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アポカリプスデイ  作者: ルケア


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状況を整理しよう

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

「よーしよし。一回整理しよう」


 ちょっと落ち着いた。なんか知らない女が入ってきているが、それは良い。このクソ暑い中、パーカーを着ているのはちょっと、な。4時とは言っても、30℃は越えているんだ。下はショートパンツを履いているが、それにしても暑苦しい。


「……で? 誰な訳? 暑くないの? 親は?」


「あたしはあたしさ。貧乏神さ。多少暑いのは仕方がないさ。脱ぐわけにもいかないのさ」


「ま、それもそうか。脱がれても困るし。それで? 貧乏神さんが何の用だ?」


「地球の危機さ。外を見てみれば解るさ」


「外? っても、まだ暗くてなんも見えねえよ? ……暗い? いやあり得んだろ。ここを何処だと思ってるんだ。首都近郊の三重県桑名市だぞ? 4時で真っ暗? あり得んだろう!?」


 前世の首都は東京。今は京都。首都近郊が全然違う。三重県桑名市は京都のベッドタウンとして機能していた。名古屋市? 前世の横浜みたいな感じ。本当にそんな感じ。俺は生まれは京都。家賃が安いから桑名市に住んでんの。


 それで、桑名市といえば、24時間営業は当たり前、ビル群から電気が消えないのは当たり前。前世? 知らん。三重県なんて行った事もない。まあ、今世と全然違うんだろうけどな。そんな事はさておき、今は真っ暗だ。これはおかしい。4時だろう? まだまだ学生なんかは遊んでる時間帯だろう。なのに真っ暗。何でだ?


「見て解ったさ? 電気なんてもう通ってないのさ。世界は崩壊したのさ。……いや、まあ、現実を見るのさ。頭を抱えたくなるのは解るけどさー」


「世界が崩壊? 何で? 夢? このクソ暑いのは夢?」


「そういや、予言者はどうしたのさ? 地球が危機を察して、予言者を遣わせた筈さ」


「予言? 予言って何のことだ?」


 予言? そんな事言われてもな……。テレビは、……付かないか。テレビなんて何時から見てないんだって話ではあるんだけど。困ったな。ラジオなんて持ってないぞ。スマホは圏外だし、……圏外? 何でだ? 今時圏外? 衛星と直繋ぎの時代だぞ!?


「はあ!? 何でスマホも使えねえの!?」


「いや、それはどうでもいいのさ。予言者はどうしたのさ」


「予言って何のことだよ?」


「あんた、予言も知らないのさ? 散々テレビが終末論を叩き込んでいたのさ」


「あー? いや、共産主義者のテロの話か?」


「そんな奴らどうでもいいのさ! ノストラダムスの奴の事さ!」


「ノストラダムス? ……あー。あれか。恐怖の大王が降ってくるって奴。そんなのあり得ねえだろ?」


「いや、マジの話なのさ。それで地球はこのザマさ」


「恐怖の大王ねえ。それで? その恐怖の大王は何処だよ?」


「今は何とか地球が封印してるのさ。……まあ、それも何処まで持つのか解らないのさ」


「ふーん?」


「こいつ、なーんにも解ってないのさ。1から説明するのさ。ちょっとそこに座れなのさ」


 で? 何が何なんですかね? そういう設定? まあ、聞くけど。でも、電気がないなんてなあ。停電なんて何時ぶりだ? 共産主義者が発電所でも狙いやがったか?


「ちょーっと長くなるのさ。まずは、ノストラダムスの奴さ。あいつ、予言を残さなかったのさ? それで人間に危機感を持たせるのが仕事だったのさ」


「ノストラダムスの大予言って奴な。知ってる知ってる。恐怖の大王が降ってくるっていう、馬鹿みたいな予言だろ? 知ってる知ってる」


「予言を残しておきながら、この体たらくさ? ……人間が愚かなのは何時の時代も一緒か。まあいいさ。その恐怖の大王が降ってきたのさ」


「ほーん? 何処に?」


「地球にさ。今は地球が何とか封印に成功したのさ。こっちも戦力として駆り出されたのさ。準備をするだけの時間はあったのさ。ただ、ちょーっと人間が愚かすぎただけさ。戦力を整えようにも、人間が勝手に地球のエネルギーを奪い取っていったのさ。で、恐怖の大王が降って来た時には、予定の3割程度しか戦力が整っていなかったのさ。しかも、恐怖の大王の眷属どもが、こっちの戦力を洗脳したのかどうかは知らないけど、寝返らせたのさ。で、世界が崩壊したって訳さ。まあ、崩壊はしたけど、何とか食い止めたってのが正解さ」


 崩壊ねえ。特に実感はない訳なんだが。というか、地球のエネルギー? そんなもの奪った覚えも無いんだが。何かあったっけ? そんな便利なものがあったら、もっと良い暮らしが出来てるんじゃないのか?


