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アポカリプスデイ  作者: ルケア


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恐怖の大王戦

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

『残り1分です。準備を』


 遂に始まろうとしている。残り時間は1分。環境を吹雪に変えた。バフは出来る限りで盛り込んだ。デバフは開幕にぶっ放す。アドなんて幾らとっても良いからな。どんどんと取っていくべきだ。


『10秒。……5、4、3、2、1、封印解除』


「総攻撃開始! 弾幕を絶やすんじゃないぞ!」


 敵はまだ見えていない。何処に居るのかも解らない。けど、封印は解除された。なら、全力で封印内に攻撃するのみ。……ではあったんだけど。


「やばいさ。想像以上のデカささ」


「見えないんじゃなくて、あれが足か? そもそも人型をしているとは限らないってか」


「人型っていう先入観があったのは確かさ。でも、あれは何さ?」


「典型的な宇宙人って言いたい所だけど、そうじゃないな。……球体? 何というか、何色かが解らないけどな」


 何色とも表現しにくい何かが、そこにあった。いや、最初からあったんだろうが、封印されていたから見えなかったというか、なんなんだろうな? あれは一体なんだ?


「!? 何か来るのさ!」


「叩き落としてやれ! 全力の火力を出せ!」


「ハハハハハ! 魔殺しの王が相手をしてやろう!」


「気持ち悪いのさ! 何なのさ!」


「解らん。が、足は9本か? 奇数とか変な数字で存在しやがって。そもそも腕が無いし。なんだあの生き物。いや、生き物というか、何処から喋っているんだ?」


「何でも良いのさ! とにかく殺すのさ! 王と言う事は、恐怖の大王の眷属なのさ! 魔殺しって事は、魔法が効かないんじゃないのさ?」


「近接部隊! 突貫! ヨトゥンは巨神化! 質量で叩き潰せ!」


 何かしらが走ってくる。魔殺しの王らしいが、暗闇の王とは違うみたいだな。見えるだけまだ有難い。が、どうにも魔法を無効化しているらしいな。それなら近接攻撃で叩き潰すだけだ。


「ハハハハハ! 効かん効かん! その程度の攻撃は効かん! ――ぐああああ!!」


「……なんだったのさ? なんか吹っ飛んでいったのさ」


「倒したかどうかはどうでもいい。とりあえず、恐怖の大王に攻撃を当て続けろ。眷属の王たちは、勝手に乱入してくるだろうから、その時はその時で対処する。とにかく攻撃だ。貧乏神はデバフを! 長期戦になることを考えて、どんどんとデバフを入れていけ!」


「魔石袋の中身を空にしてやるのさ! 盛りに盛ってやるのさ!」


 デバフを景気よく入れていく。デバフが効かないなんて事はない。カリアッハベーラのスキルで無効化されている。まあ、誰か他のカードのスキルでも無効化はしているとは思うけどな。……色々と考えないといけないことがあるんだけど、どうしたものか。


「貧乏神。考察に付き合ってくれないか?」


「何さ? デバフで忙しいのさ」


「そういうな。とにかく、考察なしには勝てない。そんな感じがする」


「ふーん。ギミックか何かさ?」


「いや、そんな感じじゃないとは思う。というか、普通にやっても勝てないのは解り切っているからな」


「……なんでなのさ?」


「普通にやって勝てるのであれば、地球が勝っているだろうからな」


「ああー。なるほどさ。勝てなくて、封印した何かしらの原因があるってのさ?」


「だろう。そう考えるのが自然だ。例えば、そもそもこっちのルールと向こうのルールが違うとかな」


「……あり得ない事では無いのさ。けど頭脳戦は得意じゃないのさ。どうするのさ?」


「まずは手がかりを掴まないといけない。向こうのルールを把握しないといけないとは思う。こっちのルールは戦闘力がある。じゃあ、向こうは?」


「うーん。無い可能性はあるのさ。そうなると、眷属たちも殺せないのさ?」


「そんな気がする。さっきも魔殺しの王が来たが、殺したんじゃなくて、吹き飛んでいっただけだからな。何かしらのルールで縛られている可能性はないか?」


「不死ってのはあり得ないのさ。それは絶対に無いのさ」


「それはそうだろう。地球も生き物と仮定するのであれば、今は免疫がもの凄く働いている状態って事になるからな。俺たちが免疫細胞だとして、あれはなんだって話になってくる訳で」


