスした回数とか板の枚数ごまかしてるのバレたらやばいなぁ…。え、バレてる?なんでぇ!?
「フロラ?どこにいるのー?」
あ、お母さんが呼んでる!
「はぁい、今行きまーす!」
私は慌てて板を隠し、お母さんのところへ向かう。
…続きは明日にしようっと。
こんなときでもあせらない、クールなフロラちゃんなのだよ…。(≧▽≦)キラ
そして、翌日。
こっそりと父の書斎までやってきましたー!
ぬきあしさしあし、ちどりあし…。
ちなみに父は、お母さんと違ってヤバいヤツ。
たぶん酒のことしか頭になくて、怠けてて、そのくせ偉そうな毒父である。
くうぅぅぅっ!ムカつくー!
さーて、適当な本…ってそうか、時代感からして紙は高級品だからそんなにないし、木の札に書いてあるのか。
…私の作った板と、あんまり変わらない感じになりそうだな
(私の作った板より全然きれいだったな)。
まぁ、なんにせよ文字を移そうっと。
…カリカリカリカリ…。
うーん、何か、形がローマ字逆さまにしたみたいだなぁ。よし、1ページ目完了!
次のページは…これかな。
…カリカリカリカリ…。
という感じでやっていたら、お母さんがこれまた私を探していたので、写した板を持ってお母さんに聞きに行くことにした。
「お母さーん!これ、なんて読むの?」
そう言って、お母さんに向かってRを逆さにした文字を見せる。
「これはね…これと合わせると、「れ」って読むのよ」
私はそれを見て「やっぱりローマ字だった…」とつぶやく。
「ローマジ?…っていうか、これ…どこにあったの?」
ああ、さすがに気づくか…。




