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第弐章 11話

しばらく歩くと、本部についた。


「そして、団長様の部屋まで案内してくださりますか?」


「あ、はい。」


優しい優しい私は、二人を案内してあげた。

きゃああっ!フロラちゃん、やっさし〜!女神様かよ!


「…本当に、申し訳ないです。こんな盲目の私に…」


廊下を歩いてると、ラテールさんにそう言われた。


「ほんとだy…じゃない、みんな弱いところがアルカラ、助け合えばイインダヨ(棒読み)」


「で、でも、迷惑じゃ…」


「「大丈夫ですよ。迷惑なんて思ってませんから。」」


また、二人でハモった。セリナさん相性いいな。

そのとき、中庭に心地よいそよ風が通った。

私ほどじゃないけど綺麗な小鳥の声もする。


目が見えなくたって、感じられる綺麗な世界もあるんだよね…

まあ、私は目が見えるし、どうでもいいんだけど。


「あの、私仕事あるんで失礼しますわ。」



団長室の前についたとき、私はそう言った。


「大丈夫ですわ。頑張ってくださいまし。」


と、すぐに送り出してくれたセリナさん。

さすが、私のこと分かってるねえ。


そういうわけで、洗濯を始めまーす…

とりあえず井戸から水を汲んで、服を洗っていこう。

でも水が冷たいせいでフロラちゃんのかわいいおててがちぎれそうだ。


「そういえば、なんでここにラテールさん呼んだんだろ。」


トーネルさんに用があったとしても…でもセリナさん良い生まれっぽかったから…まあ、そんなに興味ないし、いいや。



そして約10分後。


もう二枚目(二枚目!!はやっ!フロラちゃん天才!!)の服を洗おうとしたタイミングで、悩みの三人が来た。


「それでは、よろしくお願いしますわ。」


もちろん、ふざけた扱いをした際には…全面戦争という手段もありますので。うふふ。」


と、なんかめっちゃ怖い言葉ののちに、呼ばれた。


「んでぇ、結局どーなったのぉー?」


「えー、この少女も雇うことになった。

盲目だから、できる仕事は限られてくるかもしれないが…」

「わかりました。でも私の給料は減らさないでくださいね?」


「ああ、それは大丈夫ですわ。」


よかったー!ありがとうございます!


という思いでセリナさんを見る。

心底あきれたように、ほほ笑んでいて…

その笑顔が、前世の友人と重なって見えた気がした。


「…では、そろそろ私、お暇させていただきますわ。

ですのでフロラさん、少しついてきてくださります?」


えっ?


トーネルさんの方を向くと、ウィンクをされた。


うえぇっ…成人男性()のウィンク…

フロラちゃんのウインクならわかるけど…

お連れしろ、って意味だろう、たぶん!


わ、ウインクだけで人の感情がわかるなんて!フロラちゃんすごすぎ!


「はぁ?めんどくさっ!あーもー!

わかりましたよ!その代わり給料増やしてくださいね!」


「それは無理だ。見送りくらいやってやれよ、がめついな。」


「はぁ!?」


私は怒りつつ指示に従って、街へと出た。足を踏み鳴らしながら歩いていたら、さっきのホームレス路地までついた。


「…ほんっとこういうのってどうすれば良いんだろっ!」


つい漏れた言葉にセリナさんは、

「あら、学校やりますか?」

と答えた。


…この人は貴族だから、そんなの気にしないって思ってたけどな。


「いや、そっちじゃなくて。給料のことっす。」


「まず時間と土地が必要になりますわ…」


うーん。この、いちいち無視される感覚、どこかで…

「…間違いだったらごめん。ゆっぴ…月野結羅ちゃん?」


「…もしかして、花川未来なのですか…?」


「そ、そうだよ、ゆっぴ!」


「まあ、覚えていてくれたのね、みら!」


月野結羅。

前世で、実家に帰省中に、火事で亡くなってしまった親友の女の子だ。夜中だったので、家族みんな逃げ遅れてしまった。


あの状況は絶対放火だが、何故か火の不始末が原因とされてしまった…

私が弁護士になった二つ目の理由である。

そして、私の素晴らしい言動を全て無視できるという、超ハイテク技術を身につけている。


「…それで、どうしよっか」


「おーほっほっほ。

私なら、高級コース料理を給食に出すことができますわ!」


「高級コース!食べたい!全部フロラちゃんがひとりじめする!」


「おーほっほっほ。

私なら、超上質な紙をいくらでも出すことができますわ!」


「それ全部売り払ってお金にしようよ!フロラちゃんお金好き!」


「おーほっほっほ。

私なら宝石付きのペンを大量に出すことができますわ!」


「フロラちゃん宝石も好き!ちょーだい!」


「おーほっほっほ。

この街に、スペシャル豪華な学校を建てることもできますわ!」


「じゃあスペシャル豪華なフロラちゃんのお家建てて!」


「おーほっほっほ。

私ならこの街を貴族街のように綺麗にしてさしあげますわ!」


「綺麗にするのはフロラちゃんだけでいいよ!!!!」


「おーほっほっほ。全くツッコんでくださらないどころか、めちゃくちゃノッてきますわね。それはさておき、出来る限りのサポートはさせていただきますわ。」


私は親友と再開できた幸せを噛み締めた。


「まあ…とりあえず楽しもー。(棒)」


「ノリが悪いですわよ!もっと楽ししまなくては!」


「ノリ?おにぎりに巻くやつ?

ここらへんに海はないから無理だと思うけどな…。」


っていうか、教えることは決定したけど…。


「どんな感じで教えればいいのかな。私には無理そうだし。」


「計算と文字…それさえできれば、不幸な人は減りますわ。」


ゆっぴがそう言ったとき。横の路地から、幼い子が出てきた。


「ほんと…?僕、ちゃんとしたご飯食べれるようになる?」


私とゆっぴは、

「大丈夫よ。教養があれば、仕事ができてお金をもらえるの。

お金は、同じくらいの価値のものと交換してもらえますわ。」


「そうそう!でもその代わり、お金の9割は私のものn…」

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