「生き物である事には変わりないのさ。何故か同じ言語を使っているけどさ」


「そう聞こえるだけって可能性もあるんだけどな。世界が変わって、俺たち人間も変わった可能性は?」


「あるというか、変わったとは思うのさ。そもそも魂にあたしらが結びついているのさ」


 そう言えばそうか。人間も変わってしまったって事ではあるんだろうな。……なら、恐怖の大王とは一体って感じになってくるよな。こっちのルールを叩きつけても良いのかどうか。戦闘力で何とかなるのかどうかだよなあ。それが出来ないのであれば、そもそもカードのランクが関係ないって事になってくるとは思うんだけど。


 カードの戦闘力が関係ないのであれば、どうすればいい? 何をしたら、痛打を与えられるんだ? ……いや、まて。まだ焦るんじゃない。考えろ。考えれば答えは出てくるかもしれない。


 そう言えば、俺が転生してきた原因は、こっちの地球の神様のエネルギー不足が問題だったわけだ。という事は、俺の前世の地球は、恐怖の大王に勝ったと言う事になる。何が決め手になったのか。それを理解しないといけない訳だ。勝てない訳ではない。ただ、アプローチが違うだけなのかもしれない。


「なあ、貧乏神」


「何さ?」


「もしもの話だ。地球のエネルギーを、人間が奪わなかったら、地球が勝っていたとして。決定的な差はなんだ?」


「うーん。難しい話さ。決め手はない訳ではないとは思うのさ。けど、人間の力を借りなくても、何とかなったとは思うのさ」


「その時と、今。何が違う?」


「何が違うと言われても、解らないとしか言いようが無いのさ。主神格が大量に作れたことは変わらないとは思うのさ」


「それだと違う気がするんだよな……。主神格じゃないと駄目だという訳では無いとは思うんだよな。何というか、何が違うのかは解らないけど、出来ない事じゃないとは思うんだよ」


「とは言うけどさ。何が違うかなんて解らないのさ」


「それはそうなんだよなあ。……そもそも、地球は何処にいるんだ?」


「地球ならそっちに居るのさ。見えないのさ?」


「ああ、あれが地球か。……こっちも球体なのか」


「その辺は恐怖の大王と何が違うのかが解らないのさ」


「……いや、待て。地球と恐怖の大王が、同じ生き物だとしたら、どうなると思う?」


「同じ生き物さ? そりゃあ、……弱点も同じなのさ?」


「じゃないのか? 俺の考察だと、そういう事になるとは思うんだけど……」


「地球の弱点って何さ?」


「それは貧乏神の方が知っているんじゃないのか?」


「流石にそんな事は知らないのさ。でも、聞く価値はあるのさ」


 だな。恐怖の大王が地球と同じ生き物だったとして、弱点が同じだというのであれば、何をもってすれば、攻撃が通るのか。それを教えてもらわない事には話にならないんじゃないのか?


「なあ、地球にどうやって話しかければ良いんだ?」


「テレパシーで繋がるんじゃないのさ? そもそも地球と人間の魂は繋がっているとは思うのさ」


「……やってみる」


 あーあー。テステス。聞こえますでしょうか? 聞こえていたら返事をください。地球の弱点はどこですか? それが恐怖の大王の弱点でもあるんじゃないですか? 効果的な攻撃が出来ていないと思うので、答えてくれると嬉しいです。出来れば、他の人間たちにも、何をすれば良いのかの指示をお願いします。多分ですけど、今のままだと、効果的な攻撃が出来ていないと思われます。


