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ツカサ

 目を閉じると、何もない荒野に一人の男の子が佇んでいた。中学生くらい、やや痩せ型。こちらを鋭利な視線で刺してくる。


「キミがツカサくん?」


「こうして会うのは初めてなのに、随分馴れ馴れしいな」


 はっとした。見てもいないのに、見た目で人を判断するなんて。


「……一応合格だ、やっとまともに話ができる」


「私も話ができて嬉しいわ」


「脳内お花畑かよ。分かってんのか、俺たちの状況?」


「分かってるわ、多重人格で大変だってことは」


「何もわかっちゃいない。逆だよ、多重人格でなくなることが困るんだ」


 ツカサの言葉は私には届かなかった。だが、刺したままの彼の視線は私に何かを伝えようとしている。


「取り敢えず、チーちゃんに会ってこい。話はそれからだ。あいつも会いたがってる」


 チーちゃん。私をママと呼んでくれた女の子。少し楽しみ。妙に浮かれている自分に気づきもしなかった。

読んでいただきありがとうございます。




よろしければ、☆☆☆☆☆を★★★★★にして応援頂けると嬉しいです。




何卒よろしくお願いします。

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― 新着の感想 ―
情景が浮かぶような、いつもとても丁寧な描写ですね!多重人格というテーマが、軽すぎず重たすぎない程よいタッチで、楽しく興味深く拝見しています!この先の展開がまったく読めないのも、引き込まれる要因ですね。
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