「地球のエネルギーなんて奪った記憶が無いんだが?」


「お前ら散々電気を使っておいて何を言ってるのさ。太陽光発電があるさ。あれは太陽から地球にエネルギーを送っていたのさ。それを勝手に人間が電気に替えて使っていたのさ。風力発電があるさ。世界のエネルギーを回収するために風を起こしていたのさ。地熱発電があるのさ。貯め込んだエネルギーを勝手に奪っていったのさ。その他色々と地球がエネルギーを貯めようとしていたのに、散々電気にしてきたのさ。そんな事だから、本来であれば主神クラスしか呼ばれない所を、あたしみたいな貧乏神まで呼び出す羽目になったのさ。お前ら人間はもうちょっと反省しろさ」


「いや、電気が無ければ俺たちも生活できねえよ?」


「地球が何のために石油や石炭を生成していると思っているのさ。それを使っておけば良かったのさ。とっとと核融合炉に移行しておけば良かったのさ。それなのに、地球からエネルギーを無駄に奪っていったのさ。裏切った主神クラスも、半分は人間の馬鹿さ加減に嫌気を差したからだとも言われているのさ。木っ端の妖怪や雑魚の魔物なんかは洗脳されるかもしれないのさ。でも、主神クラスは普通はそんな事にはならないのさ」


 石炭や石油なんて、発電に使われなくなってどのくらいの年月が経っていると思っているんだ? 第一次世界大戦の時には、既にこの世界には太陽光発電があったんだぞ? 誰だったかな。誰かしら天才が出てきて、全固体電池を発明したとかで、教科書に載ってたとは思うが。そんな記憶はもうない。忘れた。学校の勉強なんて受験以外に使わないし。


「まあ、なんか不味ったんだな? 詳しい事は知らねえけど」


「不味ったも何も、最悪さ。地球がまともに恐怖の大王と戦う羽目になったのさ。……それでも地球は慈悲深いのさ。まだ人間にチャンスを与えようって言っているのさ。だから、あたしと一緒に地球を救うのさ。恐怖の大王を滅ぼすのさ」


「ちょい待ち。おじさん、どうにもその辺が繋がらん。地球を救えってのは解った。どうやってだ?」


「恐怖の大王を倒すのさ。今は地球が封印しているのさ。それで、生き残った人間に、こうしてあたしみたいなのがついていくことになったのさ。ちょっとカードを出してみるのさ」


「……カード? 何処の銀行のだ?」


「違うさ! あたしのカードさ! お前の魂に縁づいている筈なのさ! 念じて出してみるさ!」


 ……よう解らん。でもまあ、一応ふりはしておかないとな。カードを出せって言われてもなあ。……なんか出てきたぞ? これがカードか?


――――――――――

種族:貧乏神

戦闘力:1700

種族スキル

・貧乏暇なし

・破れた財布

・汚れた硬貨

後天スキル

・中等攻撃魔法

・初等家事魔法

・気配遮断

・中等収納

――――――――――


「それがカードで、それがあたしさ」


「おお! なんか出てきた! 貧乏神って書いてある!」


 なんかよく解らんけど、出てきた。貧乏神なあ。……俺が手品をした訳ではないんだよな。こんなこと出来ないし。


「これである程度は信じる気になったさ?」


「……まあ、ある程度は。え? 俺の異世界転生の特典ってこれ?」


「異世界転生? 何の話さ?」


「いや、俺、転生者なんだよな。別の世界の記憶持ち」


「あー……。多分あれさ。恐怖の大王の方にリソースを使い過ぎたのさ。魂の洗浄から漏れたんじゃないのさ? 珍しいけど、ない訳ではないのさ。多分だけど、1人居るなら後100人くらいは居るのさ。そのくらいには地球のリソースが怪しかったのさ」


「……」


 まさかな。歴史が変わり過ぎているのはそういう事か? おかしいとは思ったんだよな。なんか今だと核融合炉の実用化がどうのこうのと囁かれているしさ。技術進み過ぎじゃね? とは思っていたんだよ。そうか。転生者の仕業か。……チートを謳歌しやがって。俺の時には歴史が変わり過ぎて何も使えない状態だったんだからな。なんか第三次世界大戦にも巻き込まれるし。これ、世界中で転生者が湧いてるだろ。どれだけ歴史を改変したんだろうな。俺もチート人生が良かった。何が寂しくてブラック企業で働かないといけないのか。もっと楽をさせろよ。

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― 新着の感想 ―
貧乏神様お久しぶりです。口調が懐かしい。
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