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アポカリプスデイ  作者: ルケア


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戦闘準備

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 時は来た。地球を救いに行くぞ。戦力は整えた。皆やる気満々である。最終調整も終わっているし、A ランクカードも揃えた。……連携も十分とまではいかないが、練習している。これで駄目なら、他の人たちに任せるしかない。因みに、大学生の参加者は、1000人を越えるそうだ。名古屋大学ってデカいからな。それでも減っている方ではあるらしい。前世の日本とは規模が違うからな。こっちは少子化にはなっていないし、そもそもの人口が違うんだよ。


 中には教授も参加しているし、なんなら一般人からも参加者が居る。……俺みたいなのが沢山居るって事なんだよ。皆が皆、主人公だと思って参加しているに違いない。まあ、当然だろうな。俺だって主人公を自認している訳だし。こんな状況になって、こんな戦力を手に入れて。主人公じゃないなんて言わせない。俺が、俺が主人公だ。他の誰でもない。俺こそが主人公なんだ。って誰もが思っている事だろう。


 まあ、皆が主人公だよ。それぞれに物語があるんだから。俺だってそうだ。隣にいる、おじさんだってそうだ。おじさんでも主人公になれる。そんな世界だ。この世界の法則は解らない。けど、強さこそが主人公の証であるという事は解る。それを、今日から見せつけるんだ。そんな意気込みで参加しているに違いない。


「諸君。集まってくれてありがとう。今日が最終日だ。猶予はまだあるが、地球の元に、はせ参じなければならない。遅れてしまっては、日本国の名折れだ。日本中の同士たちも参戦する。我々の目的はただ1つ。地球を救う。日本国ここにありという事を示す。地球で育った我々が、地球を救うのに、理由が要るのか? 要らないだろう。故に突き進むのみ。米国でもなく、英国でもなく。日本国こそが最強であると示すのだ」


 偉い教授が言っているように、地球を救うのに、理由は必要ない。誰もが地球で育ち、誰もが地球で死んでいく。今までの積み重ねだ。歴史を作ってきたのは地球だ。こんな所で終わっていいものでもないんだよ。


 演説は続く。士気を上げるために、大演説をしている。皆の心は1つのはずだ。地球を救う。それ以外の事は些事である。……まあ、皆、自分が死ぬなんて欠片も思っていないんだけどな。自分だけは生き残ると信じている。だからこそ、危険なこの作戦にも参加している。


「大層な演説さ。まあ、これで士気が上がれば、儲けものさ」


「貧乏神が儲かって良いのか?」


「良いのさ。儲けがないと貧乏にする価値も無いのさ。無い所から取っても意味ないさ。ある所から取るのが貧乏神のやり方さ」


「そんなもんか。まあ、士気は上がるよな。俺だってやる気が漲っているのが解る」


「それは良い事さ。こんな時に臆するなんて最悪さ」


 だろうな。臆してなんか居られない。ここまで来て臆してなんか居られるか。俺が決めてやるって勢いでいかないといけない。……俺が本当に最後の一撃を貰えるのかなんて解らない。けど、ラストアタックは貰っていくぞと言わんばかりに攻め立てる。それは決まっている。


 色々と思惑があるんだろうとは思う。けど、それすら打ち破ってみせる。恐怖の大王がどんな奴であろうとも、絶対に勝ってみせる。ここに集まったという事は、そういう覚悟を持ってきているという事だからな。全力で勝ちに行く。それが出来なければ、全てが滅ぶんだから。


「諸君らの活躍を期待している。では、ダンジョンの攻略を開始してくれ」


おおおおおーーーーー!!!!


 皆の声が1つになる。男も女も、大人も子供も関係ない。ここにいるのは戦力として数えられる者たちだけ。誰一人として、負けるなんて思っていない。勝って凱旋するまでが自分の仕事だと思っているだろう。それは間違っていないとは思う。俺も、勝って帰るんだ。……日下部病院が、帰る場所になってしまっているからな。


 士気は最高潮になっている。これから、最難関のダンジョンを攻略する。大学生たちによって、1度は攻略されているダンジョンだ。これだけの戦力がいる今、負けるわけがない。全力で踏破する。俺の場合は、フェンリルに乗って、駆け抜けるまでだ。


 先導は、過去にこのダンジョンを攻略したものたち。その後に続く。10層。20層と、踏破していく。が、40層目を越えたところ位で、戦闘を余儀なくされている。ここからは数での勝負になる。ソロでは厳しいらしいからな。テレパシーも鍛えては居るが、それでも1人で1000体もテレパシーで繋ぐのは不可能だ。ある程度の数に絞られる。それも、才能の1つだとは思うぞ。


 俺はどちらかといえば、後ろの方だ。だから、戦闘に直接は関与しない。けど、進みは段々と遅くなっていっている。1日に5層も進めば良い方になってきている。それでも大学生を主体で攻略するのは、過去に踏破の実績があるからだ。連携なんかも磨かれている筈だ。今から参加して、連携を乱す訳にはいかない。……露払いをさせているみたいで、申し訳なくなってくるんだけどな。


