第四話 一夜と尊厳と絆を手に入れた…。
こんにちは!数羅列の最後尾です!
最近は脚と足の違いについて脳内ディベートをしながらも第四話を書き上げました!
是非見てくれると嬉しいです!
強烈激怖ゴリラ先輩をテーブル事粉々のごなごなにした俺は今
「宴だ宴!!酒持って来い!!」
「お前らぁ!!新たな冒険者を祝い!!!」
「せーーのっ!!!!」
「乾杯!!!!」
新たな仲間として盛大に歓迎されていた。
皆一斉に酒を飲む。
俺もまた酒を一気に呑み干す。
「くはぁぁ!!これよこれ!!」
「兄ちゃん!良い飲みっぷりだな!!」
「へへっ、、ありがとよ!!」
(あっはは!これだよ、これ!これが、、これこそが!!最高の異世界ライフだぁ!!!)
ジョッキを改めて見つめ合う。
ふと、奥の男に目がついた。
(おや、、?あそこに迷える筋肉がいるな、、)
身軽な足で話しかける。
「よう!どうしたんだ?」
声のトーンを上げて話す。
「おぉ!リョウジ!!、、、実はよ、、、」
思い詰めた表情で話す。
「このダンベルの負荷が足りてねぇんだ…、、金もねぇしどうしたもんかと迷っちまってな、、これじゃ俺の筋肉、、いや相棒を悲しませちまうんだ…、、、」
「はっはっは!!このリョウジに任せなさい!アルちゃん!」
「了解です!」
―スキル消命:3second ―
突如として腕に負荷がかかる。
「ぐぉ!!何だこの、、重さは!?、、最高だ、、最高じゃねえか!相棒!!、、ありがとな!、、リョウジ!!」
この時の返しは経験値不足の俺にとって難しかった。
取り敢えずのグッドポーズからの笑顔で誤魔化した。
(それにしても、、人助け、、なんか気持ちいなぁ…!)
「まじかよ…!?」
(ここにも迷える筋肉さんが…、、)
「どうした、どうした!??」
「リョウジ…、、このステーキ…俺が苦手なレアだったんだよ、、、俺はもっと熟されたステーキが食べてぇよ…」
「しゃーねぇな!誰か!火の魔法使えるいねぇか!?」
「使えるわよ。」
フレイヤが名乗りあげる。
「フレイヤ〜!よし!このステーキに微量の火をかけてくれ。」
「何でこんなことなんかに…!」
「頼むよフレイヤ!お前にしか出来ない頼みなんだ!」
「し、、仕方ないわね、、一回だけよ!」
(この量なら無詠唱でいけそうね。)
―火炎玉:初級―
ブワァ!!と、一瞬にして燃えたステーキ
俺はすかさず見続ける。
「50second …」
「了解です!50倍の負荷をかけます!」
―滅命50second―
すぐさま熟されたステーキとなる。
「すげぇ!!このステーキ、俺の大好きもんだ!ありがとよ!リョウジ!!」
「まぁなんてことないさ!はっはっは!!」
「リョウジ!、、リョウジ!!」
再度「俺」コールが鳴らされる。
「アンタくだらないない事に私を使わないでよね。」
「それは悪い、ロリー女。
しかしなぁ、人助けにくだらない事なんてねぇよ。」
―ゴクッ…ゴクッ…
「ぐはぁぁ!」
空にしたグラスを天に掲げる。
「これがサカイ•リョウジだぁ!!」
「うおぉぉぉ!!」
祭りは続き、今日も太陽は役目を終える。
思い出したように窓を見ると、
辺りは街灯が目立つ夜となっていた。
「お、もうこんな時間か。」
酒場テーブルで腕相撲トーナメントが行われている。
「おい!リョウジさんみたいにオメェの腕ぶっ壊して泣きずらかかしてやるよぉ!」
「やってみろよクソ野郎!!」
今もなお筋肉だらけの宴は続く。
「はぁ…色が合ったもんじゃない…外の空気吸お…」
扉を開けると、すぐさま夜風が俺の髪を揺らした。
「あっ…」
月光に反射する綺麗な赤髪
振り向いた時の引き込まれるような琥珀色の目
フレイヤだとすぐわかった。
「な、、、何よ!」
「い、、いや、、すまん何でもない。」
らしく無いなと思い
すぐさまいつもの調子に戻す。
「ロリー女さんは何をしてるのかなってな!あっ!俺になんか手伝ってほしいことでもあんのか?」
フレイヤは容赦なく脚を上げ
―ドスッ!