 どうにか繋がって欲しい。テレパシーで交信が出来れば良いんだが。何処をどうやって攻撃すれば良いのかが解らないと、詰みでしかない。そんなのは許されない。発想力の勝負をするにしても、こっち側が不利になるじゃないか。教えてくれるのであれば、しっかりと教えて欲しい。何をすれば良いのかを、きっかり、はっきりと教えてくれないと、俺たちが何も出来なくて終わるとは思うんだよなあ。援軍に来た意味がない。


『全人類に通達。カードを使って、魂の解放を使いなさい。カードの戦闘力を、直接恐怖の大王に叩き込むのです。私は無防備になるため、その手段が使えません。皆さまなら出来るはず。カードを信じてください』


 来た。回答が来た。……魂の解放か。どうすればいいんだ? 何をすれば良いんだろうか。単純に攻撃するのとは違うんだろうな。


「貧乏神、地球からの回答が来たぞ。魂の解放を行えと言われた。魂の解放ってなんだ?」


「あー。了解なのさ。そういう事さ? まあ、何というか、カードをそのまま恐怖の大王に突撃させるのさ。カードの状態で、カードをエネルギーにして飛ばすのさ。多分だけど、戦闘力はそのためにあるのさ」


「……あー。なんとなく理解は出来た。エネルギーそのものを飛ばすのか。……それってカードは復活するのか?」


「出来ないのさ。カードとして死ぬことになるのさ。でも、カードになった事は承知の上さ。戦闘力を上乗せして、魂の解放をしてしまって、恐怖の大王に突撃させるのさ」


 ……理解した。理解できてしまった。そういう事か。なるほど。エネルギー不足がどういう事になるのかという事がよく解った。純粋にエネルギーをぶつけるのは良いとして、前世の地球には足りていて、今世の地球には、圧倒的にエネルギーが不足していた訳だ。それが決定的な差になって現れてしまった。こんな世界になってしまった訳だ。


 カードを失うのはデカい。こっちも守りが薄くなるからな。色々な王がその辺をうろうろとしているのであれば、それらも魂の開放で吹き飛ばすしか無いんだろう。ダンジョンを乗っ取った形で展開していた、暗闇の王は、完全に倒したわけではなく、乗っ取ったとか、現世に現れるとかの効果で来た場合、こちらのルールで対処が出来るようになっていたんだろう。……だから、カードと同じように復活する。恐怖の大王の元で。


「……どうすれば良いと思う?」


「魂の解放をするしかないのさ。……ただ、あたしは無理さ。やらない方が良いとは思うのさ」


「えっと、なんでだ?」


「あたしとあんたの魂は、強く結びつき過ぎているのさ。あたしを打ち出せば、あんたも一緒に打ち出されると思うのさ。それであんたが死んでも良いなら別さ。地球のために死ぬのであれば、それで良いさ。でも、生きたいのであれば、あたしの魂の解放はしない方がいいさ」


 死ぬ、か。地球を救うために、まじもんの命を賭けるのかって事になってくるのか。全部打ち出して、足りないのであれば、吝かでもないが、全員が同じ行動を取れば、足りるとは思う。それでも足りない場合は、止む無しでするしかないとしてもだ。


「どうするのさ? 流石に全部を解放する訳にはいかないとは思うのさ」


「そうだな……。カリアッハベーラと、雪女、それと移動用のフェンリル1枚を残して、突撃させる。守りは大分薄くなるとは思うが、出し惜しみをしている場合でも無いだろうしな」


「そうなるのさ……。まあ、覚悟が決まったのであれば、打ち出すのさ」


オオオオオオオオ!!!!!!