「気にする事は無いのさ。戦力の温存も作戦の内さ。気負って、後でやらかされる方が面倒なのさ。連携がしっかりしている奴らで攻略をした方が色々と良いとは思うのさ」


「ソロじゃあ厳しいだろうからな。それは解っているが、こういう役目は、若いものというよりは、おっさんの俺がやるべきなんじゃないかって思うんだよな」


「誰がやったって一緒さ。攻略出来れば良いのさ。見ているだけの方が楽で良いのさ」


「そりゃあそうなんだけどな? 心苦しくはあるだろう?」


「関係ないのさ。そんな事よりも、魔石はちゃんとたんまりと持って来たのさ?」


「当たり前だろ。カリアッハベーラの能力を考えたら、デバフを入れるチャンスしか無いんだから。貧乏神のデバフにも期待しているからな。……よくぞ都合のいいAランクを引いたものだとは思うけどな。これも運命力の力か」


「さあ? その辺は知らないのさ。でも、ゆっくりとしていられるのも後少しなのさ。100層目が地球のいる場所さ。そこにさえ行ければ、なんだっていいのさ」


「まあ、解らないでも無いけどな。温存しても良いのであれば、戦力は温存していた方が良いんだろうし。見せ札は少ない方が良いんだよな?」


「切り札は隠しておくべきさ。そもそも戦力的に問題ないなら、攻略部隊に任せておけば良いのさ。後はこっちで上手くやってやれば、労いにもなるのさ」


「そうだな。俺たちは俺たちの役割をしっかりと熟そうか」


 どんどんと攻略していく大学生たち。やっぱり数は力だよな。連携なんかも、付け焼刃ではどうしようもないし。訓練しているって言っても、自分のパーティーの連携でしかないからな。


 おんぶにだっこで進んでいく。……罪悪感はあるぞ? そりゃあ攻略は任せてしまっているからな。バックアタックは、もっと後ろの奴らが担当しているし、俺たちは本当に護送されているだけなんだ。守られないといけない訳でもないんだけどな。大規模な移動をしている関係で、どうしてもそうならないといけないこともあるんだよ。


 鎌倉時代くらいの日本家屋が並んでいる場所を過ぎたり、田んぼを両脇に見ながら進んだり。日本神話勢がここに居たんだろうなって感じがする。……雪山が無いという事は、雪女は出てこなかったんだろうなとは思うけど。雪女は、吹雪状態で最強になるからな。そういう環境じゃないって事は、別のカードが落ちるんだろう。日本神話で一番名前を聞くのは、天照大神になる訳だが、どうなんだろうな。最強クラスのAランクカードになると、イザナギ、イザナミの方になるんだろうか。ちょっとその辺は解らないからなあ。持ってない訳だし。


 日本神話の冬の神は、そこまで格の高い神様では無いからな。雪に関しては、雨を司る竜神とか、そういうタイプの神様と被っている所があるし。厳密に雪を象徴とする神様って居ないっぽいんだよなあ。八百万の神々なんだから、雪の神様も居るんだろうけど、名前を知られていないだけで。まあ、知名度が低いという事は、格も低いって事になるんだけどな。よし悪しだよなあ。簡単に手に入るのか、強いカードなのかって。


 そんな訳で、長旅もこれでお終い。99層目だ。そこを踏破して、100層目に行こうとしている。


『封印解除まで後2日21時間16分52秒』


 100層目に入った瞬間に、脳内に聞こえたのが、この声だ。……これが地球の声なのか? よく解らないが、ここが終着点らしい。


「……広いな。何処までも続いているかのようだ」


「まあ、広い方が良いのさ。思いっきり戦えるのさ」


「それはそうなんだけどな? 恐怖の大王が何処までデカいのかってのも気になるけど」


「何さ? 今更臆したのさ?」


「いや、それは無い。ただ、単純に、何処まで通用するのかってのが楽しみで仕方がない」


「なら良いのさ。やってやるしかないのさ」


「持ち場に向かおうか。そうしたら展開するから。冬の環境を取ってしまおう。他の環境と被ると面倒だしな」


「了解さ」


 最後の準備だ。冬にして、吹雪にしないといけない。……そんな中で寝ないといけないんだよな。凍死するんじゃないのかって思うかもしれない。けど、その辺は対策してあるから問題ない。そもそも戦闘が1日で終わるなんて想定していないからな。最低でも1週間は戦い続けないといけないとは思っている。地球が何処まで弱らせてくれているのかにも因るが、倒せないなんてことはないだろう。


 名古屋大学からでも1000人を越える人が集まっているんだ。世界的に見れば、もっと集まってもおかしくないとは思う。各国で、精鋭たちがここに向かっているはず。もしかしたら、既に準備も終えているのかもしれない。待つ。それしか出来ないからな。しっかりと睡眠を取って、戦闘に備えないといけない。あと少しで、始まるんだからな。

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