と音と共に俺の腰に悲鳴をあげた。
「ぐぁ!!、、何にすんだこの手加減知らずロリー女!」
「調子に乗らないで!この無礼変態男!」
「何だと!そっちこそ無礼ロリー女じゃねぇか!何してるかくらい答えてくれても良いじゃねぇか。」
「アンタには関係無いわ!」
「…」
これ以上踏み出すことは出来なかった。
こう言う深そうな話はいつだって出来なかったし俺も話せなかった。
これがヨッ友だらけの末路の一つなんだと思った。
「そう言えばアンタさ。」
口調を変え、フレイヤは言う。
「そんなに飲み食べしてるけど、そんなお金あるの?」
「……お金、、あははは、、お金ね…、、」
一気に酔いが覚めてきた。
夜風の寒さがより強く感じた。
気づいたら俺は受付のお姉さんに頭を下げていた。
「お願いです…!何でもするので、、お姉様お願いします…!!」
お姉さんは困っているのような
軽蔑してるような
そんな顔をして言う。
「ちょ、、ちょっと、《ロル》で良いですよ。取り敢えず顔を上げて、、」
「お願いしますぅ……!ロル、、ロル様!!」
「情けないわね…プライドの一つも無いのかしらアイツは」
「サカイ様…情けない!」
ロルに同情しながらも軽蔑するフレイヤとアルス。
ロルはある意味怪物を見たような表情をしたが、、、
ため息を吐いてリセットする。
「はぁ、、、分かりました、、、分かりましたから。」
「本当ですか!」
「えぇ…では、こちらのクエストを受けてください。」
渡された紙にはクエストの内容が書いてあった。
「ロル様…ありがとう、、ありがたやぁ…!!」
今夜はロルの困り顔が絶えない日になった。
クエストの内容はこうだ
マビキ草の採取クエスト。
モンスターの討伐とは程遠いい、まさに優しい初心者クエスト!
この報酬金からあの飯代を引くという条件だとフレイヤ説明した。
「アルちゃん、マビキ草って何だ?」
「はい!マビキ草とは暖かい地域で取れる薬草の事です!有名な薬草、しかも採取しやすい事から皆に愛されて使われています!ちなみにこの近くではリーラル平原で採れます!」
「なるほど、薬草か!うん!異世界っぽくていいねぇ!」
フレイヤの方を向き、目を輝かせながら言う、
「フレイヤ…!俺らパーティーの記念すべき最初のクエストだ…!頑張ろうな!」
「な、、何で私が行くことになってるのよ!パーティーに入ったつもりもないわ!」
と鋭利なフレイヤ。
「お願いだよフレイヤ!、、いやフレイヤ様!」
「ッ…嫌ったら嫌よ!」
「一生のお願いだ…フレイヤ様!誇りあるグレスラット家の一族様と一緒なら心強いのです!!」
乗り気じゃなかった顔は一気に表情を上げる。
「ふん!本当私がいなきゃダメな情けない男なんだから!アンタがそこまで言うなら、仕方なく言ってやっても良いわよ!」
「サカイ様…この人…。」
(あぁ、だがアルちゃんそれ以上はダメだ、、、)
「ありがとなフレイヤ!じゃあまた明日ここで!」
「仕方ないんだから、、また明日ね!」
「サカイ様…ワルですね。」
「ははは!いつか痛い目に合いそうなくらいな!はは!」
フレイヤがギルドを出た後
酔いが回ったのか、視界が揺れてきた。
「…あれ…?」
気づいた時にはもう瞼に負荷がかかっていた。
役目を終えた太陽は、再び昇り
小鳥の囀りが朝を知らせた。
「ん…、うん…?」
(やべっ、気づいたら寝ちまったのか…あぁ二日酔いきつ…ってかなんかあったかい?)