「な、なんだ!?」


「恐怖の大王が苦しみ始めたのさ。他の人たちが魂の解放をしだしたのさ」


「なら、こっちも覚悟を決めないとな」


「……あたしとは違うけど、他のカードもあんたとの魂に結びついているのさ。あんたは自分の魂を削ってでも、やるのさ?」


「ああ、やる。他の人たちも、その覚悟でやっているんだろうしな」


「なら止めないのさ。男の覚悟を無駄にする程、あたしも無粋では無いのさ」


 それなら、行くぞ。カードの魂を解放していく。魂の弾丸を、恐怖の大王目掛けて打ち出していく。……少しずつ、自分の中の何かが減っていく感じがする。でも、止めない。効果があるのであれば、止めない。小さな一撃かもしれないけど、やるなら徹底的にだ。


 1枚ずつ、魂を打ち出していく。恐怖の大王も苦しみだしている。……効いているのは間違いない。偶に、何かしらが盾になるために、前に出てくるが、構わず打ち出す。何かしらの王なんだろうが、関係ない。王も滅ぼし、恐怖の大王も滅ぼす。それが、俺の出来る全力だ。


 退路は残す。残弾は残す。足りなければ持っていけという感じではあるが、ある程度は戦えるようにしておかないといけない。全滅すると、俺の命が危ない。まあ、そもそもが命がけの攻撃ではあるんだけどな。魂を打ち出すだなんて、本気で何を考えているんだって話だし。


 ……もしかして、9割の人間が消えたのは、そういう事なのか? カードにするために、回収したのか? ……いや、考えるのは止そう。だとしたら、余りにも。でも、止める訳にはいかない。ここで滅ぼさないと、回復でもされたら面倒な事にしかならない。どんどんと攻撃をしていく。


 ありったけのカードを打ち出す。初期の方に手に入れていて、ダブったからと配ったカードも持ってきて入れば、良かったのかもしれないが、そんな事は予想できるわけがない。カードの戦闘力で何とかするものだとばかり思っていたからな。それが、戦闘力は関係しても、まさか弾にして打ち出すなんて思ってもみなかったからな。カードゲームで殴り合うとばかり思っていた。


 まさかまさかの展開だとは思う。でも、予想は出来たのかもしれない。考察は出来たのかもしれない。……まあ、今になって言うのもあれだけどな。こんな事なら、もっと他の人を巻き込むんだった。そうしたら、個人の魂の負荷も減っただろうに。


 打ち出すだけ打ち出した。……最後のヨトゥンを打ち出した時には、恐怖の大王は虫の息のような感じを受けた。もう少しで勝てる。最後の一撃を、誰が入れるのかは知らないが、俺は、自分の守りをするためのカード以外は打ち出した。他の人もそうだろう。……足りなければ、まだ打ち出すが。


 だが、それも終わりを迎える。恐怖の大王が、墜落してくる。……終わったのか? 止めは刺したのか? 疑問は尽きない。


『よくやりました。地上へと送ります。準備を』


 ああ、終わったのか。……何というか、あっけなかったと言えば良いのか。足りてよかったと思えばいいのか。何とかなったと思うしかない。とりあえず、当面の脅威は去った訳だ。……多くのカードを失う事になったけど、また集めないといけないな。次があるかもしれないんだし。次の恐怖の大王が来ないとも限らない。その時までに準備をしておかなければならないだろう。


 けど、魂の負担的に、今度は大勢の人を連れてきた方が良いんだろうな。……特に、若者の魂を燃やし過ぎた。大学生には未来がある。まだまだ生きて貰わないと困る。復興をさせないといけないんだからな。若者の命を燃やして、老人が生き残っても、出来ることは少ない。


 出来れば、死にに行くのは老兵からでいい。若者の未来を摘んでしまうのは、勿体ないからな。次の襲撃にはそうしよう。今度は時間がたっぷりとあるんだろうし。……1年後なんて言わないよな? そんな頻度で攻撃をされても、こっちの身が持たない。

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― 新着の感想 ―
レベルを上げた上で数の暴力を叩きつけるのが正解かー 魔殺しの王はなんというか、地球だと恐怖力?的に暗闇の王と比べちゃ可哀そうってことなんですかね
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