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目的

 チーちゃんは、もう花畑にはいなかった。草原の外れの墓地にいた。


「誰のお墓なの?」


「わたしのおはかだよ」


 振り向いたチーちゃんは、こちらを真顔で見据える。


「わたしはね、ママにしあわせになってほしいの。ビョウキだとたいへんでしょ?だから、わたしはいないほうがいい」


「本気で言ってるのね」


 コクリとうなずく。


「ツカサ君は、目が覚めたわよ」


「ほんと?」


「ええ、自分の人生生きるって言ってるわ」


「ほんとうに、ツカサくんがそんなことをいったの?だって、ツカサくんは……」


「そう、ツカサ君の役割は私が育つのを見届けること。それが終われば、元々私に統合されるはずだった。違う?」


 チーちゃんの長い髪が風になびく。


「あなた、最初から生きていくつもりなんてないんでしょう?」


 目を逸らしたチーちゃんの視線の先には、何も、何もなかった。



読んでいただきありがとうございます。




よろしければ、☆☆☆☆☆を★★★★★にして応援頂けると嬉しいです。




何卒よろしくお願いします。

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