まぁ良いかと言う感じで、起き上がり、腕を伸ばす。
後で聞いた話だがフレイヤが帰った後、3回ほど
カッコよく言えば3次会ほど筋肉と宴祭りをし
ギルドで潰れちまったらしい。
「ギルドで寝ちまったよ…」
欠伸を交えながら独り言を呟く。
「サカイ様、おはようございます!昨日の夜の影響か、常に100second を使えるまでに想われています!おめでとうございます!」
「まじか!よっしゃ!!」
幸先のいい1日に思わず声が出る。
ふと、目の端で何かが写っていた。
―!?、、何か、、何か聞こえる?
「ま、、まさか…」
ゆっくりと寝ていた場所に振り向く。
「がぁ……がぁ……!」
そこには腕相撲で決闘をしたゴリラ先輩が1人、添い寝していた。
「ぎゃぁぁあ!!!」
勢いよく扉を開け、二日酔いと共に吐き出す。
「うえぇ…!!」
「サカイ様!?、、大丈夫ですか!?」
(あぁ悪夢だ…ついてねぇとかの次元じゃねぇぞ…何も、、何も考えたくない…。)
「……っく……悪りぃな。アルちゃん。」
思考を放棄し、ギルド内へ戻る。
死んだ目をしながら、フレイヤが来るまで酒場のテーブルに座って待った。
暫くして
「リョウジ!!あたしが来たわよ!!」
目覚ましのような元気な声がギルドに響く。
「よ、、よぉ、、フレイヤ、、こっちだ、、」
「すごいオーラね…暗くて何も見えないくらいだわ。」
戸惑いながらも対面に座る。
「他の奴らも寝てるし、アンタも寝てたでしょ?ねぇ…!ここでなんかあったの?」
今朝の記憶が映像の如く再生される。
筋肉との添い寝が発覚した所で記憶を停止した。
「はは、、、何もねぇーよ。、、」
「そう、、、じゃあ早速クエストに向かいましょうか。場所はリーラル平原ね。仕方ないから一緒に行ってあげるわ!」
「あぁ助かるよ、フレイヤ。」
(よし、、、切り替えこ!、、何も見なかった!それが答えだ!)
重い腰を上げようとした時
「おい…リョージ…」
添い寝をしたゴリマッチョが現れた。
「……だ、、、、どうした。」
「その、、、何だ、、昨日の事は忘れてくれ。」
「は…はぁ??」
(おい待て待て待て…何だその意味深な顔は…!)
「動揺するもの仕方ない、あの時の俺たちはおかしかっただけなんだ…それだけだ、、、、じゃあな、、」
「サカイ様…second レベル上昇…150second まで使えるようになりました。」
俺は魂が抜けたように跪いた。
「アンタに…そんな趣味があったなんて…まぁ…!いいと思うわよ!愛の形は人それぞれだもの!」
「ぜんっぜんよくねぇよ!お前はすげぇ誤解してんだよ!確定のようなフォローの仕方やめろぉぉ!!!」
宴が一夜でトラウマになった。
「くそぉ…なんでだよ…これじゃあお嫁に行けねぇ…よ!」
「お嫁に行けない!」
モニターを微弱な威圧で見つめながらも
記念すべき初クエストへ向かうのであった。
ただの採取クエスト。
そう、本当に、ただの地味な薬草採取だと、この時の俺たち
は疑っていなかったんだ。
──この平原で、あの最悪な『悲劇』が起こるなんて、俺たちはまだ知る由もなかったんだ。
イチカラ語句
マビキ草:暖かい地域に生える有名な薬草。
採取しやすいことから皆んなから親しまれている。
成長すると???が????????ので注意。
リーラル平野:リョウジ達がいる街から一番近い平野。
季節が安定して比較的弱い魔物が住む安全な平野。
最後まで見てくださりありがとうございました!
まだ四話ですが書きたいことがいっぱいです!
リョウジ達の冒険は少しずつ動きだします!




