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家族
「お前はチーちゃんの母親になる覚悟あるのか?」
ツカサの問いに、私はゆっくりと頷いた。
「俺だってお前を信じたい。だが、簡単に行かないことは確かだ。居もしない犬を飼うのとはわけが違う。チーちゃんはお前の中に実在するんだからな」
「ツカサ君、キミの欲しいものは何?チーちゃんにはガム、私には犬。キミは自分自身に何をあげるの?」
ツカサは引きつるように笑って、「ハッピーエンドさ」とだけ答えた。
目を開けると、先輩がじっとこちらを見据えていた。
「おかえりなさい」
「ただいま。大体分かりました」
「ツカサやチーちゃんに会ったのね?」
「はい。聞いて下さい、私にも家族ができそうです!あの子たちさえ良ければですが……」
「バカね、家族に遠慮なんてしないこと。傷つくわよ、あの子たち」
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